「レジリエンス」とは?
〈目次〉
1.レジリエンスとは?
2.レジリエンスの向上が求められる理由
3.レジリエンスが高い人の5つの特徴
1.レジリエンスとは?
レジリエンス(resilience)とは、困難やストレスに対して、うまく対処し、回復する力のことです。
現代社会では、目標達成やパフォーマンス向上を目的として、レジリエンスを高めることが注目されています。
レジリエンスという言葉の一般的な意味は、
・復元力
・回復力
・弾力
などです。
また、レジリエンス(resilience)は、「脆弱性(vulnerability)」という言葉の反対に位置します。
■参考: レジリエンスとストレスの関係
「レジリエンス」という言葉は、「ストレス」と共に、物理学の世界における専門用語としても広く活用されています。
物理学の世界で両者の概念は、
・ストレス: 外力による歪み
・レジリエンス: 外力による歪みを撥ね返す力
と理解されています。
2. レジリエンスの向上が求められる理由
現代社会においてはレジリエンスの向上が求められています。
レジリエンスが大切になる理由は、大きくは3つ考えられます。
・ストレス耐性が高まる
・変化への適応力を身に付けられる
・目標を達成する力を養える
(1)ストレス耐性が高まる
多忙な業務や複雑な人間関係などがストレスとなって、うつ病といった精神疲労をもたらすケースが増えています。
特に働き盛りのミドル社員が直面する精神的危機は「中年の危機」とも呼ばれ、社会問題になっています。
レジリエンスを身に付けておけば、精神疲労を回復させながら、生き生きと働き続けることができるでしょう。
(2)変化への適応力を身に付けられる
転勤や出向、転籍や組織改革、企業合併など、企業や組織をめぐる変化はめまぐるしく、そのスピードは年々加速しています。
これらの変化に抵抗していては、精神疲労が増すばかりです。
レジリエンスが高い人であれば、このようなめまぐるしい変化にも柔軟に対応できるでしょう。
(3)困難な目標を達成する力を得られる
一般的にキャリアを積み実績を重ねた人に対して、困難な目標が与えられることが多くなります。
レジリエンスが高い人は、このような困難な目標に対しても前向きに取り組み、その目標を達成する可能性が高まるでしょう。
3.レジリエンスが高い人の5つの特徴
レジリエンスが高い人の特徴として、大きくは5つあげられます。
・思考に柔軟性がある
・感情をコントロールできる
・自尊感情が養われている
・挑戦を諦めない
・楽観的である
(1)思考に柔軟性がある
大きなストレスがかかる状況下でも、柔軟性の高い思考力があれば、ネガティブな状況の中にもポジティブな側面を見つけ出すことができます。
厳しい状況でも発想の転換でわずかな光を見出すことができれば、それは逆境を乗り越えられる大きな力となるでしょう。
(2)感情をコントロールできる
目の前の状況に一喜一憂せず、物事の本質と向き合うことができる人は、心の回復力が高い傾向にあるといえるでしょう。
逆に、喜怒哀楽といった感情の起伏が激しい人は、自分の感情に振り回されてしまい、そのこと自体が大きなストレスとなってしまいます。
(3)自尊感情を得られている
自尊感情とは、
・自分の力を自分自身が過小評価しない
・自ら、尊大な構えを持つこと
といった感情のことです。
自尊感情がある人は何か困難に直面した場合でも、最初から「無理だ」と決めつけることはありません。
(4)挑戦を諦めない
次々と困難にぶつかり、失敗を繰り返す状況でも、「一歩一歩着実に成長できている」「自分自身が前進している」と感じられる人はレジリエンスが高い傾向にあります。
(5)楽観的である
一般的に人は困難や失敗に直面すると、「自分にできるのだろうか」「本当に解決するのだろうか」といった不安感でいっぱいになってしまいます。
しかし、そんな状況の中でも「いつかできるだろう」「きっと解決できるだろう」といった楽観的な思考を持っている人は、レジリエンスが高いです。
参照元: 「kaonabi」Webサイト
以上
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