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秋に「食べられる野草」


日本には、ただの草や木の実のように見えて、実は食べられる野草が多くあります。中でも、秋は実をつける植物が多く、旬の時期に食べると独特の風味がおいしいです。

自然豊かで四季の変化が美しい日本は、食材の宝庫と言えるでしょう。

今回は、食べられる秋の野草の種類や、食べられない毒草との見分け方、おいしい食べ方について、ご説明いたします。

〈目次〉
■秋の食べられる野草の種類と注意点 
(1)食べられる秋の野草とは?
(2)食べられる秋の野草の種類
 ①シロツメクサ
 ②ヤマゼリ
 ③マタタビ
 ④サルナシ
 ⑤ヤマブドウ 
 ⑥ヤマユリ




■秋の食べられる野草の種類と注意点

日本の自然は食材の宝庫です。雑草のように見えていても、実はおいしい植物が多いのです。

しかし、食べられる野草と見間違いやすい、食べられない毒草もありますし、野草を採取するときには注意しなければいけないことがあります。

まずは、秋の食べられる野草の種類と、野草を採取するときの注意点について解説します。

(1)食べられる秋の野草とは?
食べられる秋の野草とは、自然に生えている野草の中で、葉や実をそのままで、もしくは調理して食べられる野草のことです。


(2)食べられる秋の野草の種類
ここからは、食べられる秋の野草の種類、特徴をいくつかご紹介します。葉を食すものだけではなく、実、球根を食すものも含めました。


①シロツメクサ

道端や原っぱに咲いているお馴染みの、白い小さな花をつける草です。

シロツメクサはマメ科の植物なので、摘んで洗ったら、豆苗のようにおひたしや炒め物の青味などに使えます。花も葉も食べられます。 

シロツメクサ


②ヤマゼリ
ヤマゼリは、谷川や清流沿いに生えます。ギザギザの葉に白い花が咲く、香りの強い野草です。

栽培したセリより、香りも調理したときのクセも強いですが、人によってはやみつきになる味です。おひたしやごまあえに適しています。

ヤマゼリ


③マタタビ

猫にマタタビという言葉がありますが、人間も食べられる野草のマタタビを食べれます。

山地の沢沿いや林の中などにつる状に生え、ラグビーボール型の実をつけます。秋に完熟したものを塩漬けや果実酒、煮付けや炒め物でいただきます。


マタタビ


④サルナシ

山地の沢沿いや林の中などに他の木に絡まりながらつる状に伸びます。

広い卵形の葉、赤いつるが特徴的で、夏に白い花を咲かせ、秋に緑色の細長い丸い実をつけます。 

キウイフルーツのような酸味と甘みをもち、そのままかジャムにして食べるのがおすすめです。 

サルナシ


⑤ヤマブドウ
ヤマブドウは山地の林や沢沿いに生え、他の木につるを絡ませて伸びます。

五角形のような葉、夏に黄緑色の花が咲き、秋に紅葉して黒紫色の小粒で房状に連なる実が特徴的です。

実を搾ってジュースやジャム、ドレッシングなどにします。

ヤマブドウ


⑥ヤマユリ 

日当たりのいい山地や林に生えるほか、家の庭で育てる人もいます。

真っ直ぐな茎と笹状の葉、白い花弁に赤い斑点と黄色いスジのある花を咲かせます。

食用にするのはその鱗茎(※)を土の中から掘り起こしたものです。鱗茎をばらし、きれいに洗って、蒸し物や煮物、素揚げなどにします。 

※鱗茎(りんけい)とはたまねぎのように、厚い鱗片が重なって球形になったもの。鱗片に養分が貯えられ多肉となっている。 

ヤマユリ 


⑦ヤマノイモ(自然薯)

自然薯とも呼ばれ、雑木林の中などに自生し、他の木に絡みつきながら伸びる茎、ハート型の対になる葉が特徴的です。

地下に伸びる太い根を掘って採取します。秋の葉の横に「むかご」と呼ばれる実をつけます。 

ヤマノイモ


⑧ウワバミソウ(ミズ)

沢沿いや湿地などに生える根元が赤い茎、ギザギザのついた葉が互い違いにつきます。

秋にはミズノコブ、ミズノ実などと呼ばれる節(
ふし)が茎にできます。茎は薄皮をむいておひたしに、ミズノコブは茹でて食べるのがおすすめです。  


⑨ヤマワサビ

山の渓流沿いなどに生え、白い小さな花とハート形の葉をつけます。

ワサビとして食べるのは根元の太い部分ですが、ヤマワサビは栽培物のワサビと違って太い部分はほとんどできません。

葉や花に湯をかけて辛味を出し、醤油漬けなどで食べられます。

ヤマワサビ


参照元: 「LIFE LIST」Webサイト

以上

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