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失敗から生まれる

1.人まねは上手くいかない

人が成功した話しを聞いて、その「やり方」を真似てもその人の通りには上手く行くことは少ないものです。
理由として、「その人は私ではない」(主体の違い)「さらに、成功は過去の環境下のものである」(環境・時間のずれ)、また、「幸運が重なる」(運)という場合もある、そして「情報のズレ」(情報誤差)が挙げられます。

1)主体の違い

運動に例えると、骨格や筋肉のつき方、心肺能力も違う、個性をもった人が、その人と同じトレーニングをしても、その人のようなパフォーマンスは発揮できない、ということと同じです。

2)環境・時間のずれ

その時、その場面など、特殊な状況下、あるいは、タイミングはつねにズレていきます。

3)運

人との出会いがその最たるものでしょう。その人に力を貸してくれる人と幸運にも出会えたということもありますね。

4)情報誤差

よく成功した人は「私はこれを信条としてやってきたから成功した」と言われますが、果たしてそれだけでしょうか?このように情報が限られている、あるいは情報の受け止め方によって、成功要因が歪曲化、矮小化する恐れもあります。

大切なことは、人の成功体験を真似ることではなく、こうしたら失敗したという失敗の本質を探り当てる事、さらには、「やり方」ではなく、それに至った、「在り方」について深く洞察することだといえます。

2.自転車に乗れるようになるのは失敗を重ねるから

みんな経験があると思います。自転車に乗れるようになるのは、多くの失敗を繰り返してきたからですね。
最初は補助輪、その次に荷台の後ろを持ってもらって、ふらつき、よろめき、転倒しながら、乗りこなせるようになる。
このことから、

自己の失敗体験しか自分の血肉になることはない

このようなことが言えるのではないでしょうか。

イノベーションやセレンティビティの源は失敗から

3Mのポストイット開発、デュポンのナイロン発見、抗生物質の発明も全て失敗の産物だと言われています。柳井正氏の「一勝九敗」やレイクロックの「成功はゴミ箱の中に」という本からもビジネスにおいて、いかに失敗を糧(かて)にすることが大切かということが述べられています。エジソンも「失敗すればするほど、成功に近づく」という名言も遺されています。
このように、革新的開発や偶然の産物(セレンティビティ)というものも、ベースは失敗から生まれているようです。
私たちは自身の失敗こそが、成長のエネルギーになると自覚し、真摯に向き合いたいものです。

チャレンジ=失敗と同義

自転車の練習もそうですが、跨って漕ぎ出すチャレンジをするからコケるという失敗が付いてくるのですね。
だからこそ、幾たびのチャレンジを面倒くさがってはいけません。
人は、過去と違うことをやりたがらないという本質があると言われていますが本当でしょうか。

3.好奇心がチャレンジの源泉

人は新しいことをやりたがらないという本質がある一方で、真逆の心の動き、「好きなことや興味のあることをやってみたい。知らないことを知りたい」という好奇心と冒険心があることも事実です。
他人が面倒くさいと思っていることでも、本人にしてみれば、「それが楽しい」ということってたくさんありますよね。
それこそが、その人の持つ好奇心の発露、心の動きです。

あなたの心にどんな好奇の芽が眠っていますか。

人まねしない、自分独自の価値観で、あなたの世界を作ってほしい。
このようなことを、画一化された抑圧的な社会風土に一陣の風を送ることになると信じています。
そのような人と、繋がっていけると楽しいですね。

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