いやさか創研_高原裕一

中小・ベンチャー企業に向けたコンサルティング活動を行っています。 事業の定義、理念構築…

いやさか創研_高原裕一

中小・ベンチャー企業に向けたコンサルティング活動を行っています。 事業の定義、理念構築、戦略デザイン、人事制度構築、ITによるマーケティング支援等、神社の神主、大学客員教授、NPO法人代表も務め、その経験から独自のアプローチで企業の黒字化、強い経営体質構築を支援しています。

最近の記事

事業の目のつけどころが肝心

あなたは、これまで新しい事業をやってみたい、と思ったことはありますか? これから、事業を始めようと思う人のために、失敗しない事業の作り方について、述べていきたいと思います。 野菜を作ろうと思うときは、必ず、「何の種を植えるか」をまず決めます。 大根は大根、ほうれん草はほうれん草。人参の種から茄子が生えるわけではありません。 しかも、同じ種でも、「よい種」と「わるい種」があります。実はこのことがあまり知られていない。よい種とは、よい作物を作るうえで決定的に必要な条件なのです。

    • 部外者は人事に口を挟まない

      「人事に口を挟むコンサルはダメなコンサルです」 こういうことを修業時代に学びました。 人事の仕組みや給与体制、教育制度に関してアドバイスすることは当然ですが、具体的な人物の昇進や降格、異動などの意思決定は経営者自身の責任と権限によって行われるべきです。外部の人間が経営者に具申することはあってはなりません。 もし相談があったとしても、「要件」としての職務や求められるスキルや能力に関するアドバイスはするべきですが、「Aさんを昇進させましょう」「Bさんを降格させましょう」と

      • スタートアップは独自のビジネスを着眼する

        日本の大企業はコツコツと改善を積み重ね、機能やサービスを少しずつ改善することは得意でも、新しい発想でこれまでになかった革新的な価値を作るといったイノベーションは苦手とされています。 大企業が新機軸の商品を出せない間にベンチャー企業が「破壊的イノベーション」を起こし新たな市場を創造するということが言われています。 そこで、どのような視点で現在の常識を逆張りしていくか、その思考プロセスについてみていきます。 脱常識・逆発想法 上図のように、まず、業界で言われている、「あたりま

        • 失敗から生まれる

          1.人まねは上手くいかない人が成功した話しを聞いて、その「やり方」を真似てもその人の通りには上手く行くことは少ないものです。 理由として、「その人は私ではない」(主体の違い)「さらに、成功は過去の環境下のものである」(環境・時間のずれ)、また、「幸運が重なる」(運)という場合もある、そして「情報のズレ」(情報誤差)が挙げられます。 1)主体の違い 運動に例えると、骨格や筋肉のつき方、心肺能力も違う、個性をもった人が、その人と同じトレーニングをしても、その人のようなパフォー

        事業の目のつけどころが肝心

          成長要因を定める~「これだけは、ゆずれない」ものは何か~

          事業を始めるとき、その事業が成功するために「必要不可欠な要因」は何であるかを決定することが重要になります。 これを成功要因(KFS:Key Factor for Success)などと言ったりしていますが、成功という言葉が好きではない人は、成立(establishment)とか、成長(growth)、あるいは継続(continuation)要因と言ってもいいと思います。 KFE,KFG,KFC(フライドチキンみたいですね)など、なんでもいいのですが、事業が成長する、継続的

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          起業を成功させる定石(2)あなたは何業か

          これから事業を始める人も、既に始めてしまった人でも、自分の事業を何と定義するかについて、しっかりと向き合うことが大切です。 「あなたの事業は何業ですか?」 このように聞かれた時に、あなたは何と答えますか。 飲食業、菓子製造販売業、機械製造業、鉄製品加工業、・・などなど、産業業種分類のたぐいに分け方で一括りにしてはいけないと考えます。 起業する際には、事業のコンセプトをはっきりとして自事業を定義することが求められます。 その理由は、競争要因(新規参入の競争の渦の中に入る

          起業を成功させる定石(2)あなたは何業か

          ふくいベンチャー創出プロジェクト

          令和4年度のふくいベンチャー創出プロジェクトが始動しました。これはふくい産業支援センターさんが運営するもので、福井県内のベンチャーの発掘と育成を図る事業です。 今年度も個別相談の助言者として、その事業の一端を担うこととなりました。 私にとりましても、進取の気性で新しい市場を作ろうと意気込む人たちとの交流に参加させて頂けることは誇りに思います。 同時に、その事業プランの成否を左右する経営戦略に関わる部分で助言させていただきますので、大きな責任感を感じています。 緊張感をもって取

          ふくいベンチャー創出プロジェクト

          起業を成功させるための定石~SUM(Start up management)~(1)商売は自由意志

          新年度が始まる4月。 異動や就職など取り巻く環境も大きく変わり、不安と期待が交差する何となく落ち着かない季節になりましたね。 初めて起業をする人にとっては季節が春であろうが秋であろうが、不安と期待が交差する落ち着かない心境、まさにこの季節の心持ちになることと思います。 浮付いた、フワフワした心境の中にあって、まずはこれだけは心しておくべきこととして、提言するとしたら、次の言葉です。 「自由意志」 まさに、あなたが新しいことにチャレンジしようと決意した背景には、この「自由意

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          年間3,000種類!?補助金・助成金はまだまだ活用されていない

          補助金や助成金といった公的支援制度はコロナ禍において、年々増加の一途を辿っています。 その種類は3,000も毎年出されていると言われ、補助・助成額も数千億円にのぼっていますが、実際に活用する中小企業はほんのわずかでしかありません。 このような補助金・助成金は本来中小企業のためにあるものなのに、実際に助成金を申請したことのある企業は4分の1にも満たないと言われています。 その大きな要因として、次のことが挙げられます。 (1)自社に最適の制度を探す・見つけることができない。 (2

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