起業を成功させるための定石~SUM(Start up management)~(1)商売は自由意志
新年度が始まる4月。
異動や就職など取り巻く環境も大きく変わり、不安と期待が交差する何となく落ち着かない季節になりましたね。
初めて起業をする人にとっては季節が春であろうが秋であろうが、不安と期待が交差する落ち着かない心境、まさにこの季節の心持ちになることと思います。
浮付いた、フワフワした心境の中にあって、まずはこれだけは心しておくべきこととして、提言するとしたら、次の言葉です。
「自由意志」
まさに、あなたが新しいことにチャレンジしようと決意した背景には、この「自由意志」から起きているということになります。
誰に強制されたわけでもなく、自分の意思として起業を決定したということですね。
極めて当たり前のことですが、問題はその後です。
極論ですが、法律に触れないことであれば、あなたは何をやってもいいはずです。
しかし、いつの間にか、周りを気にして、チャレンジできなくなってしまう。そのようなことに陥ってしまわないようにしなければなりません。
ステークホルダーからの進言や要望にいちいち耳を傾け、自分が直感的に本当にしたいことができなくなってしまう愚に陥ってしまわないようにすることが起業前後の在り方として必要なことであると考えます。
この時点で「自由意志を放棄」してしまっている、つまり、本来自由意志の発露として起業したにも関わらず、その発想の権利を放棄してしまうことで、面白みや楽しみがなくなってしまう状態に陥らないようにしたいものです。
起業前後に窮屈に感じている人がいたら、まずは「自分は本当に自由な意志でこの事業をやれているのだろうか」と自問してみることが大切なことだと思います。
もちろん、他者からの進言や要望はちゃんと「一つの情報」として自分の中で消化吸収しなければなりませんが、それは自由意志がベースにあって初めて消化できることだと考えます。
コンサルタントは他社の事例や何十年も前の定石と言われているものを披歴しがちですが、それに抗った方策を試してみるからこそ、他社にない、新たな道が拓かれるものだと言えましょう。
今の学校教育でも、「この点数だからこの大学」「どこを選びますか」的な進路指導をしていますね。この点から直さないといけないと思います。
起業に限らず、あなたは「自由意志決定の権利」を行使していますか?
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