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スタートアップは独自のビジネスを着眼する

日本の大企業はコツコツと改善を積み重ね、機能やサービスを少しずつ改善することは得意でも、新しい発想でこれまでになかった革新的な価値を作るといったイノベーションは苦手とされています。
大企業が新機軸の商品を出せない間にベンチャー企業が「破壊的イノベーション」を起こし新たな市場を創造するということが言われています。
そこで、どのような視点で現在の常識を逆張りしていくか、その思考プロセスについてみていきます。

脱常識・逆発想法


脱常識・逆発想法

上図のように、まず、業界で言われている、「あたりまえ」を確認します。そこから、①日ごろ当たり前に行われていること、これを常識化、つまり言語化します。
次に②その常識化されたものを、逆の定義で捉えてみます。すると「こりゃあ普通じゃないよね」「できないかもね」となりますね。これが、常識の壁です。
でも③異業種や異分野で行われている手段や解決方法を取り入れていく事で、「できるかも」と可能性が出てきます。
このようなプロセスで「超常識」の発想をしてみることが、新たなイノベーションを生む思考プロセスと言えます。

このような例は枚挙にいとまがありません

フランス料理を手軽に早く、しかもプロの味が常識・・・高回転で、低価格を実現した「俺のフレンチ」
電話は通話するもの、PCは通信するものの、これが常識・・・パソコンに電話機能をつけた「スマートフォン」
小口戸別宅配はコストがかかりすぎて採算合わない、これが常識・・・新聞配達のように配送密度が濃ければ採算がある「宅配便」
女性の服はウエストがキュッとしまっていて動きにくい、これが常識・・・ジャージー生地で伸びる生地で動きやすく「ココ・シャネル」

ニュースを見てそれと違うことを考える

このような考え方のもと、日ごろメディアで新商品・新サービス情報がたくさん流れていますが、それを真似するのではなく、それと逆、違うことを考えてみる訓練をしてみましょう。
既に公開されているものではない、新しい何かがあるはずです。これは、モノそのもの、サービスそのものだけではなく、ビジネスプロセス(調達・提供のしくみ)も考えてみてもいいでしょう。

「顧客の便益・満足」を基点に

たとえ新しいサービスや商品が開発されたとしても、顧客の暮らしが良くなる、便利になる、豊かになる、楽になるといった明らかな便益がなければ成り立ちませんので、この点は忘れずにいたいものです。

あなたの周りに1人でもその商品が欲しい!と思ってくれる人がいたら、市場性ありですね。

弱者だから起こせるイノベーション

イノベーションは資源が限られている中小ベンチャーだからこそ、大企業がやっていない、常識に捕らわれない、極めて限られた市場(いつも小さい市場から始まります)から始めたのに、いつの間にか業界のスタンダードになっているということもあります。
小さいからこそ、出来る。逆に大きな企業はできない。このような市場を見つけてナンバーワンになる。・・・これがベンチャーの醍醐味と言えます。





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