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写真家 水谷章人さんについて

↑↑ こちらの記事にも少し書きましたが、振り返って写真家の作品群に魅了され高揚し、憧れたのは水谷章人さんだけだったと今、思います。

憧れたと言っても、その人のことや周辺をつぶさに調べたとか、そういう意味ではありません。
僕が見ていたのはスキー写真だったのですが、自分がスキーが好きだったということもあるのですが、水谷さんの写真は単なるスキー、単なるスポーツ写真ではなくて、スキー以外の要素が入っているのが魅力なんだと思います。

スキー以外の要素

写真自体の美しさ

まずは写真としての美しさですかね。スキーヤーがカッコいいというより、絵自体がカッコいいのです。
動きを演出する美しいものが被写体の周りにあるのです。例えば舞い上がる雪の破片とか、ゲレンデの表情、山の稜線、太陽の光など。

瞬間の固定

そして全てがカチッと止まっているのです。
僕なんかが例えば電車の写真を撮ったり、滝の写真を撮るときは、わざとシャッタースピードを落として、流し撮りなども使って動きを表現するわけですが、水谷さんのスキー写真はおそらく1 / 500〜1000秒以下の高速シャッターで瞬間だけが写っているのです。

スポーツ写真というのは被写体の人間をきちんと撮らないといけないから、そういう風に撮るのかも知れませんね。上級スキーヤーの滑走シーンは極めて俊敏なのでシャッタースピードを速くしないと瞬間が固定できません。
(ブーツやスキーのメーカーの名前がブレちゃったらまずいことも多いと思います)

その結果、舞い上がった雪が宇宙空間の星のように、あるいは銀河のように散らばるのです。
止まっている写真なのに躍動感がある。そのあたりの美的な衝撃が、僕を魅了したのかも知れません。

余談

望遠200mm以上で動くものを撮るのはとても難しいです。
被写体が一旦、フレーミングから外れると、どこに行ったか分からなくなります。200mmにエクステンダーを付けて300,400mmにして月を撮ったとき、うっかり外れたら「月どこ?」ってなりました。
鴨川で飛んでいる野鳥を追いかけて撮った時もとても大変でした。鳥を撮る人も凄いなと思います。
なので、スポーツカメラマンが600mmとかそれ以上の望遠で撮るのってどんな世界なんだろう??という感じです。

水谷さんについて

そんなに好きなのに水谷さん自身のことをほとんど知りません。

僕との共通点(汗;)

一つだけ思い出したのですが、雑誌かWEBかの記事で「撮るのに集中するから撮影時間は一回に2時間が限度」というようなお話をされていたのを覚えています。(覚え違いでなければ・・)
僕も例えば写真を撮るために街に出ると、かなり集中するので2時間ぐらいだなあ、あとはお茶するなあ😁と思っていたので、それを聞いた時に「一緒やー」と妙に喜んでしまいました。

ps. スナップやる人ってもっと楽な感じでバチバチ写真撮りながら何時間もウロウロする人が多いみたいです。

記事

最後に、今回インターネットで調べて見つけた記事などを貼っておきます。

奇しくも今、「甦る白銀の閃光」という写真展が開催されているそうですね。僕は都合で行けないのですが、見に行ける人は是非、行ってみて欲しいと思います。
僕が見た水谷さんのスキー写真は雑誌で見たカラーのものでした。ものすごい迫力でした。この写真展は白黒のようなので、また違った造形的な魅力もありますね。

写真展の場所 FUJIFILM SQUARE 

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