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輪郭強調はクセもの

以前、スマホはモトローラの moto g7 を使っていて、そのカメラは決して性能は良くなかったけど画像はわりと気に入っていました。
もう少し処理が早いのが欲しいなと思って、今年は moto g31 を手に入れて使っているのですが、カメラがイマイチなんですよね〜。
スマホとしてはいいモデルなので余計に残念です。

moto g31 のカメラの画像

発色は悪くないし、moto g7 よりも多分、性能はいいのだろうと思うのですが、どうも画質が気に入らない。
なんか、ガサガサする(ザラザラする)というか、硬いというか、実に気持ち悪いのですね。

最初にそれがはっきり認識できたのは、春先に梅を撮った時です。
とりあえず画像を見てください。

moto g31 でズームして撮った梅

なーんか、変でしょ?ちゃんと見えないでしょ?

拡大してみました。

上記の一部を拡大したもの

一見、解像度が低いように見えますし、デジタルズームなので実際、解像度は低いわけですが、それにしても変。
よく見ると、花びらが空に接する輪郭部分の花びらの外側にグレーの線が見えるのです。まるで、イラストレーターで境界線をONにしてオブジェクトを描いたように縁取っているのですね。

それにおしべもモワッとして形も色もよく分からない。
ピントが合ってないかもしれないのですが。

(あ、そうそう、この moto g31 はフォーカスが決まらないことが多いんです。フォーカスしたい場所にタッチしても迷うことが多いのですよね)

なんなん!?これ

太陽の光を強く受けていることも関係しているかもしれませんが、JPEGの画質は常に95%に設定しているはずなので、こんなことになるとは思えないのです。
だからおそらく、これは輪郭強調のやり過ぎなのではないかと?

輪郭強調

ものの形の輪郭部分、つまりは明暗や色の変化が急激に起こるピクセル周辺を、より際立つようにする処理が輪郭強調だと認識しています。

いままで、ここまで酷い画像を見たことがないので驚きました。

RAWだとどうなる

別のシチュエーションでRAWで撮ってみたのですが、画質そのものが全然違うし、明るすぎたりしているので、よく分かりませんでした。
カメラがJPEGに現像する際に複雑な処理をしているのが伺えます。

その他のもっと酷い例

4月に桜を撮ったのですが、その中でも目一杯ズームして撮ったこの画像が最悪でした。

moto g31 で最大限にズームして撮った桜
上記の一部を拡大したもの

デジタルズームってこんなんですかね??
それにしても潰れ過ぎというか、ダマになっているのですよね。
これも輪郭強調処理が悪さをしているんじゃないか?と思うのですが、どうでしょうか。

きれいに撮れる場合もある

次の画像のように、きれいに撮れる場合もあるんですよ。

moto g31 でズームをしないで撮った霧の中の木の枝
上記の一部を拡大したもの

木の枝は花びらとは違って面が少ないので、そのせいかもしれませんし、
明暗や色の変化が少ないせいかもしれません。
デジタルズームをしていないので、もしかしたらそのせいもあるのかもしれませんが。

総論

いつもスマホで撮るときは、カメラの最大解像度ではなくて、スマホの画面解像度ぐらいか、2500ピクセルぐらいまでの写真を撮っているので、デジタルズームにしたときは荒くなりやすいのは理解しています。

moto g31 のカメラは、特に、桜や葉っぱの多い樹木などを撮った際に、ザラツキやすいと思います。
iPhoneでは、こんなことにはならないし、もちろんデジタル一眼でも、こんな画像は見たことがありません。

広角で撮った際には、ぱっと見は精細な感じがするのですが、それは解像度というより輪郭強調でそう感じるのではないかと思いました。
それと、花びらなどの重なりあった画像では、強調部分がお互いに干渉して潰し合うようなピクセル間隔になるケースがあるのかもしれないと思いました。

デジタルならではの注意点

フィルムのように感光して化学変化で画像を生み出すものでは、輪郭強調は本質的に存在しないので、上記のようなことはデジタルカメラならではの現象ですね。
写真の基本は「そのまま撮る」ことなので、その意味から言うとデジタルカメラは気を付けないといけない面があるなと思いました。

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