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ミルク育児に救われました。


前回、授乳で悩んでいた新生児期から2ヶ月頃までの気持ちを書いた。


今回書きたいことは、
「ミルク育児で良かった」ということに尽きる。

もしも、授乳に悩んでいる方や、ミルクを足すこと、完全ミルク育児に劣等感や引け目を感じている方がこの記事に出会ってくれたなら、それは決してあなただけの気持ちでないし、ミルク育児も捨てたものじゃないと感じて貰えたら嬉しい。



退院後も、搾乳と直接授乳を続けたけれど、搾乳量は減り、全く取れないことも多くなった。母乳が殆ど出ていないことは分かっていたけれど、我が子に乳房をあてがい続ける。我が子は、お腹が空いているのに何も出てこない乳房を前に、また更にのけ反って泣く。なんだか自分がとても意地悪いことをしている気持ちになってしまう。

「出にくいからといって吸わせなければ、完全に出なくなる」から、吸わせなくてはいけない。こんなにも我が子が苦しそうなのに。私もへとへとなのに。こんなに頑張り続けないといけないのか、頑張り続ける意味がある程のことなのか。

抱っこ紐の中の我が子の頭上で検索魔になる私。
「母乳育児相談室」のような助産院をいくつか見つけたけれど、アクセスが悪く、新生児期は新しい場所に我が子を連れて移動する程の体力も気力も無かった。それでも、2ヶ月位経って、もう行くしかないと思い立って、夫にサイトを見せてここに行ってこようと思うと伝えると、思いがけない言葉が返ってきた。

え、、そこまでしなくていいんじゃない?初乳とかは飲ませられてて免疫はあげられてるし、今だってミルクは飲めてる訳だし。そこまで無理して頑張ることじゃないんじゃないかな。」

私は、そっか、と何故か許された気持ちになった。
今まで夫にミルク育児を批判されたことはなかったし、他の誰かにも明確に指摘されたことはなかったのに。
私はいつも架空の誰かに責められていた。

だけれど、本当は「もう頑張らなくていい」「ミルクでも大丈夫」と誰かに言って貰いたかったんだと気付いた。誰かからその決定的な一言を貰うために過剰に頑張り続けてしまった部分もあると思う。



離乳食も進む今、
「あそこまで悩むことじゃなかった」と気付く。

だって、生後5、6ヶ月から離乳食が始まって、2回食になり、3回食になり、1歳半位までには大体授乳も卒業するらしい。

完全母乳が多かった周りのママさんも段々母乳が出にくくなったり、あるいは保育園に備えて、ミルク派が増えてゆく。

完全母乳のママさんと話していると、乳腺炎の痛みに耐えて冷やし続けたことや、服薬のため授乳出来ず子供がぐずり続け寝られなかったこと、授乳のため我が子と全く離れられないため一人で少しお出掛けすることも難しいこと、乳歯が生えてきて胸を噛まれて出血したこと、、
自分の知らない大変さがある。

そして、何より頻回授乳になるので、睡眠時間が中々まとまってとれないこともよく聞くし、人前で授乳しなければいけないシーンもよく目にする。

私には、それらのことは大きなストレスになったと思う。
私はたぶん平均よりも我儘で、自分が1番大切、みたいな節がある。眠りたい、自分の時間や自分のプライバシーを確保したい。子供が産まれたら、自分のことなんてどうにでもよくなるような気がしたけれど違った。自分はやっぱり大切だった。でも自分を大切にすると、我が子ももっともっと大切に出来る気がしている。

そんな私は、ミルク育児で良かった。
いや、もはやミルク育児に救われたんだと気付くこの頃。

P.S.
紙パックタイプの液体ミルクは哺乳瓶に移すだけですぐに
飲ませられるので、お出掛けや旅行の際に本当に本当に助けられました。無かったら、フットワーク60%減だったと思います。液体ミルクを開発してくださった方にこの場を借りて感謝申し上げたい位です!

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