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「好きなことを仕事にしよう」をやってみたら

好きなことを仕事にしたら続くかもしれない

仕事ジプシーの私。勤務経験は30社以上。何かしら欠陥があるからだろうかと悩み続けて約四半世紀。今も答えを探しているところです。

好きなことから仕事につながった

「好きを仕事にしよう」ってのは気になるワードですが、私はそれで実際に仕事をいくつか手にしてきました。私のケースはガジェット好きから関連の仕事をゲット出来たというもの。ガジェット収集の趣味、最盛期はiPhone4Sをau版とSB版を持ちつつ、アンドロイドはXperiaやAQUOSなどのSIMフリー機種は国内版も海外版も持ち、家にはiPadやタブレットを複数所持。キャリアから格安SIMまで各社SIMも集めていました。

例1・携帯ショップ窓口店員

趣味を通じて販売職経験なしで某キャリアのショップ店員の仕事に採用されました。ガジェット愛をうったえたら伝わりました。履歴書と職務経歴書の他にアピールのためにこれまで収集・使用してきた機種一覧を書いた書類まで作成して提出しました。

例2・テクニカル系コールセンター 

その他コールセンターのテクニカル系もいくつも採用されました。特にApple製品関係では研修がしっかりとしていて、ガジェファンの私からしたらお金をいただいて好きなことを学べるという素晴らしい時間でした。

例3・スマホアプリ開発デバッカー

この”好きが仕事になる”の実例で一番興味深い体験はというと。ガジェ愛から本格的なスマホアプリ開発、ガチのIT業界に進出?したエピソードです。派遣会社に登録して紹介されたのはNTT系列の会社にてドライブレコーダー開発に関わる仕事。同時募集でもう一つ職種があり、この業界にて経験ある人はスマホゲームアプリ開発で仕事が出来るそう。私の職歴だけでは未経験者なのでそこには配属されません。でも当然ながら私にとってはスマホの方が面白そう。

そこでガジェ愛を派遣の担当者に伝えると、その知識と興味があればスマホアプリの方いけるのではないかということで、派遣先の社長と面接にまでこぎつけました。そして面接ではガジェ愛が通じて見事に合格して採用。ここでも「好きを仕事に」は生きました。

仕事内容はアプリ開発のテスター、いわゆるデバッカーです。実際iPhoneと Androidスマホどちらも扱うので、ここら辺知識ない人には確かに厳しい仕事内容。ただアプリ開発の仕事としては一番基礎の仕事でもあります。決まったテストをひたすら黙々と早くしかも正確にこなすことが求められる職種。事務職歴がやや長めの私からすると、デスク上に電話がないのは不思議な光景でした。テストが仕事であり、取引先や社内他部署や他の支店と電話で話すことは業務ではないのです。皆黙々と作業。昼や休憩時でもおしゃべりする人は少なかったです。納期ある仕事なので残業も多そう。

好きを仕事につなげた後→自分の向き不向きがわかった

ここで悟ったのですが、私はある程度人と話せる・接する職場環境がいいなと思ったのでした。このテスターという仕事はとにかくひたすら黙々作業が求められる。この時期副業で夜は家庭教師と塾講師していましたが、もう早く夜になってそっちの仕事に行きたかった。指導中生徒と話してほっとしました。

わかったこと1・人より物に向き合う仕事は向いてない

この経験から自分が黙々作業は無理ということがわかりました。勤務場所は市内でもIT系企業が集まる地域(イメージとしてはシリコンバレー笑)で、街中から離れた通勤が不便な場所。季節は冬。雪が降りしきる僻地?にて、黙々と淡々と大勢の社員がテストをこなす。その職場環境は私にとって気が狂いそうなほど?耐えられないものでした苦笑。

環境の他に業務内容も合わないことに気づきました。決められたテスト項目をこなすだけという業務内容は私の気質とは合わない。私は講師の仕事ではオリジナルの授業計画を組み、自由に授業出来たからこそ心底楽しんでやれたのです。これが今も唯一続いている仕事。自分の裁量がある程度ないと私はダメなんだということがわかりました。

わかったこと2・ヒール着用の立ち仕事の販売職は環境的に合わない

携帯ショップ窓口業務をやってみて。立ち仕事、しかもヒールでというのは無理でした。3大キャリアの店員さんを想像してみて下さい。私も昔でいうスッチー風の制服を着ていました。ヒール靴必須。結果もう身体中痛くなり、マッサージ屋さんとかに行きまくる羽目に。その費用だけでもかなりの出費となりました。

加えて。私は婦人科系の病気も持っていて、この時ちょうど特に悪化していた頃。生理痛およびPMSで2週間くらい心身ともに不調。とにかく腹痛が激しかったです。生理時期、あまりの痛さにバックヤードに回って仕事させてもらってはいたものの。他の人よりもそういう時間が長いのも微妙でした。病気ということは理解されにくく、サボっているように思われがちだったので。それまでずっと事務職で座り作業だったからなんとかなっていたんだなと気づきました。こういう健康上の理由からの向き不向きというのもあります。ここは自分にしかわからない点なので、よく考慮しておいた方がいいです。

やってみないとわからない

このように「好きなことを仕事にした」後、実際に働いてみてその仕事が、業界が好きかどうかわかることもあります。要するになんでもやってみないとわからないということです。

noteのとある記事でハッとしたことがあります。「私は本を読むのが好きだ。でもだからと言って本屋で働いて売ることがやりたいことではない。あくまで読むのが好きなのだから。」という内容を読んだ時です。これそうですよね。私も本とか服とか好きです。本屋にもアパレルショップにも良く行きます。でもだからと言って本屋で、販売員として仕事したいわけじゃない。ここって混同しがちですけど。本を読むのが、服を選んで買って着こなしを楽しむことが好きってことです。

読書好きは本屋の仕事に向いているのか

ちなみに本好きから本屋の店員の仕事に応募したこともあります。不採用でしたが、この時先方から言われたことは、販売の仕事経験がある方がいいこと、そして本が好きとかよりレジ対応をうまくできるかどうかという点でした。なので読書嫌いでもスーパーで長らくレジ経験ありとかの人の方が採用されたと思います。「本」ということにばかり着目していましたが、この時の雇用者側としては「会計業務をこなせる人」を求めていたということです。

つまり「レジ経験がある」ことは本屋だろうとデパ地下だろうパン屋だろうと、何かしら販売職の仕事には生かせる。私の場合塾講師の中でも「自由に授業計画を立てて実施できる」ところでこそ力を発揮できました。それって「企画立案から実行」というスキルがあるということ。実際私は塾長を務めていた時、オリジナルイベント(実技4教科のテスト対策講座とか、保護者向け説明会など)を企画から実施まで一人でやっていました。そのイベント実施に関しては、FCの本部や社長からも高く評価されました。つまり授業だろうとイベントだろうと自ら企画してそれを実行することが得意というわけです。だからそれは他の職場でも生かせる。例えば私が介護施設長になっても、病院勤務で作業療法士になっても出来る(あくまで例としてあげています。)

「好きなこと」をより細分化して共通項を見つけることが大切

これって「経理」経験ある人が、どこの企業でも経理の経験を生かせるというのと同じ話です。でも業界や職場環境をまたぐとなると意外と気づきにくい。どうも人はその職種の名称に惑わされてしまいがちということですよね。「逃げ恥」のみくりさんは妄想癖あり。その豊かな想像力が商店街のイベント企画から実行までという仕事に発展しました。「ぎぼむす」の亜希子さんはプロモーションやマーケティングに長けていて、それは大企業から商店街にある小さなパン屋まで勤務場所が異なっても生かせました。仕事選びは今現在私も悩んでいることではあります。でも色んな角度から見て、いかに自分の特性を生かせるかという視点を忘れないようにしたいです。

軸ずらしなど多角的に考えてみる

moto氏著書「転職と副業のかけ算」では「軸ずらし」転職を勧めています。彼は営業を軸として、最初はホームセンター、その後の転職では同じ営業職で、業界を変えて転職してより高い年収を得ています。より給与が高い業界を軸ずらしして登って行くということですね。

私の場合。「教える」のが好きだし得意。だから講師業じゃなくても、どこかの企業に入って「教育研修担当」とかでもいいわけです。別の例だと、最近学んだ「キャリアカウンセリング」の仲間たち。多くはカウンセラーという相談業務は未経験。でも人に相談されることが多くて、それで興味を持ったという人が多いです。私もその口。先生曰く「入り口は別のところでもいいから、まず入社する。希望職種はその中でたどり着けることが多い」と。

キャリアカウンセラー(今あえて国家資格独占業務キャリアコンサルタントとは限定しません)の仕事は4つの領域に分かれています。「需給調整業務(ハロワなど)」「教育」「企業」「地域(福祉が多い)」です。事務職だった人は、それらの領域の事務職から入ってみる。営業をやっていたなら営業から入る。そこから社内でキャリア相談担当となれることが多いとのことです。この考え方も一理あり。特に中途採用となる社会人の転職はやはり即戦力を求められる。完全に未経験の職種にポンと入れることは少ないので、職歴を生かそうということです。

悩むより慣れろ?学者も仕事は偶然決まることも多いと言っている

仕事、生活、お金、生き方。全部関わる話なので悩みもひとしお。私もずーーーっと悩んでいる気がします。転職歴多しということで、多分キャリコンを学んでいた仲間の中でも私が一番キャリアについて考えてきたし、それらの文献とかもめちゃ読んできた自負はあります。過去のノートとか見直しても書かれている内容はほぼ「どう働くか」という内容の考察プラス家計簿というかお金の工面について笑。

クランボルツ博士の「計画された偶発性」はキャリア理論で出会った好きな考えです。仕事というのは8割が偶然から出会うものであるというのが概要。そして「好奇心・持続性・楽観性・柔軟性・冒険心」の5つを大切にしようというもの。この変化の大きい時代において、まさに必須の考え方ですよね。私は多分持続性以外は全部満点つけられます笑。でも持続性だってなんだかんだ教育業界にて教える仕事は続けてきたわけです。これを自分の軸としながら柔軟に対応したい。

「ビジネス」分野で人気のよくあるストーリー・勤務編

仕事術関係の本や動画を見ているとよく出てくる話。最近Youtubeの仕事関連で出てくるある動画、同じ内容をいろんな人が扱っています。流行っているのでしょうか。レジ担当女性の話です。東京に出て華々しく仕事しようと思っていたけど、今はレジの仕事を嫌々やっている。でもお客さんのことをよく見て一人一人に真摯な対応をしていたら。いつしか「あなたと話したいからこの店に来ている」と多くの顧客に言われるようになった、今はリーダーとなって教育係となり新人にもそのポリシーを教えるという、ある種の感動?ストーリー。

この話、「仕事は楽しいかね」のマンガ版もほぼ同じ内容。デザイナーを夢見ながらカフェでバイトしている女性主人公。そこで現状を改善出来ないかと得意のイラストを生かしながら、店内のデザインとかサービス内容を改善していって、新しいスタイルのカフェを作り上げたという話。おまけに仕事もうまく行ったら恋もやって来たというありがちだけど嬉しくなるエピもお決まりですがあり笑。これらは今いる仕事環境を生かす系。

「ビジネス」分野で人気のよくあるストーリー・独立起業編

この手の話は山ほどマンガ版読みました笑。独立しよう系の話だとこういう感じに。女性主人公はケーキ作りが得意。コンサルタントをしている男友達?からレクチャーを受けて、自作ケーキを売るビジネスを始める話。広告、集客、マーケティングとかもわかりやすく盛り込まれている。それとか女性主人公は自分で和食食堂(おばあさんだかが作る漬物が一番の売り)を開業したい。そこでお金も貯めて実行しようとしたら。凄腕の指南役(年上出来る男性)から色々課題を出される。事業計画書とか細かく説明あったはず。この本は独立開業も検討している身としてはわかりやすかったです。そしてやっと店開業、商売繁盛。

そういえばこの手の話って女性主人公多いですね。そして指南役は大抵男性。あわよくば?少女漫画的に指南役とか顧客男性とくっつくパターンも多し笑。どこかしら少女漫画テイストがあるからこそ、ビジネスパーソンの男性以外にも手に取りやすいってことですね。

「ビジネス」分野で人気のよくあるストーリー・自己啓発編

「7つの習慣」のマンガ版もバーテンダー目指す女性が主人公。ただこちらはそのバーに来るお客さんメインのエピソードもあるので、男性視点で語られる箇所もあったり。リンダ・グラットン「ライフ・シフト」すらこれまた女性主人公でマンガ版あったな。ゴリゴリのビジネス書も読みますが、マンガ版あるのはわかりやすいのでマンガ版見ます。ホリエモン著作のマンガ化はホリエモンがかっこよく描かれていたりという視点で読んでも面白いかもしれません笑。

とにかく行動しよう

これらの本に共通するのは主人公は何かしらやりたいこと、目指す職業がある。それに向かって四苦八苦しながら成功するパターンか、やりたい夢にたどり着けなくて毎日うじうじしていたけれど、そこの店なり職場なりをより良くしようと自ら動き出すことでやりがいを感じるということ。つまり自ら何かしら動けよってことですよね(ざっくりすぎ)。

私としては自分の特性を生かしながら、生活の安定のためにどこかに勤める+個人事業主として自分のビジネスもする、が今目指しているところでしょうか。個人でやっているオンライン家庭教師をもっと広げるのと同時に、別のこと、例えば新しく出会ったキャリアカウンセリングとかもやりたい。自分が社会情勢(超氷河期)とかでキャリアについては本当に悩んでいる(現在進行形)ので、同じような境遇や世代の人の助けとなればいいのですが。勤め先は出来れば高時給とか短時間で割り良く稼げる仕事を得て、浮いた時間をアイデアを生かすことに使いたいです。

結論として現状は「好きなこと、得意なことを生かしつつ、再現性ある仕事を続けたい」です。

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