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フランス語とJohnny HallydayとJuliette Armanetとガラパゴス

wikipediaによるとインターネットで見つかる記事の63.4% が英語、フランス語が2.5%で日本語は1.9%らしい。ネット翻訳が便利になったとはいえ、その言葉を知っているか知っていないかで入ってくる情報量が段違いであることがわかる。ネット翻訳があるじゃんとか、重要な記事は誰かが翻訳してくれるよ、といくら言ったところで、10億だかあるサイトだもの、単純に考えれば直接読めるだけで情報量は大違いだ。本だって面白そうな英語の本は日本語の本よりずっとずっとたくさんあって、英語ができれば翻訳なんてまたなくても読めるもの。

数年前にJohnny Hallydayがなくなったと同僚がいってきたとき「え?誰?」とおもった。こんなに長い人生でこの人の名前を聞いたのは初めてだった。でも、フランスなら、フランス語圏の人なら誰でもほぼ100%知ってるフランスのエルビスプレスリーだったらしい。英語圏の情報は興味がなくてもいつの間にか入ってくるのにね。やっぱり英語ができる人の方が多いからなんだとおもう。Dix pour Centかなにかの中で、「Juliette Armanetでも聞いて」というセリフが「センチメンタルな曲でも聞いて」みたいな英語字幕がついていた。フランス人ならJuliette Armanet的っていわれれば通じるんだろうが、他の人にはなんのことやらわからない。

ネットが存在している今でさえ言葉が途切れると情報が途切れ、そして文化や思想の流れも途切れる。日本は閉鎖的だとかガラパゴスだとか自虐的に言う人が多いが、フランスだってポルトガルだって韓国だって中国だってガラパゴスだとおもう。そして点々と存在する多くのガラパゴス島の中をしりたければ、やっぱり言葉を学ばなければという事になる。一番効率的なのは英語だけれど、もっといろんな島に足をのばしたければフランス語やスペイン語や、、、言葉ってそんなかんじ。ガラパゴスの中から発信するのもやっぱり言葉が大事。いまアフリカでも今大人気なのは韓国語で、韓国の人は英語も上手な人が多いから、韓国のガラパゴス度は日本よりだいぶ低い。

(追記 ガラパゴスで思い出した。エチオピア人の友人が、子供の頃からずっと「世界で一番美しい国エチオピア」って言われて育ってきたけど、外にでて騙されていたのがわかったといっていた。「美しいニッポン」とちょっと似てないですか?私は日本は他の国と同様に美しいと思うし好きだけど、ガラパゴスから出ないカメさん達に対して「出ないならどうせわかりゃしないよ」と都合よく使われてるみたいな、この言葉は嫌いです。)