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Rの苦しみとか、悪夢とか、いろいろ

大昔に2年ほど勤めた会社から年金がわずかに出るというので申し込みをしてみた。必要書類を全部送ったつもりだったがパスポートのコピーも送れというので、今日は近所の郵便局から書留で送ってきた。わずかとはいえ特別支給年金とやらの1年に(11万円ー>)8千円よりはましのようだ。 

郵便局で東京までRegistered mailで5ユーロを払う。なんだか街中がクリスマス気分で、窓口のお兄さんもこころなしかうきうきとして笑顔でスクラッチくじ(年末宝くじのようなものか?)を買わないかとすすめてくる。断ってお兄さんのネームプレートをみるとNuno Sardinhaさんとなっている。すごいなあ、ポルトガル人のイワシ(Sardinha) 愛は苗字にまでなるほどなんだとおもってよくみると、Saldanhaさんだった。Saldanha, Sardanha, Sardinah….スペルをみればわかるが、発音されても私には聞き取れない。

Rの発音は英語で苦労して次はフランス語のRで苦労して、そしていまはポルトガル語のRで苦労している。同じRがどうしてこんなに違うの?これで練習するようにと友人がおしえてくれた文章を毎日口にしてみる。

O Rato Roeu a Rolha da gaRRafa de Rum do Rei da Russia.
(意味はタイトル画)

正しく発音できるようになったとしても、たぶん耳はいつまでも聞き取れない。        
      
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郵便局に行ったついでに、向かい側にある公園で開かれているクリスマスマーケットをぐるっとまわる。屋台的なものが10件程あり、地元の人が数人うろついてる程度の小さなクリスマスマーケットの中央には、地味なクリスマスツリーと人工で水を凍らせた小さな小さな小さな子供用のスケートリンクがあった。うん、クリスマスは雪や氷がないとってみんな思うよね。

そういえば昔、研究員をしていた大学の敷地の真ん中を大きな川が流れていて、冬になると全面が凍って学生や近所の人々が川面でスケートをしていた。温暖化で今はもうそんなことも出来ないんだろうな、と、スケートリンクの子供を見ながらまたイモヅル式に昔を思い出す。

そういえばその大学で働いていた時には、となりのスーパーマーケットのサラダバーでサラダを買ってランチを済ませることがおおかった。会計の時にレジでフォークをつけてくれと頼むのだが、これが全然つうじない。なんどもFork please というが通じない。Fork が Folkに聞こえたんだろうと思う。いまでは発音は区別してできるのだが、まだ音は同じに聞こえる。ああ、SardinhaさんからぐるっとまわってForkの苦しみを思い出した。耳が悪い私にはRとLの苦しみは一生ついてまわるんだな。あ、そういえば大学のとなりにHoagie Haven というHoagieの美味しい店があって、しょっちゅうテイクアウトのランチもしていたなあ、とか関係ないこともおもいだす。

一生ついてまわる苦しみといえば、数学の授業がわからなくて単位を落としたので実は大学を卒業してないという(悪)夢もいまだに見る。大学卒業してないってバレたらどうしよう、、、とすごくドキドキして起きて、いや工学博士はとってるんだから大学は出ているはずだとじわじわと正気にもどる。これも一生続くんだろう。

と長く生きてるといろいろある。