雑誌『XD MAGAZINE ISSUE VOL.2』 の発行にあたって考えたことなど
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雑誌『XD MAGAZINE ISSUE VOL.2』 の発行にあたって考えたことなど

XD編集部の川久保(@kawatake)です。5月にリニューアル創刊した”ジャンル横断で体験の価値を追うCXの専門誌”『XD MAGAZINE』のVOL.2を9月に発行しました。

VOL.1では、「VALUE OF THE EXPERIENCE」をテーマに、ジャンルを横断する様々な事象を取り上げました。VOL.2からは、顧客目線で日常やカルチャー、ビジネスの諸ジャンルを切り取ることを目標に、さまざまな動詞を特集テーマとして掲げていくことにしました。それに伴い、”ジャンル横断で体験の価値を追うCXの専門誌”という枕詞も、”日常の価値を問い直す ビジネス・カルチャーマガジン”に変更しました。

今回は、VOL.2を発刊した後に社内外から反応や質問があったので、それらに関する回答をまとめるとともに、同時にVOL.2発行にあたって考えたことを発行後に頂いた質問に回答する形で書いてみます。

質問

質問1:今回は良い体験を提供するサービスの紹介とかではなく、思いっきり「体験自体」(今回は「学ぶ」)にフォーカスあてているけど、どうしてでしょう?

VOL.1は創刊号ということや体制の問題などもあり、薄く広く「今起きている体験の価値」を紹介した形にしましたが、毎回やっても薄い内容のものになるなと思っていたこともあり、VOL.2以降はテーマを掘り下げていく形にしようというのは当初から考えていたことでした。

VOL.1の経緯についてはこちらにまとめています。


VOL.1を出した後の振り返りの議事録には、このようなメモが残っていました。

・新しい体験の表面的な新しさを追いたいのではなく、変わらない部分に良さがあるんじゃないのか、そこを掘り下げられたら良い。
・事象を知るだけでなく、文化や社会と絡めたその本質的な価値の部分を探りたい。
・一年後、二年後に読んでも読めるようなものに。コロナに触れすぎたり、今だから新鮮というだけでとりあげると、事態も変わっていく。
・理想、価値観を伝えるツール

その後、VOL.2以降の方向を決める時に、制作パートナーのBAKERUさんからは、「教育」「距離」「情報の肌理(きめ)」というテーマ候補が上がってきました。そのテーマについてMTGで話したことは、このようなことです。

教育は良いテーマ。ただ、教育という言葉にすると日本語の場合は「学校や塾」などの教育分野が想起されること多い気もする。教育ではなく、プレイドでもよく言われるUNLEARNみたい考えも含め、学びは生きていく上でずっと必要だし、良いテーマなので、学びにするのは良さそうですね。

ではなぜ動詞をテーマにしたかと言うと、テーマを動詞にしてみると、事象や分野をただ取り上げるだけでなく、主体としての生活者が含まれます。企業(社会)だけの話を取り上げるのではなく、生活者(顧客)の感じる価値に注目するということになるなと思ったのが大きいです。

動詞を毎号のテーマとする雑誌は過去にはあったかもしれないけど、今は思いつく限りはなさそう、ということで盛り上がって、VOL.2以降は「動詞」テーマでいこうと決めました。


質問2:質問1の結果、かなり哲学的・倫理的な要素が強まった気がするけど、今後もその方向性ですか?

哲学的・倫理的な要素が強かったという部分はそうだと思います。ただ、これは質問1での結果というより、「学ぶ」をテーマにしたこと、人選、特集の作り方的などが原因になっていると思います。特に、雑誌ならではの軽やかさ、ビジュアルを生かしたページ作りなどができなかったという部分は改善点として上がっている部分ではあります。

今後も動詞をテーマとしつつ、よりビジュアルを活かしたり、その動詞で今起きている新しい体験紹介したりと、変化させていく予定です。


質問3:もはやCXではない、その先に行ってしまった感、突き抜けてしまった感があるけど、それはそれで破天荒で良い気がする。今後も期待しています!

CXではない、と思っていないです。CX、顧客体験の価値とは、企業が作る価値ではなく、我々の生活の中でどう価値を感じるか(企業の視点からすると、そこにどう関与するかというという形?)だと思うので、生活の中での価値を取り上げるという意味では、ある意味CXの基礎の部分を取り上げることができると思っています。


質問4:なぜ今回のテーマに「学ぶ」を選んだのでしょうか。

少し大げさではありますが、プレイドのメンバーあるいはKARTE Friends、広くはプレイドに関わってもらっている人全てに「学ぶとはただ知識を得ることではなく、視点を更新すること、あるいはその姿勢であり、終わることはない」ということを伝えたいという部分があった気がします。

インターネットによって情報が流通しやすくなったこともあり、我々のお客様や業界でも「自身にすぐに役立つ事例やTips、ノウハウだけ欲しい」という風潮は蔓延していると思っています。それ自体は悪いことじゃないんですが、そういうことだけを求める、目の前を効率的にする情報だけがすべてと捉えるのはよくないと考えています(インターネットの世界では、本当にそういう考えになってしまうものです)。

むしろ、学ぶ意欲や好奇心、探索精神を持ち続けることが、学ぶということであり、自身の視点を更新することだよというのを伝えたいという思いはありました。

アンラーニング(学びほぐし)も大事だし、学ぶこともいつまでも大事で、日々大変ではありますが、そういうことをやり続けるのは楽しいし、そういう環境でありたい、PLAY&AID(プレイドの社名の由来)していこうというメッセージも込めて、今回は「学ぶ」にしてみました。

編集後記

僭越すぎるのですが、VOL.2の編集後記にはこのようなことを書きました。このようなメッセージが読んだ人に少しでも届いていると幸いです。

創刊号となる前号では、『いま生まれている様々な「価値」の現場』をお届けしましたが、今号からは「日常における動詞」をテーマにして特集をお届けすることになりました。日常やカルチャー、ビジネスの諸ジャンルにおける体験の価値を追求するには、行為としての動詞を紐解くことで見えてくるものがあるからだと考えたからです。

最初のテーマに私たちが選んだのは「学ぶ」という行為。教育の話だけではなく、生活のなかで「学ぶ」こと全般です。問う、疑う、対話する、学びほぐす、ただ遊ぶ。

知識を詰め込むのではなく、視点を更新する。巻頭対談の永井さんの言葉を借りると、『知に従属するのではなく、「私」と知を関係させていく』。
他者に正解や答えをすぐに求めることは、「私」を不在にしてしまうことなのかもしれません。体験の価値も、「私」の視点だからこそ気づくことが多いはずです。次号以降も、「日常における動詞」を深堀り、そこから新たな視点を探していきたいと考えています。

今日からは、正解や答えをすぐに求めることは禁止にしましょう!

最後に

XD MAGAZINEはプレイドのオンラインストアやAMAZON、販売に協力していただいている書店にて販売しております。今号の内容に興味持っていただいた方は、こちらからぜひご購入ください!

AMAZONのレビューが少ないので、厳しいご意見でも読んだ方はぜひ感想をお願いします!

また、直接取引にて販売していただける書店、カフェ、雑貨店などを募集しています。販売を希望される場合には、 こちらの問い合わせフォームよりお問い合わせください!

仲間を募集しています!

最後に恒例ですが、仲間の募集をさせてください。この雑誌もそうですが、プレイドのこと、KARTEのこと、また他にも我々が考えていること、目指していることを社会や社内にきちんと伝えたいと思っていますが、まだまだ仲間が足りないです。

テキストの編集という狭い意味での編集ではなく、情報を編集、加工して社内外に届けるという意味での編集や場を作ること。または、動画や記事、冊子などのコンテンツを作って相手に届けることに興味がある人、やってみたい人がいたらぜひご連絡ください!

企業と社会との関わりを、そのままストレートな言葉で伝えずに、相手が理解しやすい形やタイミングで表現することだと考えています。気になる方は何卒、お話ししましょう。



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褒め合うっていいですよね。
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