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#24.自分自身に価値をつける意味。なんで繁殖師になりたいのか

リシンクを開始してpag検査したら1頭マイナス値、1頭はプラス値でした。
受胎の可能性が高い!胚死滅の可能性もありますが、受胎させられる授精ができていることがわかりました。

喜ばしいけど、先月は8頭授精して今のところ5頭マイナスの1頭プラスです。最初はそんなもんと思えばいいのですが、いい結果ではない!

自分なりに受胎したい原因と考えているのは温度管理です。
注入器の温度や注入器の持ち運び方法が悪く、精子の状態が悪くなっていたかもしれません。
頸管に通すのに時間がかかっていたことも原因のひとつと考えられます。
6月の授精はそこらへんも意識して行っており、授精も慣れてきているので、いい結果がついてくることを祈ります。


そもそもなんで授精師になりたいのか。

自分は搾乳農家で従業員をしているのですが、新規就農は今のところ考えていません。
生き物相手に仕事をする。食品を生産する責任感はとんでもないものだと思います。
きっとものすごく難しいし、どこまでもゴールにたどりつけない長距離走みたいな…
それを自分一人で考えて行動しないといけないのは自分には無理です。簡単じゃない!
なのだ今の所新規就農は考えてませんが、いつかやりたいと思うのかな?

将来に不安を覚える20代

前回の記事で書いたように自分の人生を考えたときに不安を感じたり、単純に仕事をしているだけでは生きていくのは大変なのではないか、と感じていました。
多分今の20代の人や、それよりも若い世代はそう考えている人が多いと思います。

転職の理由で人間関係があげられることが多いです。
・上司と仕事の価値観が合わない。
・言っても無駄。いても無駄。今の職場が自分のためになっていないと考える人がいるそうです。

自分にはその感覚はとても分かります。
同じ仕事でもチームで目標や意識を統一したり、スキルアップをして生産性や効率を高めたいと思う派です。
だから今は大企業よりもベンチャー企業のほうが職場環境が良かったり、仕事の環境が良く、やりがいや成長度も良いのだと思います。

やらない理由がない。

いろんなことを考えながら自分自身に価値を作りたいと思うようになりました。
最初はいろんな仕事を覚えてどこでも酪農の従業員ができるようになる。
たかはしにはやめてほしくない。と言われるような従業員を目指して仕事をしていました。

1年間酪農に関わって他の牧場の方や獣医の方などから話をしてもらって1番興味のあるのが繁殖や牛群改良でした。
うちの牧場では10年以上も前からもりSさんが完全自家繫殖です。
牛が多くいて、繁殖技術や知識を教えてくれる人が近くにいて環境はそろっているので、やらないがない理由がないと思ました。


価値のある従業員

将来的に繁殖技術が一人前になればたくさんの可能性が見えてくるともいます。

〇独立
繁殖というジャンルに絞って自分で稼いで生きていく。
自分で稼ぐということを経験したことがないのでやってみたい気持ちがあります。
そのためにはたかはしに頼みたいと思ってもらえるほどの技術が必要だから簡単ではないですよね。

関東に戻って関東での繁殖もやってみたいと思います。
今の牧場で採卵している和牛の受精卵などを使って移植ができたらとても楽しいしやりがいを感じられそうです。
北海道と関東をつなぐ役割もできないかなと思います。

〇繁殖部門
開業の授精所さんのように今の牧場で繁殖部門を作り、繁殖を外部でも行う。このような形をとれば自分の牧場以外での経験が積めます。会社にも恩返しができる気がします。組織で行う強味もあると思います。
今と同じように牧場で仕事をしながら、牧場やもりSさんとビジネスパートナーとして仕事ができればこれ以上なことはないです。

自分の中では、生まれた後の様子や過程も知りたいし、かわいがりたいので決まった牧場でも繁殖したいですね!笑

今と同じように仕事をして、並行して外でも働いてくる(稼いでくる)従業員は会社的によいと言ってもらえないかな?と思います。

〇どっちもやっちゃう
今の会社に応援してもらって関東部署も作っちゃおう!たかはしは行ったり来たり。
北海道で得た技術や知識を関東に持ち帰ってやりたい気持ちは強いです。
きっと逆もあって、関東で新しいことを得て、北海道に持って帰ってくることもたくさんあると思います。
これは夢大きすぎるかな笑

これ超えて九州もやりたいですよね!
夢は大きく…笑


たかはしがやる理由。

これって誰でもできるし、明日からできる人もいると思います。けど牛の数と技術者の数があっていない為、移植師が足りてないって話はよく聞きます。

もっと大きな理由が、人間は結構拠点を移すハードルが高いということです。
自分が北海道に移住する際も多くの友達に驚かれましたし、なんだかんだ地元に戻るって選択をする人多いですよね。

たかはしは逆転現象が起きているんです。
東京に出て技術を習得して地元に戻ろう!はありますよね。
東京から技術をもって地方に出て暮らそう!は、家族や環境が壁となる場合があります。
たかはしの場合は外に出て東京に技術を持って帰る!だから、移動のハードルは低い!気がする。
独身だし自分の気持ちだけで選択できるし、拠点を2つ持ってもいいわけです。

25年間生きてきた関東にも、第二の故郷北海道にもどちらにも恩返しができるかもしれないということです。
繁殖は奥が深くて自分はものすごく楽しいし、これを仕事にできたら最高だなと思います。


結局ダルビッシュ

だらだらと書きましたが、これは自分の小さくて使えない頭の中でのことです。未来はどうなっているかわからないし、いつ死ぬかもわかりません。
だからこそできることは何でもやっておきたいと思っています。

ダルビッシュ選手の名言があります。
「20歳の時、このまま40歳になったときに20年を振り返ったら絶対後悔している。一回だけ20歳に戻れたらもっと努力する。だから一回戻れていると仮定してやっている。」
YouTubeで1回見た内容なのでうろ覚えですが、とても納得ができるし、26歳の今ですら後悔を感じていることはたくさんあります。

20年後にそう感じないように自分の課題をひとつずつ達成していって、少しでもよい人や意味のある人生にしたいと考えています。

いつかこれを読み返して恥ずかしくない人生を歩みます🔥

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