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慶應への好感度が上がった2023年、お見合い結婚をした2024年。

私にとって慶應は「いけ好かない、金持ちの、シティボーイの集まり」でした。慶應関係者と知り合う機会はなかったですし、わずかに知っている塾員も見事なまでにスカした野郎ばかりで、同じコミュニティの女の子を即お持ち帰りするなど、漫画に出てくるような慶應ボーイそのものでした。
しかし、何故か2023年は慶應の大学教員と知り合いになったり、塾生と業務上の繋がりができたりしました。もちろんX(Twitter)を介しても知り合いが増えていきました。皆さんいい人で、なんだ慶應もいっぱい魅力的な人がいるじゃないかと、他人事ながらそう思えることが増えていきました。
そして、大学ではないですが、甲子園では慶應が優勝。あれは私たち陰キャにとってただの優勝ではありません。高校野球に巣食う大人たち(高校生に罪はない)の坊主強制、理不尽な指導、体罰、それらの曲がった指導を受けた生徒が他の生徒を教室でいじめる行為などをひっくるめて、「それは間違いだ」と最古の名門がたしなめた日でもありました。スタンドからも将来を約束された学生やOBたちエリートが圧倒的実力でねじ伏せました。

私の中で、慶應というものが少し意識させられる機会が増えたこの1年、27年目の私の大学一般受験ラインナップには「受かりそうなMARCH関関同立」「現役~26浪までに落ちた大学のリベンジマッチ」に加え、「大学スタンプラリー的存在の早慶」がありました。
早稲田は家庭教師から力試しに受験してみたら?と言われて入れており、そういえば慶應は一度も受験したことがないと考えて、早慶両方を受験しました。この受験には、無意識ではありますが2023年の慶應好感度アップが少なからず含まれているように考えます。
さんざん取材記事で語りましたが、早慶はハナから受かっているとは思っておらず、合格発表の時刻すらも前日になんとなく確認するぐらいの感じで、慶應の合格発表日は我が目を疑いました。そして、隣の受験番号の人と混同されたミスの可能性すらも考え、後戻りはできないよう即刻初年度納付金を入金しました。人生の利確行為です(笑)。

東大、京大、早稲田であれば、飲み屋で1時間詐称するぐらいならまずバレない自信がありますが、慶應についてはまったく知識がありません。その意味で悩みましたが「貧困でドン臭い家庭で早稲田なら親しみがあったけど、慶應ワールドを知るのに学歴厨として最適の機会じゃん。せっかくだから行って卒業しなよ」と言ってくれたのは他でもない妻でした。
早稲田がずっと片想いをしていた高嶺の花の女の子だとすれば、慶應はお見合いで知り合って、しかもトントン拍子に成婚したような、そんな存在です。私の若い頃は(よほどの良家を除いて)お見合い結婚は恋愛結婚より一段下みたいな扱いでしたが、エピソードで「結婚してから好きになる」という言葉を覚えていて、とても素敵だなと考えたことがあります。きっとこれから慶應のことがどんどん好きになっていくでしょう。


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