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これから書くこと、とわたしの話

Yohはひつじの音読みから


Yohです。岩手生まれで今は北海道住み。
十勝なう。
小さいときから北海道と馬が大好き。畜産系の大学進学をきっかけに移り住む。
好きなことは歌うことと乗馬。2021年から毛刈りと糸紡ぎが加わりました。

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馬が好き

ひつじも好き。やわらかくて、とぼけていて、チャーミング。でも彼らはオソロシイ。
だって2021年の4月に片足突っ込んで、もう抜け出せないくらいに夢中になってしまっているから。
基本的には、記事の中でひつじはひらがな表記にしています。

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サウスダウンというひつじの子供。推し。

日本ではマイナーな存在のひつじに、ものすごい熱量で接する人たちがいる。ひつじ飼いや、それを目指す人、作家さん。
ひつじと同じくらい、彼らに関わる人々は魅力的だと思う。

だから、伝えたいと思った。

この人たちが、これから羊業界支えていくんですよ!って。
わたしの書いたことが、ひつじに興味があるけど一歩踏み出せずにいるあなたの何かの役に立てますように。

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ポールドーセットの母ちゃんたち

なんで沼にハマったかの顛末的な

2021年3月。色々あって会社を辞め、しばらく心身を休めるつもりで寝ては起きての日々を送っていた。
そこに、以前訪れた牧場の方から「4月の末に毛刈りをやるから興味があったら来てください」とメールがあったから驚いた。一も二もなく、行きます!と返信。
この時からなにか歯車が噛み合ったのかな?と思う。
もしくはひつじ引力が働いたか。

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ポールドーセットは略して
「ドーセット」って言われてることが多い

ウキウキで牧場に向かった私を待っていたのは刺さるような寒さと風雨だった。あと大量の羊毛。
あれ..毛刈りは…?と思ったらもう終わったという。えぇ〜
これがスカーティング(羊毛を出荷する部分と捨てる部分とに分ける作業)との出会い。
土日みっちり毛の選別。2月3月ほぼ寝たきりだったのによく働いたなあと思う、えらいえらい。眼精疲労で肩が石になった。

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刈った直後の羊毛、茶色いのは外側。
これからスカーティングをする。

手伝いに来ていた方にお話したら「えっ、毛刈りできるって聞いてきたの?ご近所さんがひつじ飼ってるから、させてもらえるか聞いてみるね。」
ありがたや、ありがたや…というか、近所にひつじ飼っているところがあったとは。(その方とわたしの住んでるところも結構近かった)

後日、念願の毛刈りをさせていただき、2頭のひつじをトラ刈りにして(ゴメンナサイ)私の夢だった「自分の力だけでひつじを1頭刈る」が達成された。
感想は「非常に疲れる」だった。
まあそうだよね。
心身ともにぐったりしていたはずなのに、時間が経つと『もっとうまく出来たんじゃないか?またやりたいな』って思いが強くなった。『次いつ出来るんだろう?』ってそればっかり考えてた。

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やりきった!みたいな顔してるけど
ひつじの方が疲れてるよ、ごめんね

羊毛をネットで吟味するのが趣味

自分で刈り取った羊毛をヒイヒイ言いながら風呂場で洗って、どんどんきれいになっていく所にいたく感心した。
お世話になった農家さんに一連の様子を写真で送ったらすごく喜んでくれて、それもすごく嬉しかった。
洗ったら何か作りたくなって、真っ先に浮かんだのが毛糸だった。初めはスピンドル(糸を紡ぐためのコマみたいなもの)で紡いでいたのだけど、農家さんのご厚意で紡毛機(糸車)を貸してもらって、飛躍的に紡ぐ量が増えた。ビバ、文明の利器。

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毛糸玉たち
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毛糸玉にする前の糸。青がきれい


スピナー(糸の紡ぎ手)を自称し、名刺も作り、色んな牧場に勉強に(遊びに?)行っている。少しは毛刈りうまくなれたかな。
通販で羊毛が買えることを知ってから家に山のように積んでいる。一生懸命紡いでいるのだけど、追いつかない。
積み羊毛、購入は計画的に。
でもつい買いたくなる、染めてあるのとか、生まれつき色が茶色とか黒なのとか(カラードっていう)。以下無限ループ。
12月に愛車を手に入れる事ができてすっっごい喜んでる、そんな感じ。

マイ紡毛機、センジュ君。由来は観音様ではない。

編み物はまだあまりできていないのだけど、織りを勉強中。マフラーとか、写真のフリースマットみたいなものを作っている。今はまだ買った羊毛とか毛糸を使っているけど今年は毛刈りから作品の仕上げまで自分でしたいと思っている。染めたりもしてみたい。ああ、ひつじ沼深し。

ひたすら毛を結んで作るフリースマット。
作るのは楽しいし、見た目はかわいいし。

お金に代えられない時間を過ごしてる、って実感がすごくある。わたしにとってかけがえの無い時間。ひつじがもたらしてくれた、たくさんの出会いと経験をこれからも余すことなく享受したい。

生まれたばかりのサフォークとわたし

ここまで読んでくれてありがとうございます。次の記事からはわたしの周りの、ひつじに関わる人たちの事を書いていこうと思います。


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