欧州委員： ウクライナをEU単一市場統合へ更に進める❣️
以下文章は、個人的な試訳です！
2023年6月6日、ヴァレアン運輸担当委員と、ウクライナのクブラコフ復興担当副首相兼コミュニティ・領土・インフラ開発担当大臣は、リヴィウで、ウクライナを「欧州接続ファシリティ（CEF）」プログラムに関連付ける協定に署名した。
この協定により、ウクライナのプロジェクト推進者は、交通、エネルギー、デジタル領域において共通の関心を持つプロジェクトに対し、EUの資金を申請出来るようになり、ウクライナのEU近隣諸国との接続性がさらに改善されることになる。
この協定は、ウクライナのEU単一市場への統合を支援し、成長、雇用、競争力を促進するもの。
ウクライナは、ロシアのいわれのない不当な侵略に勇敢に立ち向かっており、EUの支援と連帯は揺るぎないものである。
この合意は、相互接続された欧州横断ネットワークにウクライナを固定することで、ウクライナをEUに近づけるものである。
運輸、エネルギー、デジタル サービスの為のEU資金へのアクセス
輸送
ウクライナ当局や企業は、現在（2021～2027年）のプログラミング期間において、今後のCEF輸送募集で資金を申請することが出来る。
次の募集は2023年9月に開始される予定。第三国の参加資格は、欧州横断輸送（TEN-T）規則に記載されている通り、加盟国のコアネットワークと第三国のネットワーク間の接続を強化するアクションに優先的に適用される。
エネルギー
EU加盟国と接続するウクライナのインフラプロジェクトは、EUのエネルギーインフラに関する規則改正に基づき、相互利益プロジェクト（PMI）のステータスを申請する可能性が既にある。
PMIは、改正欧州横断エネルギーネットワーク（TEN-E）規則で導入された新しい概念で、第三国とEUを結ぶインフラプロジェクトが、許可手続きの簡素化や資金調達の改善などの恩恵を受けられるようにするもの。
このステータスは、プロジェクト開発者がCEF-Energyの資金提供を受ける為の前提条件となる。
この合意により、ウクライナのこれらのプロジェクトに新たな資金が供給されるようになる。
欧州委員会は、2023年11月に、第三国とのPMIを初めて含む、共通関心プロジェクト（PCI）の次の連合リストを公表する予定。
ウクライナがCEF-Energyの支援を受ける為のもう一つの選択肢は、再生可能エネルギー分野における国境を越えたプロジェクトである。
コネクティング・ヨーロッパ・ファシリティ（CEFデジタル）
デジタル部門は、共通の関心を持つ接続プロジェクト、特にグローバル・ゲートウェイ戦略に沿ってEUと第三国を結ぶ基幹ネットワークや、ギガビットや第5世代モバイル（5G）ネットワークなどの安全、安心、持続可能な高性能インフラの開発に対する支援を提供。
グローバ・ゲートウェイ戦略↓
https://international-partnerships.ec.europa.eu/policies/global-gateway/digital_en
次回のCEFデジタルコールが開始されれば、ウクライナの事業体は、ウクライナとEU近隣諸国間のデジタル接続の容量、セキュリティ、耐障害性を高めることを目的としたプロジェクトへの共同融資を申請できるようになる予定。
経緯
コネクティング・ヨーロッパ・ファシリティは、欧州グリーンディール目標および「デジタルの10年2030」目標に貢献し、よりグリーンで持続可能な欧州横断輸送及びエネルギーネットワークとデジタル化を促進する。
この目的の為に、CEF 2021-2027プログラムでは、主に補助金の形で、プロジェクトの種類によって異なる協調融資率で、様々な資金貢献を行うことを想定している。
CEF輸送では、EU加盟国内の輸送プロジェクトに共同出資する為に、EUの2021-2027年予算から258億ユーロの助成金が利用可能。
CEFエネルギーでは、58億ユーロが、TEN-E規則の下で共通の関心を持つプロジェクトや、再生可能エネルギー分野における国境を越えたプロジェクトの共同資金として利用可能。
CEFデジタルは、欧州の接続インフラに20億ユーロを投資し、地域社会による5Gネットワークの展開と利用を促進する。
- INFO SOURCE -
EUROPEAN COMMISSION ( 06 June 2023 )
https://ec.europa.eu/commission/presscorner/detail/en/ip_23_3061