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お子さまの不登校や引きこもりの原因と対策(完全版)

お子様の不登校や引きこもりについて、原因と対策をわかりやすく解説いたしました。

不登校でお困りの保護者の方へ個別相談も受付中です。



不登校になっても大抵は病気ではありません。ちょっとメンタルが不調なんです!


不登校は突然始まる

不登校は突然始まります。親が多忙な日々の生活の中でいきなり起こりますから、つい「サボり」と勘違いして「早く学校へ行きなさい」と思わず叱ってしまいます。
しかし、もう不登校の症状が現れているので、子どもは思いっきり反発します。そうすると、「言うこと聞かないなら〇〇するぞ!」と思わず罰を与えるような言動を子どもにしてしまいます。

そして、布団をはぎ取ります。

不登校や引きこもりとのながい戦いの始まり

そうなると、本格的に反発が始まり、これから不登校や引きこもりとのながい戦いの始まりです。
不登校や引きこもりのお子様をお持ちの方、こんな経験はありませんか?

不登校の原因は主に5つあります。
親に起因する問題、学校に関する問題、そして生活習慣や病気の問題などです。
育児をしながら生活する親としては、青天のへきれきです。
日々の生活や仕事に忙殺されている現代人、そこに子どもの問題がふりかかる!

「なんでウチの子が!」
「良い子だったのになんで!」
「わけがわかんない、もうかんべんしてほしい!」
「相談できるところがない、これからどうしたらいいのだろう」

いろんな思いが駆けめぐります。しかし、いままでの親の常識で対処したのではぜったいに解決しません。

世の中に解決しない問題はありません。必ず解決の糸口はある

しかし、世の中に解決しない問題はありません。必ず解決の糸口はあります。
からまった糸をほぐすように、問題を見極めることで、徐々に解決する方向が見つかります。

不登校や引きこもりになる原因は主に5つ!

❶育児のしかたが原因の場合
❷日々のストレスが原因の場合
❸学校でのいじめが原因の場合
❹学校への違和感が原因の場合
❺病気の場合

上記が主な原因となります。
では、❶育児のしかたが原因の場合からお話します。

直接のご相談も受け付けています。初回ご相談は無料です。

❶育児のしかたが原因の場合

ほとんどの場合育児に関しての情報は、みずからの親から具体的にならうことは、ほとんどないといってもいいでしょう。
なので、自己流で子育てをしてしまうことが多いのではないでしょうか。
じつは、親も習わずに自己流でみずからを育てたため、残念ながら体系的に育児ノウハウを伝えられないというのが実情でしょう。
また、子育てに関する本を読んだり、親や子育ての先輩に話を聞いても実感がわかなかったり、抽象的でわからなかったりします。

いざ、自分の子どもが不登校や引きこもりになってあわてるのはそのためです。

しかし、異次元の世界で起こっていることではありません。現実にみずからの家庭で起こっていることです。
家庭生活のどこかに問題がかくされていることが多いのです。

その問題の中で、「❶育児のしかたが問題の場合」はどうでしょうか。

多くは、【親目線】での言動と行動が主な原因となります。

❷日々のストレスが原因の場合

子どもが不登校や引きこもりになる原因の一つに「❷日々のストレス」があります。

具体的には、学校へ登校する行為でストレスが生まれ、そのストレス解消を帰宅後にするために生活習慣が乱れ、夜型の生活習慣をながく続けることがきっかけとなります。

夜型の生活がつづくと、睡眠不足のせいで「遅寝や遅起き」状態となり、朝起きて学校へ登校するという生活がつらくなり、結果的に不登校や引きこもりになっていきます。

1.一度不登校になると、学校へ行っていないという世間体への罪悪感がストレスを増幅させる。

2.平日の日中外出すると、近所の目が気になり、外出がストレスとなる。

この経験が続くと、不登校から引きこもりへと状況が悪化の一途をたどることになります。

❸学校でのいじめが原因の場合

子ども時代は、どの時代にも「子ども同士のいじめ」は発生します。


これは子どもが最初に受ける社会からの辛い経験かもしれません。

いじめる方は、日々の暮らしの中で何かしらのストレスを持っています。大人なら、スポーツや飲食、趣味でストレスを発散しようとプライベートを充実させたりします。

しかし、そのストレスの発散の仕方は、子どもは人生経験が少ないためにわかりません。そこで、手短にいる同級生などをターゲットにして、何かを強制するなどして困らせて、その困った姿をみて爽快感を味わい、ストレスを発散する方法を見つけます。

これは誰に教わることもなく、なぜか世代を超えて継承される不思議な伝統です。

いってみれば、「小さな愉快犯の誕生」です。

いじめられる側は、だいたいがおとなしく、普段あまり自己主張しない内向的なタイプが選ばれます。これは、いじめる側の直感で、あまり反抗されないだろうということで、成功率の高そうな人を選びます。

また、クラス内で浮いていたり、ちょっと変わった子も選ばれます。

もし、その子が予想以上に抵抗したり、剛腕だったりした場合は、他のターゲットを探します。

いじめられる側は、もともと内向的な性格のため、親にも学校にも言えません。
よって、発覚する頃には本人がどうすることもできなくなり、不登校や引きこもりとなっていきます。

いじめは根が深く、いつの時代でも解決はとても困難な問題です。

❹学校への違和感が原因の場合、理由は主に3つ!


戦後、昭和の高度成長期に日本で必要とされた人材は、一般的な5教科といわれる基礎学力を身につけた社会人です。

教育が担う役割としては、基礎学力を身につけた社会人を育成して大量に社会へ供給するという使命を担っていました。

しかし、持って生まれた個人の個性は二の次で平均的な学力を求められ、平均点の高い生徒が優秀とされた時代が長くつづきました。

いままでも、美術や音楽やスポーツなどに秀でた生徒は、学校内で専門分野での高評価を得られました。しかし、それ以外の分野で天才的な才能を存分に発揮する場はなく、学校の外へ活躍の場を求めるしかありません。

最近は、特別な才能に恵まれているお子様のことを「ギフテット」と表現しますが、親が子どもの天才的な才能を察知して、才能を伸ばす場合はとても少なく、頭角をあらわすことすらできない子どもたちの方が大勢いるというのが実情でしょう。

その1:学校の枠に収まりきれない才能がある場合

学校への違和感により不登校や引きこもりになる原因に一つに、学校が求める才能と、自分の本来持っている才能にミスマッチがある場合、学校への違和感が増大します。

本来の才能は発揮できず、平均点が悪いということで評価が下がり、学内的にも「勉強のできない子」グループに組み込まれていきます。

また、ずば抜けて地頭が良く、コロナによる学校閉鎖によりオンライン授業となり、オンラインで理解ができマイペースで順調に学習できたお子様は、登校が始まり学校の授業の進みが遅く復習しているような感覚に陥り、学校へ行く意味を見失い不登校になる場合もあります。
この場合は極端な引きこもりにはならず、自身の興味や才能が活かすために、興味のあることをGoogleやYouYubeで調べて自習するなど活動的な面も見受けられます。

その2:親の希望で学校を選択し進学した場合

不学校への違和感により登校や引きこもりの原因の二つ目は、親の希望で学校を選択し進学した場合です。

本人はそんなに得意や楽しいと思える分野でないにも関わらず、親の理想で進学したために、親の理想の他人になりすます必要があり、別人格を演じ続けることで長期に渡り強いストレスを受けた結果として学業が行き詰まるなどの現象が起こります。やがて、様々なストレスが限界に達した時に、親からは突然のように思うタイミングで不登校からやがて引きこもりとなってしまいます。

上記のようにミスマッチが原因で強いストレスが発生し、何かのきっかけで学校嫌いとなり、不登校や引きこもりの原因となります。

その3:コロナ禍によるオンライン授業後に不登校となった場合

コロナ禍により、社会活動が停止に追い込まれ、企業活動に加えて学校も登校禁止となり、オンライン授業に切り替わりました。

登校することが当たり前という大前提が崩れ、自宅から授業へ参加することが当たり前となると、登校再開された時に、「学校へ行く意義の薄さ」に気づいた生徒は、自然とそのまま「自宅で勉強すればいいや」という価値観へと変わり、そのまま不登校となっていきました。
友人とはオンラインで繋がり、リアルで合わなくても、なんとなく連帯感や繋がりを感じ、自宅での自由度の高さが、登校する行為に優ってしまった結果です。

❺病気の場合

病気が原因で不登校や引きこもりになった場合は、最適な専門医を見つけて治療することが必要となります。

不登校や引きこもりになる原因の主な病気は以下の通り

(1)アスペルガー症候群
(2)発達障害(ASHD)
(3)起立性調節障害
(4)適応障害
(5)睡眠障害
(6)低血圧・低血糖

(1)〜(3)に関しては、治療は長期にわたると推測されますが、最適な専門医を見つけて治療をお願いすることが最善と思います。

(4)については、今の環境とのミスマッチが主な原因となりますので、環境を変えることで改善が見込まれ、これも良い専門家を見つけて相談することをおすすめします。

(5)・(6)も同様、優秀な専門医の指導のもと、早期の治療をおすすめします。

不登校原因に対応する解決策❶

❶育児のしかたが原因の場合

親目線の育児をやめる

ほとんどの親は、「子どもを育ててあげている」、という奉仕の精神で子育てをしています。

「奉仕=無条件であたえる」ということです。

子育ての費用はすべて、子どもが成人になったら返してもらおうなんて考えながら育てる親はなかなかいないでしょう。
考えてたとしても、高齢になったら「ちょっと面倒みてもらえたらいいなあ」くらいのものでしょう。

日々奉仕をしているから、つい「子どもは親の所有物」と考えてしまいがちです。そこが「ボタンの掛け違い」の始まりです。

しかし、「子どもは親の所有物」ではありません。小さくてもりっぱな人格を持ったひとりの人間です。

【親目線】とは、親の意思を子どもに強制してしまうことです。

子育ての方法は、まだ社会的に標準化されておらず、ほとんどの親が、自分がされた子育てを継承し、みずからの子どもに無意識に子育てしてしまっています。そのため、親にされたことをそっくり、自分の「子どもの子育て方法」となっていきます。

そうして子育ての方法は、無意識に継承されていきます。

自身の子どもの頃を思い出すことが解決策への近道

みずから親に子育てしてもらっていた時期に、親の言動に「イラッ」とした経験はありませんか?

たとえば、こんなやりとりはありませんでしたか?

『〇〇しなさい」→『いちいち、うるさいなあ』

『あんなにいったのに、まだ〇〇しないの?』→『これからやろうと思っているのに、しつこく言われるとやる気がなくなるよ』なんて反発したり…

〇〇の中が、「勉強」とか「宿題」などにおきかえると、よりわかりやすいかもしれません。

子育てにも有効なコーチング

社会に出てから学ぶこともあると思いますが、子育ても「コーチングのノウハウ」が適用できます。

コーチングとティーチングの違いを表にまとめたのでごらんください。

◆コーチングとティーチングの具体例

かんたんなコーチングとティーチングの違いを表したものです。
お子さまに対して、日々思い当たる言動はありませんか?

また、コーチング・ティーチング・カウンセリングの違いについても明記します。以下の表をご覧ください。

日々の対応はコーチングが主となる

不登校や引きこもりのお子さまは、基本的にティーチングに強い拒絶反応を起こすため、日々の生活で使わないように、保護者全員が訓練をする必要があります。

カウンセリングは、主に不登校の専門家と相談しながら行う必要があります。
普通の心療内科などで相談しても、不登校や引きこもりに不慣れな先生は、うつ病の処方をする危険性があり、うつ病の薬の服用に際して副作用が危険なためおすすめしません。

コーチングを日々おこなうことで、不登校や引きこもりのお子さまの閉ざされた心を少しづつ解放させてあげたり、もちろん不登校や引きこもりを未然に防ぐことにもとても有効です。

日々の【親から目線の言動】は自分も子どもの頃「イラっ」としていたと思います。自分の子どもも一緒です。

大人になり、親になると【子ども目線】が失われ、「親の言うことを聞きなさい」をつい言ってしまいがちです。でも自分も嫌だったことは、同じ人間なので、子どもも嫌なものです。

子どもに必要以上にこびる必要なありませんが、子どもに「コーチング」してあげることで、持って生まれた才能を伸ばしてあげることこそ、親の役目であり、子育ての醍醐味だと思いますがいかがでしょうか。

不登校原因に対応する解決策❷

❷日々のストレスが原因の場合

解決策は2段階

子どもが不登校から引きこもりになり、抜け出せない場合に多いのがこの「❷日々のストレス」です。

学校へ行くことにストレスを感じ、深夜に自室で遊ぶことの方が楽しいという理由が多いでしょう。そのため、自宅の遊びが主に深夜に偏りすぎて、朝起きられないことがきっかけだからです。また、やる気が起きないから朝起きられないということもあります。

学校でのストレスがいじめなどの強烈なものでないため、転校するなど外的環境を変えることで急激な改善が望めないためとても厄介です。

では、スマホやパソコン・タブレットやゲーム機を取り上げて、深夜、ゲームや動画視聴、SNSをできなくすれば改善するかというと、親子関係が悪化するだけで悪手となります。

不登校やひきこもりでなく、健全な親子関係があれば、時間を制限して遊ぶなど規律が適用できますが、不登校やひきこもりの状態になってからは罰を与えるような制限を加えると、猛反発をくらい、最悪の場合、部屋から出なくなります。そうなると長期戦となる覚悟が必要です。

改善策は2つあります。
「自己肯定感を上げること」と「生活習慣を改善すること」この2つです。
順番としては、「自己肯定感を上げる」→「日常生活を取り戻す」となります。

A. 自己肯定感を上げること

自己肯定感は学年が進むほど、自己肯定感が下がると言われています。

小学生で21.6%、高校生で4.2%まで下がるとの統計も出ています。(14歳からの社会学」宮台真司著)

ここは、❶親の育児のしかたが原因の場合に通じるものがあります。

なんとなく親の言うことを聞いて学校へ行っていたが、自分をごまかしていたのが限界に達したり、本当にしたいことを怒られるからと言わなかったりと、理由は様々です。

また、家業を継ぐことが既定路線なのに、本人は向いてなかったり、そもそも興味が湧かないなど、これもミスマッチからストレスが発生します。

親は、つい固定概念を持ちやすいので、「子どもは〇〇しなければならない」と思い込みます。

これが子どもを追い詰めます。

親の希望を叶えられない自分は、ダメな子どもと落ち込みます。
これが続くと、自己肯定感は下がりっぱなしとなります。
ある日突然、気持ちがコップの底に到達したとき、糸が切れるように、学校へ行くことがイヤになります。

気持ちがコップの底まで到達してしまうと、メンタルが完全に崩壊しているので、立ち直るまで時間がかかります。

ここで完全に対応を変えないと完全な引きこもりとなるので、気をつけましよう。最悪の場合、成人となっても部屋から出ないパターンに陥ります。

自己肯定感を上げるにはどうすれば良いか

ここでもコーチングの手法を行います。

まずは、日々の言動から「〇〇しなさい」をやめることです。
全て、「今日は〇〇するの?」と質問形式に変えてください。

そして、子どもの意志を尊重することを考えます。

こんなことをしていませんか?

(1)親が良いと思っている価値観を押し付ける
(2)親の夢を子どもに託す
(3)親の跡を継がせる

どれかに当てはまれば、対処法はあります。

(1)なら、子どもといえども別人格と考えて、やることや考えを強制しない。
(2)なら、有無を言わせずに託していた場合、一歩立ち止まって将来の方向性を考え直す
(3)なら、別の子どもに適任者がいればゆずる。また、いない場合、養子をとる、外に適任者を探すなど、やり方はいくらでもあります。

そして、不登校や引きこもりになってしまってからであれば、日々の対応は、怒らないこと、強制しないことを中心に行います。

朝起きられない子どもさんの場合は、起きる時間になって、布団をはいで無理やり起こそうとしないことです。完全に逆効果なので即やめてください。

何時に起きても寝ても、何時に食事をしても、ゲームやSNSをやっても、叱らないことです。これが一番大事です。
一度でも叱ると、また自己肯定感が下がり、気持ちがコップの底に戻ってしまいます。ここは、ガマンガマン!

親が子どもに、「危害を加えない」、「こころを傷つけない」と思わせることが大事なことです。信頼関係を回復するまで時間はかかりますが、ここはじっくり気持ちが戻ることを待ちましょう。

B. 生活習慣を変えること

親に話かけるようになったりすれば、少しは気持ちが戻っている証拠です。そのまま焦らずに続けましょう。
また、時間がかかりますが、生活習慣を変えることも考えていきましょう。

自己肯定感が上がる=自分は生きていていいのだ!ということなのです。
自分はこのままでは、親や大人の意向に沿えないダメなやつ、という価値観がら脱することが目的です。

なんとなく、最悪期を脱出して、少しでも前向きな言動や行動が見えたら、今までの生活習慣から徐々に正常な生活へ戻すことを考えましょう。夜型の生活は特に「うつ」の気持ちを誘発するため昼型に戻していきましょう。

もう一つ、不登校になると世間体を気にして外出できなくなります。ご近所さんに、不登校がバレてしまうからです。これもかなり精神を圧迫します。生活リズムを昼型に変える、日中外出できるようになる。この2つができるようになれば、かなり回復してきたと言えるでしょう。

夜型から朝型に生活リズムを変える

生活リズムを昼型に変える方法をご案内します。
不登校の原因の一つに「睡眠不足」も挙げられます。しかし、もう引きこもりの状態であれば、時間に余裕があるので、睡眠不足ということはないでしょう。一番大事なのが、寝る時間をコントロールすることです。これは、子どもさんの努力だけでは、なかなか無理があります。

ここは薬に頼りましょう。

しかし、お子様が前向きな気持ちになっていることが前提です。
専門医と相談し、生活リズムを調整するために処方してもらえる薬があります。これはメラトニンという睡眠導入剤です。薬を併用して徐々に理想の時間に入眠できるようにリズムを整えていきましょう。

明け方に寝るから夜に寝る習慣ができれば、薬の頻度を減らしていけます。そして生活習慣も戻っていきます。

不登校原因に対応する解決策❸

❸学校でのいじめが原因の場合

いじめは逃げるが勝ち

いじめは親に発覚した時点で手遅れの場合が多く、解決しようと奔走することで、守りたいという子どもの心をさらに傷つける危険性もはらんでいます。

調整が得意な責任者を相手に、騒ぎ立てることで解決すれば良いのですが、解決策も持ち合わせていない人たちに責任問題を投げかけても、塩対応となるだけです。

いじめが発覚しても解決へは時間がかかる

ほとんどの親は、自身の子どもを守りたい一心で事にあたります。

しかし、学校といじめた子どもの親との三者の構図がまた問題を複雑にします。

学校も、いじめた子どもの親も、立場は一緒で「保身」に向かいます。
いじめた子どもの親も、「うちの子に限ってそんなことをするはずがない」という思い込みが先に立ち行動するからです。
いじめた子どもに問い詰めても、最初から正直に話す子どもは稀です。多くは、ウソをついてごまかします。年齢が上がると共に隠蔽工作も高度化され、なかなか発覚しません。

そこで、「いじめた子どもを持つ親」としては、言いがかりとつけられたと感じて、被害者目線の対応になることもあります。

学校は面倒なことに巻き込まれたくないし、相手の親もいじめた事実を本気で信じていないとなれば、話は先に進みません。

こんなことをしていると、あっという間に1ヶ月以上は経ってしまします。

その間に、いじめられた張本人のお子さんは、「訴えた事実が発覚しないため」さらに心が傷つきます。

だから「いじめは逃げるが勝ち」

事実をはっきりさせて、先方に謝らせることが解決につながるとも限りません。その後、ほとぼりが冷めたら、もっと陰湿ないじめが行われるかもしれないからです。

一番大事にしなければならないのは、いじめられた当事者であるお子さんの心とからだを守ることです。

解決に時間がかからなければ、責任問題を追求する必要もありますが、復学しても、学生生活がもとに戻ることはありません。

以前よりもっと人間関係がギクシャクすることでしょう。

そんな先の見えない学生生活を送ることが目に見えているのであれば、選択肢は一つ、転校しかありません。

転校は子どもを救います。

不登校原因に対応する解決策❹

❹学校への違和感が原因の場合

子どもにあった居場所をさがす

その1:学校の枠に収まりきれない才能がある場合と、その2:親の希望で学校を選択し進学した場合も対処法は同様となります。

学校への違和感があり、不登校や引きこもりになった場合は、大体が学校へ戻ることを拒否します。

転校先は、本人の希望を尊重します。親が、勝手に決めては逆効果です。本人の意思を尊重しましょう。

転校先としては、公立でも私立でも、また、フリースクールでもサポート校でも希望する転校先を一緒に探しましょう。

また、自宅でテレワーク学習でも、本人の興味とやる気が第一なので、一番気持ちが安らぐ方向を一緒に探してあげてください。

不登校はだれにでも起こりうる人生の小さなつまずき

人生経験の少ない子どもは、悩みに対する解決法や、さまざまな子ども特有のストレスについて対処法がわからず、ある日突然、学校へ行くことがイヤになる、または無意味に感じて不登校となります。

別に、人間的に劣っているからでは決してありません。子どもはみな人生経験不足だからです。ただ経験をつめば良いだけのことです。

だから、だれでも起こりうる人生の小さなつまづきです。

長い人生、子どもの頃のつまずきは風邪のようなもの

数年、棒にふったと、もったいないと思うかもしれません。しかし、人生80年は越えようという長い人生の中で、数年寄り道しただけのこと。

同級生やその他の人々から遅れたと思うのは、その価値観が違うだけで、もしかしたら、寄り道のおかげで、さまざまな気づきを得られたかもしれません。

人生そんなに単純なものではないので、安心してください。

ちょっと長い風邪にかかったと、楽に考えましょう。

長い人生結果よければ全てよし!親は大局観を持ち対処しよう!


子どもの能力をみきわめ伸ばすこと

子どもは原石のようなもので、磨けば光ります。
しかし、本人も親も気づかないような能力が隠されています。
人間は、本来備わっている個性はみな違います。
学校への違和感の感じ方としては、元来備わった能力が生かしきれていないという、本人も気づかないストレスも要因の一つでしょう。

スポーツ選手が一番わかりやすいのですが、例えば、全国的に活躍するフィギュアスケート選手は、やはり、3歳とか5歳とか幼少の頃から練習を始めています。
スポーツ選手は、若い時期に活躍する必要があるので、幼少の頃から才能を見抜く必要があるのです。

一般の人は、そんなアスリートのような生活をしませんから、なんとなく本人の得意な能力は見えにくいものです。

次の項目で、本来の子どもの能力のみきわめ方を案内します。

時間を忘れて夢中になれることをさがす

一般の人でも、本人の得意な分野や能力をみきわめる方法があります。

それは、「時間を忘れて夢中になれることをさがす」ことです。

大人でも、趣味に没頭して夢中になって時間を忘れてしまうという経験はあるでしょう。

子ども時代もそんな経験をした覚えはありませんか?
好きなスポーツをしている時、ゲームはその他の遊びをしている時、また特定の好きなものを勉強している時などです。

大人になって研究者として活躍している方々は、小さい頃からその分野(例えば昆虫好きとか)のことを考えたり行動している時は、時間を忘れて夢中になっていた経験を持つ方が多いのです。

将来はゼネラリストよりもスペシャリストを目指すべき

現代は、デジタルのイノベーションが起きており、新たな産業革命が起きています。

今まで日本の教育で優秀とされていた、「まんべんなく、そつなくこなせる人」が対応できない時代の幕開けです。

なぜかといいますと、これから単純作業はすべてAIかロボットに入れ替わり、創造的な仕事を人間が担うという時代の始まりだからです。

+なんでも理解して実行できる人=ゼネラリスト

+ある特定のことを専門に実行できる人=スペシャリスト

スペシャリストならなんでもいいかというと、デジタル時代に必要なスペシャリストは今とは違います。

今でもスペシャリストと言われる分野で活躍している人でも、AIに仕事を奪われている方達がもうすでに存在しています。

金融のスペシャリストはかなり仕事を失っています。
衝撃を受けたニュースとしては、2017年にアメリカ投資金融王手のゴールドマン・サックスがAIの」自動化を導入した結果、600人が解雇され、AIを操作するオーペレーター2人になったというニュースでした。この時期はまだ世界的に人間の仕事がAIに取って変わられるという実感がない時期でした。しかし、今や、、人海戦術が必要だった分野は、どんどん自動化の波が押し寄せています。

たとえば、弁護士資格を取得したばかりの駆け出しの若手弁護士の場合、過去の裁判資料は調査に多大な時間がかかるため、調査のためにアシスタントとして雇われていましたが、今ではその役割はAIが肩代わりしています。

過去の裁判資料の調査はAIが最も得意とする調査分野のため、調べたい項目を入力すれば瞬時に調査終了してしまいます。こんなに便利で優秀で、文句も言わない仕事をされると、もう人間に依頼するのが激減するのも当たり前です。

資格を取れば一生安泰の時代の終焉です。

これから社会で必要とされる人材は、スペシャリスト

また、企業活動で必要とされる人材も流動化しています。

今まで日本で必要とされた人材は、ゼネラリストです。大学を卒業して、企業に新卒で入社し、企業研修を経て、企業の理念を理解し、企業独特のやり方「社風」を学び、その企業にあった人材として活躍するというものでした。

新卒を採用しても3年で退職する人が多い時代、そして終身雇用が終わりを迎えそうな今、一から「社風」を教え込む教育コストは無駄となり、企業は中途採用やジョブ型雇用を増やしています。
いつまで会社にいるかわからない人に1千万円以上もする新人教育コストはもったいないからです。

今までの日本の雇用形式は主に、メンバーシップ型と言われています。
これは、専門分野に特化せずに、企業内で部門移動を積極的に行い、経験を積み重ねる方式です。日本の企業は、大学生が4年間遊んで卒業しても、入社してから教育すれば良いと考えていたのです。変な専門的知識を持たない方が、会社に染まりやすいと考えていたからです。

しかし、年功序列も終身雇用もコスト的に無理となれば、企業は専門的な知識を持つものを雇用した方が良いという判断と分かれています。その専門分野に配属する方が面倒な教育も必要なく仕事も円滑に運ぶと、仕事のやり方もジョブ型と言われるアメリカ式になりつつあります。

だから、現在大学生で就職活動している人たちは大変です。
大企業かベンチャーかどちらを選ぶのか。
大企業は実力のある人には、出る杭を打たれる構造なので、ベンチャーや外資系の方が向いているかもしれません。

2022年の状況では、大企業でも優秀な人材を確保するために、新卒でも1千万円の初任給を用意する会社も出始めています。これはスペシャリスト時代の幕開けと言っても過言ではないでしょう。

不登校や引きこもりで日本の教育システムから一時外れてしまったとしたら、これからの人生はスペシャリストを目指しましょう。

特にデジタルに精通しているスペシャリストなら、活躍の場はこれからいくらでもあります。個人の能力がますます活かせる時代の到来です。

好きなことに夢中になって取り組んでいたら、いつの間にかスペシャリストになっていた!

私のプログラミング塾に通う生徒さんは、小学生くらいから高校生まで在籍しています。
特に、小学生高学年の生徒さんに、デジタルに強い個性的な生徒さんが集まっています。

普通の小学生向けプログラミング教材で学ぶ生徒さんもいますが、もう突き抜けた才能の持ち主もいて、Unityという、プロが開発に使うゲームエンジンを使いこなす生徒さんもいます。

またCGが描ける生徒や、プログラミングをどんどん学んだものを吸収して大人顔負けの知識を持つ生徒など個性豊かです。

このままいけば、数年後には大人顔負けのゲームが開発できたり、その他アプリやサービスも開発できそうな勢いです。

不登校の子どもさんもいますが、私の教室にいる時は、みんな楽しそう

その中には、不登校の子どもさんもいたりしますが、私の教室にいる時は、みんな楽しそうです。

好きなことに夢中になって取り組んでいたら、いつの間にかスペシャリストになっていた!そんな未来を感じます。デジタル時代は、これからの常識をくつがえす未来が待っているようです。

直接のご相談も受け付けています。初回ご相談は無料です。


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