営業時代の話part⑱
おはようございます!
今日は「営業時代の話」をお送りします!
▼第1話はコチラから!
それでは本日もよろしくお願いします!
※登場人物、企業、団体は全てフィクションです。
●初めての営業
その翌日、私は張り切って出社した。まだ昨晩の疲れやお酒が残っていたが、大手企業の大柴テクノロジーの営業担当が出来るということだけで疲れも気にならなかった。
私はいつも通り早めに出社し色々と準備をしていると、藤橋さんがやってきた。
「おはようございます! 昨日は遅くまでありがとうございました!」
私は元気に挨拶する。
「あぁ、おはよう」
しかし、藤橋さんは元気なさそうに答えた。そして、デスクにつくやいなやすぐさま机に突っ伏した。
「だ、大丈夫ですか?」
私は思わずそう声をかける。
「いや、大丈夫じゃない。完全に二日酔いだよ。頭痛いし、気持ち悪いわ」
藤橋さんは昨日相当飲んでいたので、二日酔いなのは納得だ。
「悪いけど、今日はテストとか出来なさそうだから、自分たちで復習するとか会社の資料読むとか何かしといてくれる? 俺ちょっと休んでるわ」
「わ、わかりました。あ、それでは一つだけ質問いいですか?」
「うん、どうした?」
「はい。実は昨日帰りのタクシーの中で、社長から『大柴テクノロジー』を僕に引き継いでもらうってお話しいただきまして。もし良かったら、今日アポイントの電話とかしても大丈夫でしょうか」
私は大柴テクノロジーのことを藤橋さんに相談した。
「……あー、あそこね。社長がそう言ってたの?」
「はい」
「そっか。……いいけど、会社のこととか調べたりした?」
「い、いえ。それはまだです」
「なら、今日の午前中は大柴テクノロジーのことしっかりと調べて。今までうちとの取引履歴だったり、担当者だったり。午前中それをやったうえで、午後にアポイントの電話してみな」
「わかりました! ありがとうございます!」
「うん。何かあったらまた相談してくれ。なら俺ちょっとあっちの部屋で休んでるわ」
そういうと、藤橋さんは奥の会議室へとフラフラと消えていった。
「よし、ならまずは色々と調べてみるか」
私は意気揚々と大柴テクノロジーのことを調べ始めた。
To be continued…
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