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テクノロジーでカーボンニュートラルな世界を目指す

EVERSTEELは、鉄鋼材のリサイクル原料である「鉄スクラップ」をAIで自動解析し、効率的な品質管理を可能にするアプリケーションの開発を行う東京大学発のスタートアップです。

EVERSTEELの目指す未来に共感してくれる仲間を増やすため、鉄鋼業界を取り巻く環境問題について関心を持つ方を増やすために、noteで発信していくこととしました。ぜひ今後も読んでいただければ嬉しいです!

鉄鋼業界の課題に画像認識のテクノロジーを活用

鉄は世界で最も使われる金属です。その生産量の多さから、鉄鋼業は全ての産業の中で、最もCO2排出量の大きな産業となっています。
鉄スクラップを原料としたリサイクルによる製造は、鉄鉱石やコークスを原料にする製造よりも、CO2排出量を大幅に抑えられます。世界規模でのカーボンニュートラルの実現には、鉄スクラップを用いたリサイクルの促進が不可欠です。

鉄鋼材は、品質ごとに20種類以上の細かな等級に区分されています。効率的なリサイクルのためには、鉄スクラップの等級ごとの細かな判定や、非鉄金属や爆発物といった異物の除去による品質管理が必須です。現状では鉄鋼メーカーやスクラップ業者の現場の検収員が目視で品質管理しています。毎日搬入される大量のスクラップを少人数の検収員でチェックするため、等級判定ができていなかったり、異物が混入したままになっていたりするという課題があります。
EVERSTEELはこの課題に対して、画像認識AIで自動解析するアプリケーションの開発に着手しました。

沿革

2019年2月 代表田島がスイスにて研究開発を開始
2020年3月 東京大学本郷テックガレージのプログラム採択
2020年7月 独立行政法人 情報処理推進機構、未踏アドバンスト事業採択 2021年1月 東大IPC 1st Round採択
2021年3月 SXSW2021出展
2021年3月 会社設立
2021年4月 東京大学FoundX採択
2021年10月 NEDO NEP事業開始
2022年6月 大和工業株式会社と実用化に向けた効果検証開始
東京製鐵株式会社とβ版開発開始

創業して1年4か月 技術力とビジネス構想を評価いただき、資金サポートを受けることができています。 現在は、6社と実証実験を行うまでに事業を拡大することができました。

独自の画像解析アルゴリズムを開発

等級判定や異物検出には、EVERSTEELで独自に開発した画像解析アルゴリズムを利用しています。
日本各地の鉄鋼メーカーやスクラップ業者の工場にカメラを取り付けて、データを収集することで、どんな環境でも解析が可能なAIの開発を行ってきました。開発者自らが現場で住み込みで働き、現場の検収員の検収方法を学び理解することで、検収員の思考回路を忠実に再現し、より高精度化が可能なAI開発に成功しています。

標準化されておらず個社毎の独自フォーマットのデータ、熟練者の長年の経験や勘による作業、特殊ルールが多く複雑なオペレーション等、開発難易度は非常に高いです。しかし、これを解決していくことは、お客様は勿論、業界全体、地球規模のインパクトがあります。この規模の大きさがEVERSTEELでのエンジニアリングの魅力の一つです(鉄の年間生産量は18億トン!)
主な取引先は鉄鋼会社やスクラップ業者です。

外野から技術だけで課題解決を図るのではなく、クライアント担当がお客様とのプロジェクト開始時に実際の現場作業を自ら体験し、その経験を技術側に還元します。当事者として、現場に住み込みながら泥臭く働く中で、「EVERSTEELならやってくれる。」「業界を変えてくれる。」そんな熱い想いをお伝えいただけるようになってきました。
顧客と1チームになって、巨大な産業を根底から変えていく原動力になるのが弊社の魅力です。現場の方と一体感を持って課題解決に挑戦出来ます。

EVERSTEELのメンバー

現在創業者2名、社員1名、アルバイト4名、業務委託7名。
今月初めて正社員がジョイン。会社のビジョンに共感した仲間が増え、組織が拡大しています。高い技術力を持つエンジニアたちが画像解析の開発に取り組み、事業が拡大しています。
EVERSTEELは独自のテクノロジーでカーボンニュートラルな世界を目指していきます!


EVERSTEELでは一緒に働くメンバーを募集しています!
気軽に recruit@eversteel.co.jp にご連絡ください!

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[募集中のポジション]
ソフトウェアエンジニア
AIエンジニア
BizDev(鉄スクラップ解析のAI)