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EventHubは何を目指す会社なのか?

こんにちは。EventHub代表の山本です。
このたび、私たちが以前から掲げてきたミッションをアップデートしました。もともとファウンダーとしての創業の思い、そしてEventHubという会社が存在する意義を言葉にしていたつもりでした。しかし、英語版「Empowering connections that matter」はすごくしっくりくる一方で、日本語版はどこかもう一歩「これ」という言葉にたどり着いていないもどかしさを感じることがありました。そのせいか、メンバー一人ひとりと同じイメージを共有するのに、より多くの言葉を重ねる必要があったり、なかなか社内に浸透する「キーフレーズ」のようなものが生まれてこなかったり……。

本格的な組織強化を目の前に、このままではいけない、と、自分でも決して得意ではないと自認している言語化にあらためて向き合うことに。プロジェクトメンバーたちの心強いサポートのおかげもあり、ついに「これ」という言葉にたどりつくことができました。

今回はアップデートした新たなミッションをご紹介するのと一緒に、EventHubという会社の“今”につながる私自身の原体験や思いを、あらためて文章にしてみようと思います。


ミッション2.0——EventHubの存在意義とは何か?

早速ご紹介から。アップデートしたEventHubのミッションがこちらです。

日常を超えるつながりで世界をひらく。
Empowering Connections that matter. 

たとえば、生まれたばかりの技術が、一夜にして世界が求める価値へと変わるように。たった一つのつながりで、ビジネスの日常が一瞬のうちに変わってしまうことがあります。

一方で、その可能性をひらくことなく、日常に閉じてしまうビジネスが、世界にはどれだけあるのでしょうか。むしろ閉じた現実こそが、ビジネスの当たり前になってはいないでしょうか。

時間と場所の制約から解き放たれた今の時代に、この現実は変えることができるはずだと、私たちは信じています。

より多くのビジネスに、それを動かす人々に、日常を超えて「ひらく」瞬間を。そのための仕組みと、新しい考え方を。

ビジネスがひらけば経済がひらき、経済がひらけば世界はよりよく変わっていく。その大きな流れを生み出すことに、EventHubは挑みつづけます。

ただの「つながり」ではなく「日常を超えるつながり」

まずはこの「つながり」という言葉。私たちEventHubにとって、どんな事業・どんなサービスを手掛けるにしても絶対に変わることのない指針となるのが、この「つながり」を生み出すという目的です。

そして、そのつながりは「日常を超える」ものでなくてはならない、というところに特に強い思いを込めています。例えばそれは、想像だにしていなかった海外企業や異業種との交流かもしれないし、新たな人材との出会いかもしれないし、見込みを大きく上回るマーケティング成果かもしれません。

より多くのビジネスに、それを動かす人々に、日常を超えて「ひらく」瞬間を。

その可能性を、あらゆる企業、あらゆる人が手にすることのできる世の中を、私たちEventHubは目指しています。

私たちが生きるこの世界の可能性を「ひらく」ために

では、なぜ「つながり」の創出にこだわるのか? その答えが、ミッションの「世界をひらく」というフレーズです。

「日常を超えるつながり」はものすごい力を持っていると思います。それ一つで企業や個人の”世界”が一気にひらけることもあれば、その連鎖によって文字どおり“世界”が変わることも十分にあり得るわけです。

ビジネスがひらけば経済がひらき、経済がひらけば世界はよりよく変わっていく。

この一文で示したように、つながりの力で世界をより良く変えていくことこそが、EventHubという会社の存在意義なのだと考えています。

EventHubの“今”につながる、私自身の原体験


冒頭にも触れたように、ミッションを見直す時間は、起業の背景としての私自身の原体験、アイデンティティにとことん向き合う時間でもありました。

「Third Culture Kids」という言葉をご存知でしょうか。「成長期の大部分に、両親の国籍やパスポート(法的に出生地とされている国)に記載されている国以外の文化で育った人」と定義されています。私もこのThird Culture Kidsの一人だと、自分では思っています。

私は生まれはイギリス、幼少期は日本、その後の学生生活のほとんどをアメリカで過ごしたという、いわば“日系アメリカ・イギリス人”です。(オリンピックではどの国を応援すればいいのか分からなくなります。笑)そのためか、国境にこだわる必要はない、物理的な距離は飛び越えられるもの、そんな思いがずっとありました。

アメリカのコンサル会社で働いていた際、出向で海外で働けるチャンスをもらいました。グローバルに活躍できるビジネスパーソンを目指そうとしたとき、アジアはこれから急成長しそう、たまたま自分は日本語も使える、ということで日本に行くことを決意。18年ぶりの日本滞在でした。

日本での暮らしは治安も良く、食べ物も美味しく、すぐに大好きになりました。が、価値観形成の時期を日本で過ごしていない私は、日本で仕事をすることに息苦しさを感じることもありました。海外から遊びに来た友人たちは口を揃えて「東京は都市としてはとても魅力的。働きにくくなければ、良い仕事があれば、引っ越すのに」と言うのですが、自分もまさにそのように思っている一人でした。

日本を含む4つの国の高校生に「自分が価値のある人間だと思うか」を尋ねたアンケートがあります。

(出典)「高校生の心と体の健康に関する調査(2011年3月)
財団方針一ツ橋文芸教育振興協会、財団法人日本青少年研究所」


日本の大半の高校生は「そうではない」と答えているのに対してアメリカは真逆。たしかに、「自分は世界一のギタリストになるんだ!」と言っている友人に対して周りのみんなも「いいね!応援するよ!」と返すような、そんな根っからのポジティブさと可能性を感じる空気がアメリカにはありました。それは今でも自分がアメリカが好きな大きな理由の一つです。

日本に引っ越した後に「出る杭は打たれる」という言葉があることを知りました。この言葉に表されているように、人と違うと伸び伸びできない、自分の可能性にフタをするような閉塞感があるなと、当時日本に来たばかりの私は感じていました。

当時、日本に来たものの日本の企業に転職をする勇気がなかなか無かった私は、一時期フリーランスとしてスタートアップの海外展開を手伝っていました。
日本のスタートアップが海外展開するのはそう簡単なことではありません。ウェブサイトを英訳してもオーガニックの流入が入るわけではないですし、広告を出しても泣かず飛ばず。当時の私は、まずとにかくイベントに参加・出展しまくりました。当時日本ではあまりイベントテクノロジーは存在していなかったものの、欧米では当たり前のように使われていたことから、ビジネスマッチングツールを使っていろんな人に出会い、名刺を獲得し......といろんな人とつながっていき、結果的にバンバンと商談が生まれるようになりました。
次第にそのスタートアップに対する注目度もどんどんと上がっていき、Wall Street JournalやCNN、BBCなど、半年で100を超えるメディアに取り上げていただくまでに。

言語の壁や物理的な距離などいろんなバリアはあれど、みんな最終的には同じ人間。出身国が違っても、面白い、話を聞いてみたい、ビジネスしてみたいと思ってもらえれば、「つながり」がきっかけで可能性はひらいていきます。やるべきことをやり、つながりさえ作れば、国境や物理的な距離は関係なく、経済圏はどんどん開いていく。そう思えた大きな経験の一つでした。

当時、そのような仕事をしている中で非常に周りに感謝された記憶がありますが、自分からしたらそれは「日本の無名のスタートアップが海外で展開できるわけがない」と可能性にフタをしているようなもの、とも思いました。行動に移し、壁を乗り越えさえすれば、多くの人や企業の可能性はひらくことができるし、テクノロジーでそれを支援することはできるはず、と次第に思えるようになりました。そしてそれは人口が年々減り、世界に対して経済圏を広げていかないといけないという局面に立っている日本でこそ、必要な支援なのではないかと思うようになりました。

私と同じような経験・体験を、より多くの人にとって当たり前のものとなるようにすること。言い換えれば、可能性にフタをするのではなく、むしろ可能性をひらく方向へと踏み出せるようにすることこそが、今の日本の社会において自分がお役に立てることなのではないか——。このときの思いが、EventHubの原点であり、同じ未来を目指してくれる仲間と一緒に新たな仕組みを作っていこうという原動力になっているんだと、改めて感じています。

日常を超えるつながりで世界をひらく。
Empowering connections that matter.

EventHubではまさにこのミッションを後押しするサービスを展開しています。
EventHubはセミナー、カンファレンス、展示会、商談会、採用イベント等でご利用いただいており、多くの企業が自社をPRすること、新しい企業や人と出会うきっかけを提供しています。自分が最もやりがいを感じる瞬間は、「EventHubがあったおかげで出会いが生まれて、この業界が発展している」「EventHubのおかげで、経済的に制限がある地方の学生も、東京の企業の話を聞き、担当者と出会えて、機会が増えている」というお言葉をいただく瞬間です。

しかしまだまだやらないといけないこと、実現できていないことは山ほどあります。現在多くのポジションで採用をしています。このミッションに共感いただける方、ぜひお声がけください。ご応募、お待ちしております。

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