話が上手いようで下手な人

こんなタイトルだけど僕の話。
自分がそうかもという人、身近にこんな人がいる、という人は読んでほしいかも。

話が上手いようで下手な人には、そうなるに至る明確な原因がある。
今回は実体験をもとにその原因を想像していこうと思う。

さて、いきなりだが僕には話し方の悪い癖がある。

どうやら僕の話し方はとても回りくどく聞こえるらしいのだ。

ぶっちゃけ自分は語彙力があって弁が立つほうだと思っていたので最近まで悪癖だと思っていなかった。これは自慢だがこうみえて高校時代国語の記述模試で全国5位を叩き出したこともある。それほどには日本語の才があると思っている。

さらに子供のころは国語辞典が愛読書だった。テレビを観てるときにタレントが何か言ったらその言葉を辞書で引いて遊んでいた。今思えばどんだけ根暗な遊び方だ。

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そんなわけで同学年の人より語彙力豊富になり、もともと物事を深く考える性質でもあったのでアウトプットにあまり苦労することなくスラスラと言葉が出てくるような大人に僕はなった。これも自慢だが僕は人生で面接には落ちたことがない。

……しかし、いざ社会に出てみると、「お前実は話すの下手だよな」と言われることが増えてきた。

最初はまったく理解できなかった。プライベートではそんなこと言われた試しがないのに。

つまり冒頭で述べた「話が上手いようで下手な人」にいつの間にかなってしまっていたのだ。

このことで僕はかなり苦労した(今もしているが、、)。
自分が言ったことが変ではないかと疑いながら話すため、上辺だけの会話になり真の意味でコミュニケーションができていないときもあった。

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だがそのままというわけにもいかないので、なんとか自分で原因を考えてみた。以下が自分の発言を振り返ったときに分かった「回りくどい表現をしてしまう原因」である。

原因①:見栄を張っている

単純にかっこいい言葉を使って自分を良く魅せようとしていた。
やっぱりスラスラと専門的な用語を使える人はかっこよく見えるし、自分もそうなりたかったのかもしれない。

いわゆる「意識高い系」と呼ばれる方はこのような側面があるのかも。

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原因②:相手の立場も尊重していることをアピールしている

僕は相手に気を遣いすぎて変な表現が出てしまうことがあった。
恐らくそれは、自分の主張をするときにも相手の立場を考慮した言葉選びをしようとする意識があるからこそだと思う。

結果的に慎重かつ回りくどい表現になってしまっているのだが、この背景ならば回りくどい言葉遣いも場合によってはありなのかもしれない。

直接的な表現をしがちな人は敵も作りやすいことを考えると、TPOをわきまえた表現が大事なのだと感じる。

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原因③:自分に自信がない

①「見栄っ張り」に関係するかもしれないのだが、僕は自信がないから回りくどい表現を使っているケースがとても多かった。

ぶっちゃけこの原因で表現が回りくどくなっている人が一番性質が悪いと思っている。

この原因がどうして表現に関わるかと言うと、直接的な表現を避けることで自分の立場を曖昧にすることができるからである。

自分の立場や主張に自信がない人、そもそも人間的に自信がない人は考えの粗や自分の弱さを見せないようにすることで頭がいっぱいだ。

特に会話のようなノンストップで判断を求められる状況では、言葉一つの選び間違いで立場が危うくなる可能性があることから、自信がない人はそのリスクを回避するために曖昧に振る舞うのだ。

これが常習化してしまうととても厄介で、「自分の心」を他人に見せることが全くできなくなってしまう。そうなったときあなたの味方となってくれる人や人生を豊かにする友人を手にする機会をみすみす逃してしまうことになってしまうのだ。

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プライドを守ることや傷つくことを避け続けててぼやかした表現を使い続けてしまうとどう思われるか。

なんか何考えてるかわからないしめんどくさいやつだな~

……と思われてしまうだろう

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上記のような原因があることを理解して、自分や自分の周りの回りくどい人の背景を想像していければいいなと思っている。

もしかしたら僕や僕のような方は改善のためにこの分析を活かすことができると思うし、読者の方は相手への理解を深めることで質の高いコミュニケーションをとるきっかけにでもなってくれたらうれしい。


……ちなみに、これを書いているときにふと思い出したのだが、小学校3年生のときの通信簿にこんなことを書かれたことがある。

「話すのは上手なのですが、使う言葉を間違えていることがあります。口は災いの元なので、気を付けましょう。」


まさか15年後に反省することになるとは……

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