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九州の小京都をポタリングフォトする。

 平日休みがあったので、少し遠出した。
 宮崎県日南市飫肥。飫肥城があったこの地は今、九州の小京都の一つとして数えられており、いわゆる城下町の風情を味わえる町となっている。
 この地に来たのは実に久しぶり。
 ちょこちょこと、新しいお店なんかもあって気になるも、月曜日だったからか店休日が多く、しかしそこそこの人出もあって、ちょっと観光の気分に浸ることができた。

 本当は、日南海岸沿いに咲く山桜を撮ろうかと思っていたが、桜の花は既に散り始め、葉桜となっているものも多く、道の駅でちょっと撮ったら、そのまま日南市街地へ向かおうと考えた。広島キャンプを行なう球場近くのアーケードを自転車押して歩きながら撮って、その流れで運河を散策、時間が許せば海沿いまで走らせて風を感じようかと計画し直した。

道の駅から海を望む人を見る

 だが、なぜか飫肥城跡の看板を見つけると、無意識のうちに右折、これまで城跡しか行ったことないし、飫肥の町をポタリングするのも良かろうと、再びの計画変更だった。

 平日だから駐車場は余裕があるも、それでもそれなりに人がいた。広島ナンバーもある。天福球場を訪れたあとの観光なのか、(あれ、キャンプはまだやってんだっけ?)広島だけでなく他の県外ナンバーも見かけた。

 子どものお迎えもあるので、そんなに時間はかけられないから、有料の武家屋敷見学はやめておき、城跡まで登城。城跡は立派な飫肥杉が植えられている。きちんと整備された場所で、いい空気が流れている。
 隣は小学校で、ちょうど給食が始まる時間だった。

飫肥杉の林立。まさに林立。


 登城は徒歩で。預けていたブロンプトンを受け取り、そこから街並みをゆるくポタリングする。

広角を持ってくるべきだった。
藩校跡にて。小さな観光地にブロンプトンはよく映える。

 飫肥の町並みは、一般のご家庭らしきところでも周囲に溶け込んだ家が並んでいる。
 今どきの素材で建てられた家も、それなりに配慮がなされていて、町並みの雰囲気を損ねない。こりゃ大変だろうなあと思うと同時に、町を守っているんだという気概を感じる。そういやコンビニも普通のデザインでありながら、屋根瓦の庇みたいなものがついていたりして。

石垣に落ちる陰、撮りがち。
こんな感じに家が囲まれている。
城に続くメイン通り。

この日持っていったのは
ライカM10-R
ズミルックス50mm
ズミクロン90mm
これをカメラインナーバッグを入れた小さなショルダーに詰めて出かけた。

CIEというメーカー。人気らしい。革や帆布とはまた違う手触りと、機能性がいい感じにデザインに落とし込まれているのが良いと感じている。

 こんなお出かけには普段カメラ二台を詰めて行くのが通常だが、重くて機動力が落ちるのと、この鞄を使ってみたいという気持ちもあっての選択だった。レンズ交換をあまりしたくないという気持ちからのカメラ二台であって、ならば基本50mmだけで撮るくらいの気持ちで行けばいい、そう思っての構成だったが、もともとは山桜、そうでなくても市街地と、運河と海を散策しようと考えていたものだから、もう一本持っていくレンズを90mmにしていたけれど、飫肥の町並みは35mmだったなあ、とちょっと後悔する。
何なら28mmがあったらそれがちょうどいいかもしれない。

iPhoneで。うん、広角が欲しい。
とはいえ、90mmでも撮る。
あちこちに春の兆し

 もう少し早く来れば良かった。
 なぜかと言うと、城に続く道にある山桜らしき木が、すっかり葉桜になっていたから。
 多分、ここ、花が咲いていたらものすごく綺麗なんだろうな、という一角があって、そういえばかなり前に訪れた時もそう思ったことを思い出す。
 今年はできるだけ、暮らしに溶け込む桜というのを撮りたいな、と考える。

 久しぶりに昼間に撮影したわけだがやっぱりいいもんだね。なかなか一人で休日を過ごすことはできないけれど、たまにだからむしろいいのかもしれない。

 長男が自転車に乗れるようにもなってきたし、こう言うところでポタリングできたら楽しかろうな、と思いつつ、帰路についたとさ。


…昼ごはん食べ損ねた。

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