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大自然と神社に最敬礼。 とにかく色んな所を走り回っています。 特に習ってもいないので素…

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大自然と神社に最敬礼。 とにかく色んな所を走り回っています。 特に習ってもいないので素人ですが、記念に短歌を詠んだりしたので 記録がわりに投稿します。

最近の記事

シン・山家集(18)

東北 塞ノ神 雪解けの 峠に構えし 賽ノ神 睨みて祓うは 学童の道 『塞ノ神』はご存知と思いますが、東北の一部では、巨大な塞ノ神を祀る風習がそこかしこにあります。 何故か『鹿島様』と呼ぶ地域が多いのですが、神様界の最高武力の柱、武甕槌大神を祀る鹿島神宮にあやかっているのでしょうか。 ともあれ、姿は恐ろしげですが、村を守る優しい神様でございます。 雪解けの 峠に構えし 賽ノ神 睨みて祓うは 学童の道

    • シン・山家集(19)

      新潟県山古志村 闘牛 山古志の 負けをつくらぬ 角突きに 我が牛めずる 人も優しき 山古志村の「牛の角突き」こと闘牛は約1000年の歴史があると言われているとか。 動物愛護の方からは怒られそうですが、山古志の「牛の角突き」は牛が傷つかないように引き分けにするのが特徴。勝負がつく前に人が、割り込んで試合を止めます(大人の牛のぶつかり合いに分け入るのも命がけですよね) 全試合引き分けですが、双方に勝ったふうに会場を回ってから帰ります。 牛を大切にしていることが感じられる微笑

      • シン・山家集(17)

        安達太良山(福島県) 山姫の織りなす機(はた)は万葉の 錦がごとく 秋の安達太良 福島県、安達太良山。 昔、国語の教科書で読んだ 智恵子抄ですが、 〝智恵子は東京に空が無いといふ、 ほんとの空が見たいといふ〝 から始まって、 智恵子のいう青い空は 〝阿多多羅山(あたたらやま)の山の上に 毎日出てゐる青い空が 智恵子のほんとの空だといふ〝 ってなことで、 『ほんとの空』を見るために 秋の安達太良山に登りました。 紅葉の名所ですから ため息付きなが

        • シン・山家集(16)

          ながい百秋湖 三淵渓谷(山形県) ちはやふる 神居の谷の 花あかく 眠りし姫に そっと紅さす 三淵渓谷は「卯の花姫伝説」という話が伝わる神域です。 卯の花姫は悲恋の後に三淵渓谷に身を投じ龍神となり、三淵神社の水神様として祀られています。 三淵神社は、三淵渓谷の上にあり、三淵渓谷を通り抜けすると、三淵神社に参拝することになるとのこと。 圧倒的な景観でスピリチュアル的なもの全く無い私ですが、普通でない神様感。やばいです。 ちはやふる 神居の谷の 花あかく 眠りし姫に そっと

        シン・山家集(18)

          シン・山家集(14)

          玉簾の滝(秋田県) 水煙(すいえん)に 身を隠しつつ 白竜が 全てを流さん 玉簾の滝 まさに滝っ! 圧倒的水量!凄い。 これだけの大瀑布かつ大水量で、こんなに近づけるの珍しいのでは? 大迫力です。 63メートルの高さから落ちる滝。 全てを洗い流す大自然のチカラ。 圧倒的です。 滝を遡る龍の姿を想像して一首 水煙(すいえん)に 身を隠しつつ 白竜が 全てを流さん 玉簾の滝

          シン・山家集(14)

          シン・山家集(15)

          元滝伏流水(秋田県) 朝もやに 足踏み入れし 神域に 夢かうつつか 我一人在り 早朝に訪問した『元滝伏流水』 『もののけ姫』の世界そのまま。 ダイダラボッチ探してしまった。 こういう所に一人でいると 不思議な感覚になります。 世界に存在するのが自分だけみたいな 神様おるな〜ここは。 朝もやに 足踏み入れし 神域に夢かうつつか 我一人在り

          シン・山家集(15)

          シン・山家集 (13)

          栗駒山(宮城県) 雲海に見とれて進む稜線に あかね飛びかう道違(たが)うなと 朝は天気悪かったのですが、山頂付近は晴天。そして見渡す限りの雲海。 山の景色は神様が見る景色なんだよね〜。見とれました。 ちなみに赤トンボは秋! と思う方多いと思いますが、 赤トンボは夏にも生息しており、暑い時期は実は山の上にいます。 何が言いたいかと言うと、7月に登山したのですが、山のうえにかなりの赤トンボが大量に飛んでおりました。 (山の稜線を行きながら一首) 雲海に見とれて進む稜

          シン・山家集 (13)

          シン・山家集 (12)

          宝仙湖と玉川温泉下流(秋田県) 新緑と瑠璃に色づく湖に 絵画のごとく 白き鷺(サギ)飛ぶ 言葉いらないですよね〜。 秋田県の玉川温泉は日本一の酸性湯ですが、そのミネラル(アルミかな〜)の影響で、こんな色が出現します。 写真は加工なし。 クールバスクリン?ってな色に 新緑の緑があまりに美しい。 まっ白なサギが飛ぶのをボケッと見ていたので、シャッター押せませんでした。 新緑と瑠璃に色づく湖に 絵画のごとく 白き鷺(サギ)飛ぶ

          シン・山家集 (12)

          シン・山家集 (11)

          室根山(岩手県) 赤や朱や唐紅(からくれない)に 山を染め 姫神かざる 室根のつつじ 室根山の山頂にはツツジの群生地があり、季節になるとツツジ祭なるものも開催されています。赤一面と言うよりも、深紅からオレンジ色からマゼンタまで色んな赤が山を彩っておりました。 室根山は、1300年前に和歌山熊野の瀧の姫神(瀬織津姫)を大船団でお迎えして、 いまだに毎年神事再現のお祭をしているところです。 今は御祭神は伊耶那美命に代わっていますが(隠されちゃった?)どちらもべっぴんさん

          シン・山家集 (11)

          シン・山家集 (10)

          恐山(青森県) 霊場の地獄をぬけて 白浜の  浄土の風に かの人思う なき人に  会うすべなきは しりつつも 再び詣る 北の霊場 日本にはいくつかパワースポットとか 霊場なんて特別感ある場所ありますが そういう時に横綱感発揮するのが ここ恐山❗ 本堂から隣には 通称『地獄』と言われる 火山性のゴツゴツの岩場。 しばらく地獄を歩くと、 いきなり目の前に現れる 美しい湖。 こちらは『極楽』とのこと 風車を浜辺に刺して 泣いている女性もおりました。 子供

          シン・山家集 (10)

          シン・山家集 ㈨

          早池峰山(岩手県) 姫神の 見下ろす雲の 流れ行く 風に堪え咲く 早池峰の花 登山としては、初心者でも行けるライトコースのつもりでしたが、結構な岩場です。 有名なハシゴ場も有りますが、他にもフィールドアスレチック?って感じの場所もありました。 高山の花がいろいろ咲いておりましたが、途中83歳(なんと!)の山ガイドさんと少し話しましたところ、『今までで一番花が少ない。こんな少ないことはなかった』とおっしゃってました。 ここにも気象変動の波が来ているのでしょうか。たまたまで

          シン・山家集 ㈨

          シン・山家集 ㈧

          仏ヶ浦(青森県 ) 海の青 仰ぎ見上げし岩の城(白) 人など小さき 仏ヶ浦よ いろいろな場所を回りましたが 日本では最高峰の風景が広がっています。 仏ヶ浦は日本有数の霊山である恐山の 奥宮と言われています。 風景はまさに圧巻!!! とにかく大きいんです。 そして、海のキレイなこと。 青森県の先っぽなので行きにくいけど、 人生で一回は行ったほうがいいお勧め。 海の青 仰ぎ見上げし岩の城(白) 人など小さき 仏ヶ浦よ

          シン・山家集 ㈧

          シン・山家集 ㈦

          雪解けの 恵み降ろせし(オロセシ) 神の池  緑深めて 夏来るを待つ 東北のダム湖は春から雪解けの清水が流れ込み水量が増します。 そこで現れるのが『水没林』 私はいつも車にカヌー積んでいるので出艇して 一人きりの水上散歩をしました。 もうすぐ田植えの時期になりますがダム湖の水は田植えにあわせて 放流されるので田植え迄の風景です。 奥州湖には『猿岩』という巨大な岩山があり、後頭部の辺りに 『於呂閇志(オロセシ)神社』という小さな社が鎮座しています。 名前からも蝦夷(エミシ

          シン・山家集 ㈦

          シン・山家集 ㈥

          鎌原観音堂(群馬県嬬恋村) 母を負い 見上げし先の観音堂 黄泉路(よみじ)の先では手を差し伸べん 某TV番組でも紹介されてますが江戸時代の浅間山大噴火で村は壊滅。 この村の数少ない生き残りはこの観音堂に逃げ込んだ人々だったとのこと。 観音堂は山の上などの高い場所に建てられることが多いですが ここの観音堂の石段は本来50段あったそうです。 噴火の時の土石なだれで階段のほとんどは飲み込まれ、 現在は15段しか地表にありません。 有名な話ですが、観音堂の階段周辺の発掘調査で

          シン・山家集 ㈥

          シン・山家集 ㈤

          三春滝桜(福島県三春町) ねがわくば また一年の生(せい)を受け  再び見上げん 三春の桜 一本桜ではマイベストかな〜。 毎年ライトアップしているので 夜来ると昼とはまた別の美しさ たまりません。 枝ぶりと幹の力強さ。 そして圧倒的な花、花、花! (西行法師) 願わくは花の下にて春死なむ   その如月の望月のころ 私の憧れの西行さんは 桜の下で死にたいと歌いましたが、 私には旅で死ぬ覚悟はございません。 (変死体とか言われちゃうし) でも、また来年も来たいといつも

          シン・山家集 ㈤

          シン・山家集 ㈣

          安倍文殊院(奈良県桜井市)  仏心(ぶっしん)を 文殊の御影(みかげ)に 仰ぎ見る    生かされ恵まれ ここにめぐりく 何やら、「仏像界きってのイケメン」がいると 知人から聞いていたので、 ライバル心むき出しで訪問しました。 『騎獅文殊菩薩像(国宝)』 (文殊菩薩が獅子に騎乗する7メートルの像) 負けた~、圧倒的に負けた~。 男前じゃの~、文殊はん。 その上、文殊さんは頭ええんやろ~。 さらにライオンに乗るなんて強いんやろな~ とため息が出るような男前

          シン・山家集 ㈣