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【5月】ユーフォリアR&Dセンター主催・社内勉強会活動報告

ユーフォリアR&Dセンターでは、ユーフォリアのビジョンである「すべての人の可能性が生きる未来へ」を実現するため、スポーツ科学領域におけるさまざまな研究課題の解明や新技術・サービスの開発、そして社会実装に取り組んでいます。

数多くのアスリート、スポーツ関係者と接する機会が多いユーフォリアメンバーには常に最新の正しい知見を取り入れておくことが求められるため、R&Dセンターが主催となり、毎週金曜日の朝9時から「ユーフォリア社内向けの勉強会」を開催しています。

データサイエンス、スポーツセーフティ、神経科学、そしてスポーツ栄養学など、様々な専門家が在籍するR&Dセンターでは、その知見を活かし、部署を超えた社員全体のリテラシー向上や、自身の専門性の研鑽に取り組んでいます。

今回は、2024年5月に実施した社内勉強会のトピックについてご紹介いたします。


第1週:「研究の種類や手法の解説」

4月第1週目はリサーチャーの月岡より、「研究の種類や手法の解説」というテーマで発表が行われました。

我々ユーフォリアが展開するサービスやプロダクトの背景には、これまでに数多くの研究者が発表してきた研究や論文があります。

今回の勉強会は、普段研究に触れる機会の少ない社員にも研究活動について理解してもらうことで、我々R&Dセンターの活動へ理解を深めたり、部署を横断した新たな研究テーマの創出につなげることを目的として行われました。

我々R&Dセンターが取り組む『研究』には様々な種類・段階があります。ユーフォリアのような企業で行われる研究は、その成果を活用して製品化や社会実装が見据えられていますが、そのような研究は、基盤となる様々な基礎研究の上に成り立ちます。

今回月岡からは、ユーフォリアが現在提供しているプロダクトや構想中のサービスなどを例に挙げながら、研究の種類や成果が出るまでの時間軸、エビデンスレベルなど様々な視点から研究の種類や手法について解説が行われました。

近年は様々なAIツールも発展しており、あまり時間をかけずに要点を理解することも難しくないので、研究職でない人も研究や論文を「遠い存在」と思わずに、少しでも興味のある論文はどんどん気軽に読んでみるのもいいですね。

第2週:「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023 解説」

第2週目は「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023 解説」というテーマで、リサーチャーで管理栄養士の飯澤より発表が行われました。

2024年に厚生労働省から発表されたこちらの文書は、身体活動・運動に関する最新の知見に基づき、国民の健康の保持・増進のため歩数や運動習慣者の増加などを目的として策定されたガイドラインです。

普段、我々リサーチャーが参照する「学術論文」にも様々な種類がありますが、それら学術論文の集合知の1つの形として、このようなガイドラインがあります。今回は「ガイドライン」の内容であったり、そこで紹介されている論文についての解説が行われました。

普段からアスリートに接することの多いユーフォリア社員ですが、今回の勉強会を通じ、継続的な運動習慣のある社員が意外にも多くないことがわかりました(とはいえ、一般的な会社員よりは多いかも?)。

このガイドラインにもある通り、身体活動・運動は「個人差を考慮して」「可能なものから取り組む」ことが推奨されています。いきなり激しいトレーニングを行うのではなくとも、『エスカレーターではなく階段を使う』『一駅手前で降りて家まで歩いてみる』『寝る前に軽い筋トレをする』といった簡単なところから始めていきたいですね!

運動だけでなく、「エネルギー・栄養素」の項目についても解説が行われました。健康の保持・増進のためには、エネルギー消費(運動)だけでなく、エネルギー摂取(食事)とのバランスが重要です。ガイドラインで紹介されているエネルギー・栄養素の項目について、実例を交えながら分かりやすく説明されました。

第3週:3週目はお休み

第4週:「行動変容について動機づけから考える」

5月最終週も月岡より発表が行われました。テーマは「行動変容について動機づけから考える」

ヒトの行動の変化に関わる”動機付け”ですが、外的要因(報酬)によって行動が変化する「外発的動機づけ」と、そのヒトの興味関心に基づいて行動が変化する「内発的動機づけ」に分けることができます。今回、これらについて生理学的な側面から解説が行われました。

これら2つの”動機付け”ですが、「外発的動機付け」よりも「内発的動機付け」の方が継続率も高く、また脳活動も活発であることが、様々な生理学実験で明らかになっています。勉強会では、これらの結果について、実社会で起きている現象を例に挙げながら説明が行われました。ビジネスや採用でもヒトの行動について考えることは必須であることから、参加者もイメージがしやすく、活発な質疑応答が行われました。

また、スポーツ場面における育成や子育ての観点からも議論がおこり、ヒトの心理は場面が違えど共通するところが多々あるということを感じられたかと思います。

スポーツ医科学研究やデータ活用に関するご相談について

こちらのnoteでは、今後も毎月の社内勉強会の様子をお届けしてまいります。

もし、このような社内勉強会のトピックについて「自分たちのチームや組織でも、同じような内容の講演をしてほしい!」など、ご関心をお持ちいただけましたら、ユーフォリアでは法人向け社内セミナーやスポーツ科学に関するご相談を受け付けております。

以下のお問い合わせフォームより、「取材・講演・イベント登壇などのご依頼」の項目をお選びいただき、お気軽にお問い合わせください。内容や形式、費用などについて、追ってご相談させていただきます。
また、ユーフォリアでは受託研究のご依頼も承っておりますので、こちらについてもご興味のある方はお気軽にご連絡ください。


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