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#小説
ゴブリン・イン・ザ・ダーク(『グランブルーファンタジー』二次創作小説)前編
(文字数:21,620字(読了目安: 45分))
(2018年にpixivに掲載した作品です)
→後編
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ルシウスが山にはびこる魔物の討伐を依頼されてから数日になる。ルシウスはおおまかな規模を把握しており、後は急襲するのみ。山頂や中腹には出入り口らしきものが見受けられたが、使われた形跡が薄いので放置することにした。村長からの前情報によれば魔物はラウンドウルフなどの小型の魔物だったが、実
【モータル・アンド・イモータル】プラス・ヴィジョン#6(完結)
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ゴリ……ゴリ……何かを削る音がする。鬱々とした部屋に音が響く。
「ン……」クロスヘアーが目を覚ます。彼は自分が戦いの最中にあったことを思い出して起き上がろうとするが、立てない。麻痺毒が未だ続いていることに彼は気づいていない。
そして驚く。足から腰を……腕に至るまでを締め付ける拘束具を見て。その場所がドバシが隠れていた秘匿建物の一つであること、拘束具
【モータル・アンド・イモータル】プラス・ヴィジョン#5
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「ベイン・オブ・ソウカイヤ! ここでまみえるとはなーッ!」応じたのはクロスヘアー! 車を横滑りさせると、赤黒のモーターサイクルに衝突! ニンジャスレイヤーはトラックの荷台に飛び移り、モーターオトメは退避!「アマクダリ・セクト、野良ニンジャ、そして殺人鬼……根こそぎにする」
「貴様ら協力しろ! 俺がこいつを殺す!」怒のマルチプルが小太刀を振りかざ
【モータル・アンド・イモータル】プラス・ヴィジョン#4
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ドバシは鼻歌を歌いながら鉄パイプを磨いていた。狭い部屋だ。タタミ三枚ほどの広さで、強奪したUNIXセットとミニ冷蔵庫、そしてフートンを入れれば一杯になる。彼は最近になって一つ学んだ。手段さえ問わなければ、大抵のものは手に入る。
この部屋とUNIXは手に入れた一部だ。殺人を犯したヨタモノや浮浪者が逃げこむ場所。こういう場所は多く、まだマ
【モータル・アンド・イモータル】プラス・ヴィジョン#3
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マルチプルは裏路地の一角に潜んでいた。繁華街にほど近い場所であるが、他のヨタモノは寄り付いていない。臨時で拵えた隠れ家にしては上出来だろう。彼はニンジャ治癒力で先日の傷を癒していた。裂傷打撲含めて二十カ所近い。スレイされなかったのは奇跡でもあった。
彼は首の一つに監視を任せながら思考を重ねていた……何故ニンジャスレイヤーと名乗ったあの者は、ニ
【モータル・アンド・イモータル】プラス・ヴィジョン#2
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「あーあ……やっちゃった」エーリアスは割れた貯金箱を見下ろしながら、やや引きつった顔になる。「カラテさっぱりなのにな……何やってんだ俺」「イヤーッ!」そこにマルチプルが先制! ナムアミダブツ! だがエーリアスは咄嗟にドバシが残したフートンを掴むとマルチプルに投擲!
薄汚いフートンがマルチプルに絡みつく! 汗と長年の使用が祟ってフートンは既に
【モータル・アンド・イモータル】プラス・ヴィジョン#1
〈この作品は2013年初出のニンジャスレイヤー二次創作小説『モータル・アンド・イモータル』を加筆修正したものです〉
〈ニンジャスレイヤー第三部「ファスト・アズ・ライトニング、コールド・アズ・ウインター」以降のお話です〉
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培養槽の発生当初からその生物は異常だった。
度々放送されるアナウンスと内部に投入されるオカユ・サプリメン