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5.termination.


世界の終わりの日
鍵のかかっていない場所
わたしたちはたどり着いた

なぜ 最後にこんな場所で出会ったのかは
運命なのか 偶然なのか そんなのはもう、今さら知ることも意味はない
残酷だけど 知ったことで得られるものは無くなったの

わたしたちに説明も配慮ももう不要だと、曇り空が教えてくれていた
明日には意味ないものなのに こんな素敵ないまの自分を残しておきたいって気持ちで なんとなくみんなで写真撮っておいた

べつにこの場所に思い出もなかったけど ここに来たら今日思い出もできたし
すごく良いじゃんって思って 嬉しくて
ぎりぎりになったら噛みしめて食べようと思ってたチョコレートをみんなにもあげた

だいすきなこの服もなにもかも自分でさえも「カタチ」がなくなっても
この世が果ててしまっても 終わりがきたとしても
最後のその瞬間まで あしたのその瞬間まで
自分の好きな自分でいられるように 嘘のない自分でいられるように

「あしたも私でいられますように」



These people participated in this work…

act

Chi*(夜の住人)
氷丘れお(劇団カカオ75パーセント)
玖楼(劇団en;)

staff

千草ちゆ
乃々雅ゆう

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