「恋多き」と「だらしない」
恋多き女と、男にだらしない女は違う。
同じように、恋多き男と、女にだらしない男も違う。……はずである。
しかしどうも、女の場合は「恋多き」は好意的に、「男にだらしない」は心底からの嫌悪感を持って語られるのに対して、男の場合は「恋多き」は好意的に、「女にだらしない」は憎めない欠点、あるいは色男の証明として語られることが多い気がしてならない。
つまり「だらしない」ことに関して、世間様は女には厳しく男には甘いように思えるのである。
実際、不倫が露見したとたん問答無用に迫害され排