映画館で観て良かったと心底思った映画
大好きな映画は何回も観る。
TVで放送したのを録画したりDVDを買ったり。
ただ同じ映画を映画館で何度も観ることはほとんどなかった。
『鬼滅の刃』は映画館で17回観ている会社の人に、誘われたり頼まれたりして3回観た。
でも自らの意思で4回観に行ったのは『マッドマックス 怒りのデス・ロード』ただ1作のみ。
2015年の映画だから、かれこれ8年前。
ちょうど4Dが出始めた頃だった。
メル・ギブソンの『マッドマックス』はちゃんと観たことはなかったが、これはシャーリーズ・セロンが出るしどうしても観たかった。
4Dも体験したかったのだ。
よく行っている映画館が4Dを導入して間もなかったということもあり、お試し価格で2,000円ぐらいで観ることができた。
チケット争奪戦になることは確実だった。
上映スケジュールが更新される水曜日の0時にログインした。
予想通り重くてなかなか繋がらない。
でもどうしても観たいという執念が勝ったのか20分ぐらいかかったもののどうにか座席を選ぶところまで辿り着き、無事購入することができた。
その直後サーバーはダウン。私は幸運だった。
当日友人とワクワクしながら少し早目に映画館に行った。
2人とも4Dは初めてだったのでちょっと興奮していた。
友人はいつものとおりビールを買っていたが、椅子が動くので蓋とストロー付きの紙コップに入れ替えるように入り口で言われ、イヤだったのかその場で一気飲みしていてかっこよかった。
席に座り続々と入ってくる人達を眺めながら「チケット争奪戦を勝ち抜いた勇者が来た」「あの時共に戦った仲間達だね」などと言いながら勝手に旅の仲間扱いしていた。
映画が始まった。
バイクや車の振動が椅子に伝わってくる。
風も吹いてくる。
水しぶきのシーンでは顔に水もかかる。
でも風が吹くからすぐ乾く。
なんかもう本当に映画の中に入り込んだようだった。
4D最高!
映画も最高!
トラックの上でギターをかき鳴らしているわけわかんない人も、美しい花嫁達も、逃げた花嫁を追いかけて最前線で車を飛ばす上司の鏡のようなイモータン・ジョーも最高だった。
私はすっかり『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の虜になった。
その後、2D、3D、爆音上映と3回観た。
モノクロバージョンを見逃してしまったのは悔しかったが満足した。
そして当然Blu-rayも予約して発売日に観た。
・・・・・
なんかちょっと違う。
私の部屋の32インチTVじゃ全く迫力がない。
TVの目の前まで近づいて大画面っぽく観てみたが、やっぱり映画館で観た時ほどの興奮がなかった。
やっぱり映画館ってすごいんだ。
あのスクリーンとあの音があってこそ興奮する映画もあるんだ。
ホームシアターが家にあればまた違うのかもしれないけれど、でもやっぱりあの映画を映画館で観ることができて本当に良かったと思っている。
ちなみに『キャプテン・アメリカ』も4Dで観たが、あまりにも椅子が動くので映画というよりもはやアトラクションに乗った感覚だった。
そういう意味でも『マッドマックス』はちょうどいい4Dで最高だった。
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