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Z世代の特徴とそれに合わせたマーケティング成功事例を紹介

はじめに

突然ですが、皆さんはZ世代のことをどれくらい理解していますか?今後Z世代は世界人口の約1/3を占めるようになり、2031年までにはZ世代の収入が世界全体の1/4以上に達するとの予測があります。そして既に彼らの購買力は急速に拡大しており、マーケティングの際は彼らのニーズを理解しターゲティングすることが重要になっています。

また、Z世代の大きな特徴としてSNSを通じた商品購入率の高さが挙げられます。Z世代は従来のテレビ広告や屋外広告ではなく、より身近なインフルエンサー・一般人が投稿するSNSの口コミや消費者目線に立った企業発信の動画に信頼を置く傾向があるのです。そのためZ世代に向けたマーケティングの際はTikTokやInstagramを始めとするSNS媒体を活用することが必須となってきています。

本記事ではZ世代がSNSを視聴する際の特徴や価値観に加え、Z世代向けマーケティング/プロモーションに成功した企業の成功事例を紹介します。


Z世代の特徴3選

Z世代とは一般的に1990年代後半から2010年頃に生まれた人のことを指し、インターネットやSNSからの情報収集をメインとし、テレビ・雑誌・新聞といった従来の情報収集ツールはあまり使わない傾向にあります。 また、SNSの中でも動画視聴に時間をかける割合が増加しており、SNS使用時間全体の6割を占めるとも言われています。以下ではそんなZ世代が動画を視聴する際の特徴をまとめました。

世代別の特徴一覧

倍速視聴

多くのZ世代は動画を1.25~1.5倍速にして視聴する傾向にあることがわかっています。倍速視聴をする理由は「タイパ思考(タイムパフォーマンスを重要視する思考)」が強く、ネット上に溢れる多くの情報から自分に必要な情報だけを効率よく取得しようとするためです。ネットやSNSを介して、毎日大量に供給される娯楽コンテンツの消費に常に追われているため「時間が足りない」「忙しい」と考える人が増えています。

ながら視聴

動画を見ながら別の作業を進めることを「ながら見」といい、こちらもタイムパフォーマンスを意識した行動となっています。効率的に情報を得るためだけではなく、好きなコンテンツを流すことで自分にとって集中力を高められる環境作りの一環としても動画を活用しています。

広告に敏感

Z世代は広告が大の苦手です。自分にとって価値があることに時間を使いたいZ世代にとって広告は「必要としていない情報を押し付けてくる敵」だとも言えます。特にYouTubeのスキップできない広告やテレビCM、プロモーション動画にはネガティブな印象を強く持ちます。


動画制作で気をつけること

上記の「Z世代がSNSを見る際の特徴」を踏まえた上で、マーケティングのための動画を制作する際に気をつけなければならない点を3つ紹介します。

最初のインパクトとテンポ

タイパ思考の強いZ世代は動画が再生されてから2秒以内に「本当にこの動画は見る価値があるのか」を判断し、動画を見続けるか次の動画に進むかを判断します。そのため2秒以内に視聴者を魅了できない動画やテンポの遅い動画はそれだけで離脱されてしまいます。動画を制作する際は最初の2秒以内のインパクトを意識し、喋りと喋りの間はできるだけ短くすることで絶え間なく的確な情報を伝え、いかに離脱させないかがポイントになります。下記の動画ではスマホ・パソコン関連製品を販売する"Anker"が冒頭のインパクトを重視したことで成功した事例を紹介します。

ドッキリ系の動画に多く使われる「画面にボールが向かってくる」動画のボールと商品を上手く入れ替えるような構成。冒頭で視聴者の興味を掴み、その後もスムーズに商品を紹介することで上手く製品の特徴を伝えています。

広告感を出しすぎない

Z世代は従来型のあからさまなプロモーションを嫌います。そのため広告感が出過ぎていると拒絶され視聴されません。反対に面白いコンテンツで視聴者を楽しませる中でさりげなく商品・サービスの訴求をすることで「広告はつまらない」という固定概念のギャップをつくことができ、好感度の高いプロモーションにすることができます。また、近年数分程度のショート型ドラマのストーリーの中に商品を盛り込む手法がトレンドとなっています。下記の動画では弊社が運用を担当させていただいているロート製薬様で行ったショートドラマの成功事例を紹介します。

@rohtotiktok

思い出は残しておきたいよね🫠🫠みんな、実は学校にこっそり残したものある?笑#恋愛 #高校生 #卒業

♬ オリジナル楽曲 - ロート製薬【公式】 - ロート製薬【公式】

学生(Z世代)の青春をテーマにしたショートドラマの中で自然に商品を登場させることでプロモーション色を感じさせにくい構成。合計3本の連作で、好感度・認知度のアップに貢献しました。

トレンドのリサーチ

Z世代に動画を見てもらうにはその時々のトレンドをリサーチし、ショート動画のカルチャーにしっかりと浸かった動画にする必要があります。そうすることで「企業アカウントはつまらない」という固定概念のギャップをつき、好感度・認知度を獲得することができます。下記に以前紹介した「トレンドの完璧なリサーチ方法」を添付しますので、ぜひ参考にしてみてください。


最後に

いかがでしたでしょうか。Z世代をターゲットにしたマーケテイングにはZ世代への理解が必須であり、その中には動画の視聴態度や特性も含まれます。これらをしっかりと理解した上で動画でのアプローチを行うことでより効果の高いプロモーションができるようになるため、ぜひ参考にしてください。


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