培養肉、細胞培養ミルクと続いて、今回は培養魚肉関連企業と特許について軽く調べてみたいと思います。今回はフードテックに国が全面的に取り組んでいるイスラエル発企業を中心に見て行こうと思います。
今回は以下、イスラエル大使館経済部の情報も参考にさせていただきました。
イスラエル大使館 経済部 フードテック
この企業については、自然の組織形成方法に関するプラットフオームテクノロジーに関する特許があるとのことなのですが、ざっと調査した限りではどの特許か探しだすことができませんでした。
特許についてDavid Kaplan氏が発明者のものを、以前紹介したLens.orgで簡単に調べてみたところ、出願は23件、主な出願国は日本、ブラジル、メキシコ、中国で、ほぼ絹フィブロインに関する出願でした。
David Kaplan氏は絹フィブロインについて外科手術時に用いる医療機器の商品化なども手掛けられていたようです。
こちらの企業についても、ざっと調べた限りでは、公開中の特許出願は見当たりませんでした。
少し趣向が変わり、ドイツ発の企業となりますが、先日NHK BS1スペシャルでも取り上げられていた注目の培養魚スタートアップ企業がこちらです。
また、日本国内では以下企業の動向も気になります。
「細胞農業」に注力している企業で、日本企業2社と共同で、魚類の筋肉細胞の培養技術の確立に向けて研究を行うとのこと。
上記記事にもあるように、水産資源の不足も昨今の環境・食料問題の一つとなっており、日々の食卓が魚介類と深い関係にある日本においては、是非こういった水産資源不足解決にもつながる研究に個人的には力を入れてほしいところです。
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