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コウハウジング的新しい生活

■ はじめに ー ご提案 ー

みなさん、
そろそろ料理を交代制にしませんか?

朝ごはんはパンさえ焼けばよくても、昼ご飯は職場で買ってしまえば済むとしても、夜ご飯を作るのって大変ではありませんか?

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夜ご飯作りが交代制になっている未来
そんな未来があったら素敵ではありませんか?
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■ 料理って大変

私は29歳の主婦です。
結婚をして夫と一緒に住むようになってから2年が経とうとしています。
二人暮らしを始めた当初はやる気に満ち溢れていた料理も、今となっては正直なところ負担に感じる日が多いのです。二人分でこんなにも疲弊しているのに、今後家族が増えたとしたらどんなに大変なのかと想像するだけでちょっとおそろしいです。
世のお母さんお父さんは凄いなと心の底から尊敬しています。

・ どのくらい時間がかかる?

料理って時間がかかりませんか?
まず、私が料理にかかっている時間を算出してみました。

その結果、少なく見積もっても1週間に7時間15分、1ヶ月に換算すると凡そ30時間がかかっています。

週に2回の買い物 (スーパーまでの往復時間込) ・・・ 40分 × 3日
毎日の料理時間・・・ 30分 × 7日
毎日の献立を考える時間・・・ 5分 × 7日
毎日の食卓の準備や片付ける時間・・・ 10分 × 7日
 = 1日の料理のための合計時間・・・ 45分
 = 1週間の料理のための合計時間・・・ 435分 = 7時間15分
 = 1ヶ月の料理のための合計時間・・・ 29時間

私はまだまだ新米主婦なので、もっと効率的に料理ができるようになれば、時間も削ることができるのかもしれませんが、案外時間を要しています。
それに、念のため、この時間は(買い出しの時間を除いてですが)夜ご飯を作る時間に限って計算をしています。朝食や昼食を作るのにかかる時間は含んでいません。

時短レシピがネットですぐに検索できたり、時短の料理家電が流行っている時代ではありますが、人間って料理にどれだけ時間がかかっているのかよく分かりますね。もっと手の込んだ料理を作ろうとしたものなら、私はこの倍以上かかってしまうかもしれません。

・ 頭と精神を使う

献立を考えることも料理のうちの一部分です。
毎日の献立を考えることって頭を使いますし、結構ストレスがかかっていると思うのです。仕事がある日もお出かけをしている日も、夕方近くになると私の思考を奪うのは、「今日の夜ご飯何にしよう」問題。
「冷蔵庫にお肉と玉ねぎはあるから、とりあえず野菜炒めは作ろう」とか、
「今晩は揚げ物の予定だったけど、最近油っぽいものが多いから、お魚にした方が良いのかな」とか、頭がぐるぐるグルグル。

きっと、「今日の夜ご飯何にしよう」問題に悩まれている方も多いのではと思います。

・ 体力だって使う

買い物も大変です。今はネットスーパーもかなり充実していますが、実際に目で見て買いたい物もありますし、ネットでの買い忘れも発生するので、買い物に行くことをゼロにするのはなかなか難しいのが現状です。
ラッシュの時間に行ったものなら、人が沢山いる中買い物をすることになり、一気に疲れてしまいます。

車も自転車も持っていない私は、スーパーに歩いて行って、重い荷物を持って帰ってくるだけで体力レベルがかなり下がってしまいます。

買い物に行って疲れ果てて料理をすることが億劫になることも多々あります、すみません。

■ デンマークの「コウハウジング」

「コウハウジング」という言葉を聞いたことはありますか?

世界で最も幸せな国といわれるデンマークでは、この「コウハウジング」に多くの人が住んでいます。「コウハウジング」とは、複数の家族が一緒に生活をしていて、暮らしの雑務や特権を共有できる住まいです。「一緒に生活をしている」と言っても、住んでいる部屋自体は独立していて、キッチンやリビングが共有となっているところが多いようです。

私が好きな映画の一つである『happy―しあわせを探すあなたへ』には、
20家族が住んでいるというコウハウジングが登場します。ここでは、夕ご飯作りを当番制にしているようです。
このコウハウジングに住む一人の女性は、夕ご飯当番制についてこう答えています。

当番制で各自が月に1~2回調理します。
1回につき5時間かかりますが月に2回だけです。
毎日の献立を決めるのに頭を悩ませなくてもいいし、
買い物や調理、皿洗いの手間も省けます。
自分の時間が増えて、元気でいられます。

私は、なんて素敵で理にかなった暮らしなのだろうと心打たれました。
彼女は、「仕事から帰宅をしたら子供たちと数時間一緒に過ごすことが日課なの」とニコニコしながらインタビューを受けていました。

■ 日本式「コウハウジング」のご提案

日本にも、この夕ご飯当番制の制度が身近になれば嬉しいです。

私のイメージは、今すでにある、いわゆるマンションに料理交代制を取り入れることです。参考までに、個人的に近い将来に住みたいと憧れている都内から電車で20分程の緑豊かな街にある野村不動産の人気のマンション「PROUD」は総戸数が130戸でした。そうすると、先に書いた映画でとりあげられたデンマークのコウハウジングと同じ20戸程度は料理交代制に参加してくれるでしょうか。

デンマークと日本とでは文化も違えばパーソナリティも違います。
そのため、この「コウハウジング」のかたちをそのまま取り入れるのではなく、少し変形させて日本人に上手くはまるようにする必要がありますね。

▷ 料理は各自の自宅で食べても問題ない

デンマークではそのコウハウジングに住む人たちが共有のリビングに集まって食事をしているようですが、日本式コウハウジングは基本的に自宅へ料理を持ち帰って各自各家族で食べても問題はないというシステムの方が心地が良いかなと思います。

日本では、「このコウハウジングに住む人たちは毎晩一緒に食事を共にするしみんながファミリーよ」というメッセージかのような仕組みには違和感を持つ人が多いと感じます。

▷ 希望者のみ交代制にする

同じマンションに住む人は全員必ず料理交代制って言われても、嫌な人はいると思います。アレルギーがあるとか、食の好みがあるとか、各家庭の意見は尊重できるように希望性にするのがよさそうです。

▷ 費用については会費制でなく、担当になった回の分を担当自身が持つ

料理交代制に参加する人から会費を徴収し、その中から各家庭が相談しつつ費用を工面して料理をするのではなく、各担当の回ごとにその担当者が支払うようにした方が、何かと便利そうです。

もちろん、各担当が費用を抑えることを重視しすぎて、品数を減らしたり栄養面を疎かにしないような工夫はしたいですね。

■ おわりに

実現が叶うと、個人がもっと時間に余裕が持てて、その分家族との時間や趣味の時間を設けることができます。心にも余裕ができて、もっともっと豊かな毎日を送ることができるようになるかもしれません。

何年も何十年も家族のために美味しい料理を作っていらっしゃる方ではなく、まだまだ家庭を築き始めた新米である私がこんなことを提案するのもなんだか可笑しな話ですが、

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私の暮らしたい未来のまち、
それは、料理が交代制の暮らし方です。
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#暮らしたい未来のまち

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