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日記 【世間では求職者が減っているらしい】

こんばんは。

先週、以前働いていた会社の香港オフィスのポジションに興味が無いかと打診が入った。この仕事は、以前やっていた事よりも専門的な事に集中出来る願ってもない話だ。長く働いた会社なので、自分の培った知識と経験が一番活かせる場所でもある。

しかし、直ぐに返信出来なかった。以前の会社では、能動的な投資をリアルタイムで行う事は禁止されている。取引出来る商品も限られている。以前書いたが、投資を自由に出来るようになったのは会社を辞めて良かった事の一つでもある。

私のいた業界は一般的に仕事のプレッシャーは大きく精神的に楽では無いが、お給料の水準が高いので有名だ。しかし、最近は金融とITの知識を持った人はどんどん辞めているようだ。高いお給料を払っても、辞める人を引き止められないし、優秀な人材も雇えない。

それは何故か?考えてみたが、今の時代は簡単にお金が稼げるからじゃないだろうか。株や仮想通貨に投資したり、ゲームをして暗号資産を増やすとか、自分でプログラムを作って売るとか、YouTubeやTickTokで動画を配信するとか、Instagramでインフルエンサービジネスをするとか。辛い思いをしなくても、楽しみながらお金を稼げる。

そういった副業に対して理解が無かったり自由にならない場合、会社を辞めてしまう人がいて当然だと思う。私が働いていた会社では週20時間までは良いと就業規則には書いてあったが、実際には副業は推奨されていなかった。コンプライアンスに、自分の副業のアイデアは大丈夫か確認しに行った事がある。彼は、私の話をひととおり聞いた後で、「始めてもいいですが、副業が原因で解雇されるリスクがいつでもある事は知っておいてください」と言われた。え、なにそれ?脅し?だが、当時自分に自信の無かった私は、解雇されるのを恐れて諦めた。

簡単にお金が稼げる方法が沢山あるからだけでは無いかもしれないが、最近の求職者は精神的にも体力的にもより楽な仕事を求めているような気がする。価値観が変わってきているのか、お金で人は釣れなくなっているようだ。私も、香港の就業ビザが取れるという事以外は、以前働いていた会社や業界に戻る意味は無いと思っている。毎月入るお金や安定性は比べ物にならないかもしれないが、自分で投資やひとり会社で稼いだ方が、圧倒的に楽しい。

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