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地域活性化、自治体関連情報まとめ(2021/07/19~25)

地域活性化文脈の情報まとめとしてとりあえず2回目の発信。ふぅ。この先もこのような形で情報まとめ&発信できればと思っています(先週と比べてニュースソースが1つ減っていますが....)

■移住転職者は「仕事のやりがい」を最重視。転職なき移住者は41%にのぼる

ビジネスSNS「Wantedly」を運営するウォンテッドリー株式会社がコロナ禍における移住と働き方に関する調査結果を発表。Wantedly登録ユーザー2,000人に対してアンケートを実施。注目すべきは以下の点。

○2021年6月時点で直近3年間で移住した人が約20%
特に2021年6月の移住者は昨年同月比で4.1倍『テレワーク主体の働き方になり都心に住む理由がなくなった』、『自然が多い場所に住みたいと考えたため』等の理由から地方移住を選択する人が増加しています。

○移住者を職種別で見ると最も多い職業は「マーケティング」次いで「プロダクトマネージャー」「人事」「デザイナー」「エンジニア」
これらの職業に就いている人達は移住への関心が高く、移住がしやすい職種と想定されます。地方自治体の移住に関する施策や情報発信等については上記のような人達が関心のあるメディアやイベントにフォーカスしてみるというのも1つの手段ではないでしょうか(noteも当該メディアの1つだと思います)

○移住した人たちの課題として「都会にくらべて、将来のキャリアステップがない」、地元以外に移住した人は「知り合いがいないのが寂しい」が上位に
地域活性化起業人 や 地域おこし協力隊で移住してくれた人材に対して上記のようなことをケアしてあげられるようにするといいですね。例えば地域おこし協力隊の募集要項に「副業OK」としてその人が目指すキャリアに必要なことを同時にさせてあげるとか、地域コミュニティへの積極的に促してあげるとか。。。


■現川町・自然豊かな分校跡でマルシェ 親子で楽しめるイベントに

2016(平成28)年3月に閉校した市立高城台小現川分校の廃校を利用した、「現川分校marche(マルシェ)」が7月24日・25日に開催。キッチンカー等やハンドメードショップが出店しました。マルシェというと大人が商品を見て楽しむイベントになりがちですが、一緒に連れてきた子どもが飽きて『早く帰ろう』となってしまうことが多いため、遊具等が残る小学校での開催を計画。

こういったイベントごとを検討する際にはどうしても中身の話し等、開催側の都合で企画しがちですが、実際に来店するユーザーのことを考えたイベント設計になっているところがポイントです。

■鎌倉のシェアハウスで「0円IT留学」 テラスハウスやバチェラー参加者含む6人の男女が参加

Webマーケティング支援を手掛けるウィニングフィールドが鎌倉市内のシェアハウスに滞在しながら、ITやwebマーケティングのスキルが身につく「0円で学べるIT留学講座」を8月に開催。有名番組出演者やインフルエンサーを始めとする男女6名が参加し、これらのスキルを身に着けながら実際に動画編集、記事作成、webデザインや広告運用を行います。

この企画のキモは無料で講座を受講させる代わりに、滞在中、彼らが鎌倉で生活している様子や魅力を自発的にPRしてもらうというコト。Z世代等にとっては彼らのような身近なインフルエンサーが発信する情報の方が信頼しやすいため効果的にPRが期待できそうです。

また、これらのスキルが身につけば移住やメディアやSNSで影響力のある彼らのような理想的な生活も実現可能になる → webマーケやITの需要が増える → webマーケティング支援ウィニングフィールドの仕事も増えるといったwin winな関係が構築されていますね。

■プリンスホテル、お子さまの成長機会を創出する「ファミリーワーケーション」を開始

プリンスホテルが西武ホールディングス、JR東日本と連携し、子供の成長機会創出をテーマに「ファミリーワーケーションプラン」を開始しました。コロナ渦で変化した価値観や生活様式の変化により、地方創生の起爆剤としてきたいされるワーケーションですが、プリンスホテルがこだわったのは『滞在中のいかに有意義な時間を過ごしてもらえるか』という点。旅の滞在イメージは以下。

【1日目】
新幹線で軽井沢に移動
保護者:プリンスホテルで仕事、宿泊、アクティビティ参加
子供:ライジングフィールド軽井沢に参加(宿泊プログラム)

【2日目】
夕方に子供を迎え、家族でプリンスホテルにて夕食&宿泊

【3日目】
家族でバケーション満喫
東京に帰宅

「せっかく家族でワーケーションに来たのに、結局子供の世話で忙しくてバケーションが満喫できなかった...」という声はよく聞きますが、これらのプログラムの中で保護者もしっかりと自分の時間を確保できるのため、集中してワークに望めます。また子供も両親のそばを離れ、自然豊かな軽井沢の中でしか体験できないアクティビティに終日参加できるので、いつもと違う子供の成長が見られるはずです。

子供が参加できる主な学習プログラムは以下。


○ライジング・フィールド軽井沢
自然に囲まれたフィールド内でのさまざまなアクティビティーを用いて学べる「自然教育」体験プログラム

○イートンハウス軽井沢
唯一無二の美しい軽井沢の自然を生かしたイートンハウス軽井沢独自の英語ホリデイプログラム

○探究学舎
さまざまなアクティビティーを通して進化のプロセスを体感する生命進化編プログラムを実施。古代生物に巡り会いながら、謎解きゲーム、化石クイズ、紙芝居チャレンジなど、頭と体をフルに使って挑む、生命のミステリーツアー

詳細は以下をご確認ください。
https://www.princehotels.co.jp/file.jsp?id=350377

つぶやき

先週の記事にもさせていただいた宮崎県新富町の地域商社「こゆ財団」が企画する地域でのファン創出にSNSをどう活用するかというオンラインイベントに参加させていただきました。そこで得られた知見の中から一部を下記に共有させていただきます。

地域のオリジナルハッシュタグを使いこなす
自治体や地域でSNS運用をする場合、オリジナルハッシュタグを設定するのも大変有効。オリジナルハッシュタグとは、インスタ上で特定ジャンルが好きな人たちによるインスタグラム上の「合言葉」のようなもので、そのジャンルが好きな人たちが投稿する際によく使われるもの。例えば、H.I.Sが仕掛けた旅する女子を表す「タビジョ」。H.I.S.では、タビジョアカウント(@tabi_jyo)を開設し、プロフィール画面で『#タビジョ を付けて女子旅写真・ムービーを投稿して頂くと素敵なものをアカウントや弊社メディアでご紹介』とご紹介しリポストを行っている。

このようなハッシュタグを地域でうまく設計できれば、地域のブランディングや認知拡大に大きく寄与する。例えば自治体等が企画したオリジナルハッシュタグを地域の飲食事業者が自身の投稿をする際にも使ってもらうことで、より多くのユーザーに当該ハッシュタグでリーチすることができる。さらにユーザー認知が上がればやがてユーザーが発信する際にも使われることになる。

雲仙市であれば、『地獄を散策し → 温泉に入り → うまいものをたべる』といった一連の旅のスタイルや、『火山の恵みを豊富にうけた食材を食す』行為をなんらかのオリジナルタグで表現し、地域の事業者や地元の人に利用してもらい、SNS上で雲仙市全体としてのプレゼンスを高めていくといった方法も考えられる。適当に考えると 『 #地獄グルメ #火山の恵みを喰らう #地獄のある暮らし 』 といったような感じ(センスない等の意見は心の中に秘めておいてください)

別地域の成功例をあげると『別府エール飯』。新型コロナウイルスにより打撃を受けた飲食店を助けようと始まった企画。別府にあるテイクアウトできるお店を紹介してPRし、購入者を増やして応援。その後各地でテイクアウト系のハッシュタグが作られたが、ハッシュタグを大きくうたいPRしたのが別府は早かったため、非常にメディアでも取り上げられた。
(参考)オリジナルハッシュタグの作り方について

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