【人は恋をしたら走るんだ】映画『リコリス・ピザ』感想【思いを身体に抑えておけないから】
7月1日から公開されている映画『リコリス・ピザ』。70年代のハリウッド近郊、サンフェルナンドバレーを舞台に年の差のある男女の恋愛を描いた作品だ。監督は『マグノリア』(2000)、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』(2008)など、世界3大映画祭全てで監督賞を受賞している名匠ポール・トーマス・アンダーソン(以下、「PTA」という)。
主演のゲイリーを演じるのは、PTA監督常連だった故・フィリップ・シーモア・ホフマンを父に持つクーパー・ホフマン。もう一人の主演のアラナを演じるのは