スライス・オブ・サタデーナイト感想

Club A Go-Go行ってきました
楽しい 楽しすぎる
コロナ禍を我慢したからこそ味わえたエンタメ これぞ生で舞台を見る醍醐味と思えるミュージカルだった

舞台は1960年代のクラブ 17歳の若い男女が踊り歌い遊び狂う姿を「体験型」で見るミュージカル客降り、お立ち台、客絡み 生の舞台で出来る全てを詰め込んでる
隣の通路に金髪イケメンお兄さんが登場してからもうずーっと楽しい
客降りの頻度も近さも相まってどんどん客と演者の境界線がなくなっていくのを感じた。凄い

楽くんは仲間の中でもいつも1歩遅れている若干情けない(？)可愛い子
例えるならシンデレラの小人のおとぼけちゃんみたいな感じ？

イケイケのメンズ達の中で1人男としての階段を登れていないことにコンプレックスを感じてる…実際の楽くんの優しい人柄とマッチしている 可愛くもどこかもどかしい男

星の王子さまの時も可愛いな〜と思ったけど、その時は幼さにある可愛さで今回は同年代の男の子に感じる可愛さという感じ

最初は演者の多さと絶え間なく続くナンバーで頭がごっちゃに！キャラクター一人一人分からへん！と不安になったものの、一人一人のテーマソングがありそこでキャラクターの性格や生い立ちがわかって楽しかったし徐々に理解できるようになった

ちなみに私のお気に入りはブリジット！あのお洒落な歌い方も気品溢れる高級な子猫ちゃんみたいなビジュアルも気の強すぎる性格も最後のちょーっとかわいそうな感じも 全部可愛い！
気の強さもスーを守るためだったり、男遊びしないのにクラブに来るのは恋愛じゃなくてみんなとの楽しい時間のためなのかな〜と思うと本当に愛おしい！

ちなみにもう1人のお気に入りはエリック
子供たちと一緒に楽しんでくれる大人でありながら、ドラッグや喧嘩に厳しくちゃんと叱ってくれる 偉そうにせずとも1番慕われる大人､、かっこいい 刺さった

〜あまりにも劇中歌が多すぎたので好きなところだけ抜粋〜

基本的に女の子のナンバーが好きでクラブに繰り出す準備のときや、スーが浮気をされて女の子で一丸となってゲリーを懲らしめる時など色々あるけど
1幕序盤のクラブに繰り出す準備中に「私たち世界一可愛い」というセリフ(？)歌詞があって
あぁどの時代も女の子が己を鼓舞する魔法の言葉ってこれなんだろうなって 胸が高鳴った

あとは男女がクラブに来る理由で対立するシーン
女の子はロマンスを求めてクラブに来てるんだよなぁ
体とかそういうじゃなくてトキメキなんだよなぁ
クラブなんてお遊びの場にロマンスなんて求めても！と思ったけど、17歳のキラキラした女の子がお遊びなんて割り切れるわけないのかな
どんな時でもロマンスを求めてしまう等身大の女の子の気持ちが現れてて凄く良かった
その反面、体を1番に求める男はどこまでもバカね！の気持ちになりました

バカな遊びたいざかりの男の子の中で唯一(？)まともな恋愛を進めようとする(←男としての階段を登りたい！と宣言していたから本当にまともかな？とは思うけど)リックとシャロンの告白シーン
どこまでも奥手すぎるリックにもどかしさを感じつつも、シャロンの「大好き！あなたが！」に見事にやられました かわいすぎる 世界一可愛い倒置法
めちゃくちゃぎゅんぎゅんした。しかもそこからの2人のラブラブっぷりがヤバい
喧騒の中2人で見つめあったり、コソコソ話しをしたり、2人が好きを認識してから台詞として会話が多いわけでは無いけれど、確実に2人の恋愛が進んでて2人を追いかけるのが楽しかった

素敵な夜で楽しかった 以上スラサタ感想でした

P.S.ゲリーのクズさにはため息が出たけど客降りであまりのかっこよさに驚いた 悔しい