パピコ
彼が花束をプレゼントしてくれた。
わたしの引っ越し祝いに、ずっと買おうと思ってくれていたらしい。そして、今日買うと決めてお昼を節約していたという話を聴いて、お花を貰うどうこうより、その話にいちばん心がぎゅ〜っとなった。
「 何でだか分からないけど、付き合いはじめた頃のこと思い出す、そんな感じがする」とエスカレーターで話した彼から、まるで何かの電波のように、素直な気持ちがひしひしと伝わってきて、嬉しい奇跡だった。
そんな奇跡から、日々のあれこれに追われて、気がついたら忘れかけていた何かを、今日は所々色んな場所で拾った気がする。スタバで外を眺めながら、花を選びながら、久しぶりのゲーセンで、帰りの道すがら。
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