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#10.5 初のメジャー観戦

今回は野球の話のみになるので、興味ある人用に向けて#10.5にした。かなり長くなるので、前半は飛ばしても大丈夫。


2024年04月27日(土)
初のメジャーリーグの観戦に行った。球場はトロントブルージェイズの本拠地、Rogers Centreだ。


チケット購入



トロントにいる間にメジャーの試合は1回見ておきたいと思っていた。しかしまさか、こんなに早くそのタイミングが訪れるとは思わなかった。

なぜなら、試合は【大谷翔平と山本由伸有するロサンゼルス・ドジャース】VS【菊池雄星有するトロント・ブルージェイズ】の試合だった。

リーグが違うこの両者が試合するのは珍しく、インターリーグ(日本の交流戦)以外ではあまり見れないのだ。多分今年このカードが見られるのは、これがラストかもしれない。

ということでチケットを買おうとしたのだが 、ウチの語学学校で仲介して買ってくれると言うのだ。ありがたいと思いお願いしようとしたら、

「席遠いけどいい?」

と言われた。聞いてみるとoutfield distinctの最後列、外野席の最後列だ。価格は$40(大体4500円)。
安い!!すごく安い。バイトもしていなく節約しなくてはいけない私に素晴らしいオファーだ。学校の友達と席も近いから、楽しく見れる。

しかし、待て。

本当に良いのか?野球を15年ほどやってきて、プロ野球もそれなりに見ている。何より野球が好きだ。
そんな中で、この絶好の機会を外野席最後列にしていいのか?

かなり悩んだ末、ブルージェイズ側ベンチ後ろ$175(大体2万円)ほどの席を1人分買った。痛い出費だ。
かくして私は、人生初のメジャー観戦を結構いい席で1人で見ることになったのだ。

座席より

しっかしチケットを買ってから、気分の上がりようが半端じゃなかった。土日の楽しみのためにかなり学校を頑張れた。



試合当日


そして当日。試合は15:07から。午前中のうち洗濯等を済ませ、彼女と電話。楽しく話した後におやすみと伝えて、さあ出発。

家からRogers Centreまではバスと電車を使用し、1時間半ほど。2時には球場に着いて、グッズや球場内などを見たかったので早めに家を出た。


1時50分に到着。どのゲートから入ればいいのか分からない。マジででかいのだ。東京ドームよりでかい。収容人数は東京ドームより少ないが、席上の通路とか、グッズ売り場がかなり広い。食べ物の屋台(?)もかなり多かった。

Rogers Centre

スタッフに尋ねると優しく教えてくれた。良かった〜、と胸をなでおろしゲートに向かう。

事前に持ち込み不可能なものは調べておいた。既に口の空いたペットボトルや、大きいカメラはダメらしい。注意して入場し、さあ荷物検査。


、、、、、、、荷物検査?


ゲートにスタッフがいるのに荷物検査されないのだ。チケットを見せた瞬間、どうぞ〜って感じだった。
マジかよ、カメラ持ってくればよかったわ。

そんなことを思いながら、興奮気味にドーム内を散策。
沢山の食べ物の屋台がある。
私は既にネットで色々調べて、食べ物の買うものは決めていた。お土産にできるプラスチックコップ(サムネのやつ)と、でかいホットドッグにしようと思っていた。

とりあえず先にグッズを買おうと、ブルージェイズショップに入店。店がでかいでかい。Tシャツも沢山売ってるし、ユニフォームもたくさん。マグカップやタンブラー、選手が実際に使っていたバットなども売っている。


たっっっっけぇ!!!!

Tシャツ6千円って何?マグカップ3千円って何?
バットに至っては6万円、買えねえよバカ!!

と心の中でツッコミをいれて、3千円の1番チープなTシャツと1300円のピンバッチを購入。一応選手からサインを貰えそうなタイミングがあるので、万が一のそれ用のTシャツだ。
まあサイン貰えなくてもパジャマになるしいいよ。

そんな感じで、次は食べ物だ。
お店に行き、お土産用のコップ中身はジンジャーエールで、と注文(カナダではカナダドライと言わないとジンジャーエール買えない)。
あとFoot Long Hot dog(そんな名前だった気がする)みたいなのを注文した。

しかしホットドッグちっちゃい。あれ?間違えたかな?と思ったが、支払いを済ませちゃったし返金とか説明めんどいしそのままにした。合計2000円、飲み物とホットドッグとチップだけで!!

サインは結局貰えなかったが、ブルージェイズのクレメントと少し交流出来たので良しとする。


ホットドッグは美味しくなかった。でも球場で買うあの美味しくない食べ物って最高だよね。飲み物も千円くらいしたけど、球場で買って球場で消費するから良いのだ。美味しくなくて高いからこそ球場飯なのだ。



試合を観戦して

何たる偶然だろうか、ブルージェイズの先発はまさかの菊池雄星だったのだ。
トロントに来て、まさかの日本人対決が見れたのだ。

大谷翔平は2番DH、初回から対決が見れた。
大谷の名前がアナウンスされる。
私は耳を疑った。

会場中にブーイングが響き渡る


日本のニュースでは、大谷翔平はメジャーでも有名かつ人気、というふうに報道されている。そのため、私はブルージェイズ本拠地でも歓迎されていると思っていたのだ。

私は隣にいたカナダ人のおばあちゃんと会話して試合を観戦していたのだが、おばあちゃん曰く前日の試合もこうだったらしい。「I hate you!!!」とずーーっと罵声を飛ばしているファンもいる。

日本ではヒーローなんだけど、とおばあちゃんに伝えると、もちろんそうでしょう!!みんな大好きだよ、と。

ただ彼はブルージェイズが欲しがっていたのに、ドジャースに行ったからね。

納得だった。裏切った訳では無いが、確かに期待してた分、ブルージェイズファンのショックも大きかったろう。


実際大谷が3塁側に来ると皆こぞって大谷の写真を撮っているあたり、嫌いじゃなさそうだし、人気ではあるのだろう。
でもバッターボックスに立つ度に、9回最後の攻撃までブーイングをしてるのは民度が低い。
どこぞの縦縞ファンより民度低い。
何より結構なショックを受けたし、残念な気持ちになった。


この試合を見に来た価値があったのは、有名な選手が多かったところにある。
あまりMLBに詳しくない私でも知っている名前が多かった。


ドジャースの先発投手はグラスノー。日本にまで名前を轟かせている好投手の1人だ。今季既に4勝をあげている。
先発選手は、1番ムーキー・ベッツ、2番大谷翔平、3番フレディ・フリーマンと、かなり有名どころが揃っている。4番キャッチャーの名前は忘れたが、4番まで全員が今季打率3割越え、OPSが.8500越えという数字だった。化け物揃いすぎる。

対するブルージェイズは先発菊池雄星。2番にブラディミール・ゲレーロJR、3番にジャスティン・ターナーがいた。

私が知っている選手はこんなものだが、MLBの知識が乏しい私でも知っている選手がこんなに出ていたのだ。楽しかった。


まず初回ドジャースの攻撃。先頭打者センター前ヒットをセンターが後逸。シングルヒットが3塁打に。
みたいな感じで菊池雄星も打たれたり守備のミスも絡んで4失点。しっかしドジャースはめっちゃ打つ。計11安打だ。

グラスノーはマジでエグかった。
ストレートは平均して157km/hくらい(カナダはmphで出すから詳しくは知らないけど、大体96〜98mphくらいが多かった)出てる。

横から見ていてカーブの落ち方が尋常じゃないし、スライダーにいたっては、148km/hも出てるのだ。日本人のストレートの球速でスライダーを投げるのである。化け物だ。
結果6.2回9奪三振被安打2くらいで降板(マジで覚えてる限りで書いているので、参考にしないように)。

こっちの人はそのレベルに慣れているのかグラスノーの投球に驚きもしない。お前ら普通にしてるけどマジでエグイぞあのピッチング、と1人で驚きながら試合を見ていた。

ブルージェイズの守護神が出てくる瞬間の演出はかっこよすぎた。

大谷のヒットも見れたし、逆に菊池雄星が大谷をスライダーで三振にとる瞬間も見れたし、グラスノー、ムーキー・ベッツといった大物選手も見れたので最高の試合となった。



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