
失敗することの大切さを子どもたちに知ってほしい
こんにちは。エデュサポです。
「失敗は成功の母」という言葉は、多くの子どもたちが聞いている言葉だと思います。しかし、子どもたちは実際にはこの言葉を実感していません。
授業中でも、テストでも、子どもたちは間違えることを極端に怖がります。理由は単純で、間違えると怒られるからです。
みなさんもご存知の通り、失敗することは大切なことです。失敗をしなければ成長できません。それを、子どもたちが実感できる環境を作ってあげられたらと思っています。
今回は、存分に失敗できる子どもが大きく成長できるというお話と、子どもの失敗を認めてあげてほしいというお話をします。
私は以前、塾講師の仕事をしていました。集団塾と個別塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営の仕事をしていた時期もあります。かれこれ20年以上、塾業界で働きました。
これまでの経験を基にお話します。最後まで読んでいただき、子どもたちの大きな成長のための参考としていただければとても嬉しいです。
「どうしてそうなると思ったの?」
私は生徒に対して、「どうしてそう思ったの?」や、「どうしてそうなると思ったの?」という質問をよく投げかけていました。
これは質問の言葉通り、生徒がどういった論理を組み立てて答えを導き出したのかを確認したいという意図がありました。
この質問で、生徒がどこを理解していて、どこが苦手で、どこを勘違いしているのかを認識し、どのように指導すべきかを考えます。
ところが、多くの生徒は「どうしてそう思ったの?」という質問に怯えてしまうのです。
言葉通りの意味でとってもらえず、「その答えは間違ってます。」「あなたが答えを間違えたから、私は怒っています。」という意味で捉えられてしまいます。
これは、生徒たちが今まで「どうしてそう思ったの(おこ)!」と、間違いを責められてきた経験に基づいています。
ちなみに、私は答えが合っていても「どうしてそう思ったの?」と聞いていました。生徒が一生懸命自分の考えを言ってくれたあとに、「すごい!しっかりと考えて答えを出せてるね。正解です!」と言うと、生徒は「ビックリしたー。間違えてるのかと思った!」と答えます。
それだけ、「どうしてそう思ったの?」とうい言葉に、今まで怒られてきた経験が刷り込まれています。
失敗を隠されてしまうと指導が難しい
生徒との付き合いが長くなってくると、多くの生徒はだんだんと「どうしてそう思ったの?」という質問に慣れていってくれます。「なんだ、いつものやつか。」という感じで、だんだんと素直に自分の考えを話すようになってくれます。
しかし、なかなか自分の考えを言ってくれない生徒もいます。こういった生徒は、どう考えて問題に取り組んでいるのかがわからないため、適切な指導をするのが非常に難しいです。
また、宿題やテストで間違えた問題を隠してしまう生徒もします。勉強は丸付けをしてからが勉強です。大事なことなのでもう一度言いますね。勉強は丸付けをしてからが勉強です。
できなかったものをできるようにすることが勉強です。よって、できなかったことを隠してしまうと、勉強する機会を失ってしまうことになります。
ですので、子どもたちには、テストの点数が悪くても安心して報告できるような環境が必要です。安心して間違える環境が必要です。
失敗を責めるのではなく、失敗した時にどのように対処すべきかをこそ、子どもたちに教えてあげてください。
失敗することは挑戦すること
間違えや失敗を責められ続けた子どもたちは、できる限り失敗しないようにと行動することになります。
失敗しないための最善策は何でしょう。そう、それは「挑戦しないこと」です。
生徒同士の話し合いやディスカッションの場で、子どもたちはなかなか自分の意見や考えを言いたがりません。意見がないわけではありません。意見を言わないことが、失敗を回避する最善策なのです。
「間違ったことを言ったらどうしよう。」
「変なことを言ってしまったらどうしよう。」と思って、尻込みするのです。
間違ったことでもいいじゃないですか。正解は一つではありません。
変なことでもいいじゃないですか。他の人と違うことは素敵なことです。
社会では、「受け身で仕事していてはいけない。主体的な行動が必要」や、「自分の意見を積極的に発信することが大事」と言われています。
そのような人材を育てるためには、失敗を許容することが大切です。
子どもたちにはたくさん失敗してもらい、たくさん間違えてもらい、その過程で大きく成長してもらいたいと思っています。
子どもの失敗を責めるのではなく、失敗との正しい向き合い方を教えることが大切だと思います。
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