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概念って結局なんなんだ?【IB・MYP】Part1

国際バカロレアのguideと睨めっこしていると、
よく見る文字。「概念」。
guideではよく、重要概念とか関連概念とか、
そんな風に書かれています。
(2024.4現在)

とりあえずカリキュラムの中では、
”重要”とつけられているぐらいなので、
重要なのだろうという認識でいた今まで。
ようやく2年ほど経過して、
考えをアウトプットしようという気になりました。
で、結局概念ってなんなんだ?って話。
そんな話をシリーズ化したいなと思い始めています。
(ようやくマガジンの使い方も知れたし)


概念というキラーワード

「概念」
聞いただけで、なんだかすごく高尚なもののように聞こえる。
少なくともIBに出会って1年目の僕には
そう感じるには十分すぎるキラーワードでした。
そもそも概念なんて言葉は、普段あまり使わない。
なのにまあ、バンバンと目の中に飛びこんでくる・・・
(それに基本的に横文字or英語)
使用しているだけで、なんかすごいことをやっている気分になる
なんかそれさえ言っときゃ、すごいみたいな。。。
具体的な言葉で言うと、最近は
「多様性」「SDG's」なんて言葉に同じような匂いを感じます。
出会った当初の印象は、「なんかカッコイイ」でした。

概念という言葉の捉え方

”概念”と聞くと、すごそうに聞こえる言葉が、
”コンセプト”という言葉に置き換わると、一気に身近に感じました。
例えば・・・
絵のコンセプトは?
家のコンセプトは?
イベントのコンセプトは?
と、いうように結構聞く言葉だったからです。
それで安心していると、IBのPYPguideは私にこう囁いてきます

Key Conceptとして重要だと思われる概念を7つ設定した。
(私自身の勝手な解釈です。)

と。
上記のようにコンセプトという言葉を捉えていた私にとっては、
疑問しか浮かびませんでした。
コンセプトって7つなん?なんで?
じゃあそもそもコンセプトって何?
そんなような疑問でした。

コンセプト=もともと私が認識していた言葉の意味
概念=なんかカッコイイ言葉
Concept=IBが重要なものを7つ定めている言葉
(すべて私の偏った解釈です)

同じ言葉のように聞こえるが、全く別の意味をなしている
3つの言葉を頭の中でぐるぐるさせている状態でした。
で結局、概念って何?わけわからん!で終わるという感じでした。

概念という言葉に対する勘違い

だんだんと概念という言葉の意味を、
経験と共に作っていく私ですが・・・
なんかカッコイイからスタートしている以上、
どうあがいてもズレてしまうのでした。
当初の特に致命的なズレを文章にすると、以下のとおりです。
「概念とは、なかなか身近にないすごいことなのだ」

このような解釈をもとに進めていく私の当初のIBの授業は、
まあまあ浮いたものであったように感じます。
何から浮いているのかと言いますと、一言で言えば
目の前の子どもから、と言えるのではないかなと思います。
どうしても、身近にないかっこいい言葉を掲げている以上、
かっこいいことをしなくては!という曲解のもと、
実践していたように感じます。
ただ、それと同時に目の前の子どもとのズレに
苦しみを覚えていたのもこれまた自分の体験という名の事実です。
そんな苦しかった頃の私に、今の私から問いたいのは、
以下のような問いです。

果たして本当に、概念とは身近にないことなのか。」

この問いに対して、ここまでお読みいただいたあなたは
どのようにお考えになられるでしょうか?
ぜひお聞かせいただければ嬉しいです。
次回はこの問いに対する、自分の見解をちょろちょろと
小出しにしていければと考えています。

ちょこっとメモ:目の前をみることって大事

IB Educatorとか自分で名乗っちゃって、実名もさらしちゃって、
ちょっと意識高いっぽそうなことをここで書いちゃっているので、
自分的にも「ん?まてよ?」って立ち止まることがあります。

いくらかっこいい横文字を言ったって、
ちょっとフツーとは違った手法を試したって、
文字上で意識高そうなことを言ったって、
結局最後は目の前の子どもに対して
自分自身やその周囲が「いいよね!」と思える実践を
できているかどうか。そこに尽きるのだと思っています。
で、そのために大事なのは、
今、目の前の子供のことを見ることができているかどうか。
この問いを問い返し続けなから実践しなければ、
いくら世界で認められているカリキュラムであっても、
大したことはできないんじゃないかな?とさえ思っています。
逆を言えば、世界で認められていないカリキュラムであっても、
目の前の子供のことを出発点に考えられている実践であれば
どんな方法でもいいんじゃあないか?と思うのです。

公立をやめて、さまざまな教育環境、さまざまな先生との出会いを経た今、
そんなようなことを思うのです。

ここまでお読みいただきましてありがとうございました。

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