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仕事で対価を得るために―ハングリー精神と目的意識

ちょっとシビアな話をすると、他人様に何かを提供してその対価を得るっていうのが「稼ぐ」ことなので、これは現実的に突き詰めていくとかなり厳しいことです。ボランティアではないので、ある意味ハングリー精神がないと稼ぐことはできません。では、ハングリー精神をどうやってつくっていったらいいのか、ですよね。

競争によって精神に火をつけることは、ハングリー精神を養う観点からは結構重要ではないかと思っています。それでいうと、囲碁なんかいいのではないでしょうか。

囲碁仲間でもあるグロービス経営大学院大学学長の堀義人さんが、「負けた理由は弱いからで、ほかに理由はない」 とよくおっしゃっています。負けたらもうエクスキューズ(言い訳・弁明)できません。やっぱり負けて悔しい思いをするのも1つの経験なのだろうと思います。

「稼ぐ」 という意味ではもう1つ、「手段」と「目的」を明確に分けるということが大切だと思います。

(中略)

改革型の経営で辣腕を振るうトップの人間には、ある種の 「狂気」(マッドネス)があるという話をしましたが、 そのマッドネスに続いて、「何のためにこれをやっているのか」という目的意識をしっかりともつことがとても大切です。なぜなら、どうしても手段が目的化しがちだからです。

「稼ぐ」という意味で、個人としても会社としても究極的には社会に付加価値を提供する社会に貢献するという大きな目的が絶対にあります。

それを見失ってはダメなんです。目的意識を究極的に強くもっている人のほうが事業を続けていけるように思います。

―木村尚敬( Kimura Naonori )

木村さん250

株式会社経営共創基盤 パートナー
取締役マネージングディレクター
1968年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。レスター大学経営大学院修了、ランカスター大学経営大学院修了、ハーバードビジネススクールAMP修了。経営共創基盤にて製造業を中心に経営改革や事業強化など、様々なステージにおける戦略策定と実行支援を推進する。主な著書に『ダークサイド・スキル』(日本経済新聞出版社)がある。

教育界の革命児 高濱正伸さんとの異色のコラボで『SD20 20歳からのセルフデザイン』を上梓。

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想いを込めて作った書籍を応援してもらうことに繋がり、大変嬉しく思います。 また本が売れなくなっているというこの時代に、少しでも皆様にお伝えしたいという気持ちの糧になります。