起伏を求めてハイランドへ#2 Pitlochryから絶景のBen Vrackie 841Mへ(イギリスでトレラン・登山)
前日のNewtonmoreからのA' Chailleachに登山に引き続いてスコットランドはハイランド地方の山を歩いてみる2024年6月の記録。昨日のうちにPitlochryに電車で移動してYouthHostelに滞在。
翌日、朝イチは雨がぱらついていたのが、少しやり過ごして出発したら晴れてきたので、街の北にありPitlochryからも歩いていけるBen Vrackieに向かったのでその記録。全般的に非常に整備されてハイランドにありがちなドロドロのBogもなく、ドライで歩きやすく、山頂からは360度の絶景。途中の池までは特に骨の折れる登りもないので、ゆるいハイキングで途中までいくのでもよさそうなので初心者や体力に自信のない方も途中まで行ってみるのもいいかも。人気の山らしく、日曜ということもあってそこそこ登山客も歩いていた(とはいえスコットランドの山らしく大した人は登っていない)。
1,登山口まで
10時前、Pitlochryの街のCOOP(スーパー。朝から開いているので行動食調達に良い)や教会のある通りをMoulinという集落のほうに向かって道路沿いに北上していく。
COOPからMoulinへは1マイル弱でバスでも行ける(が本数は少ない)。途中からは目の前にBen Vrackie含む頂が見えてくるのでテンションが上がる。Moulinから小川をわたりメイン道路から西にはいって再び北上していくとBen Vrackie Car Park(Google Mapにもある)がある。
駐車場はこの先の登山口直前にもある。二か所目の駐車場からわかりやすい看板もあり、そこが北上していく登山口の入り口のトレイルになっている。COOPからここまで2kmほどで100mちょっとのゆるやかな登りだったで20分ほど歩いて到着。Moulinはパブが1件あったが、スーパーなどは見つけられなかったのでPitlochryで調達しておくほうがよさそう。
2,Loch a'Choireという湖まで
はじめは気持ちのいい小川沿いの森の中の歩きやすい道をしばらく進む。
その後、森から抜けると低木の卓越する開けたところに出て目の前にはこれから登るBen Vrackieをはじめとした山々が見えて気持ちがいい。ゴースの花の黄色も美しい。羊も放牧されている。道は非常によく整備されていてドライで歩きやすい。ところどころにベンチも置かれている。
途中、道の分岐を示す看板のところに10:40ごろ到着、登りはそのまま直進していくことにする。
緩い登りが続き徐々に高度をあげていくが、大した登りはない。開けた土地では羊の白と風に揺れるワタスゲの白が映えて美しい。
11時ごろ、地図上でLoch a'Choireと表示されているところは堰止湖のような湖に着き、その脇を通っていく。風が強いので湖には波がたっていて、風が吹くと晴れている6月だが寒く、フリースをザックから出して着込む。
湖の脇にはベンチも置かれている。ここまでの歩きでも十分途中の丘から見下ろす町並みや目の前にそびえる山々の景色を楽しむことができるのし途中にベンチも点々とあるので、ゆるいお散歩+ハイキングでもここまでは問題なく楽しめそうである。ざっくり手元のGarminでここまで5kmほど歩き500m弱登っている。
3、山頂へ
ここからは登りが本格的になるが、道自体はよく整備されていて乾いているので歩きやすい。高い樹木は例のごとくないので、眺望が良いが、その分風がよく当たる。
スコットランドの山は特に天気も変わりやすく雨や風で夏でも寒く感じるので、晴れていてもしっかり雨具や防寒具を持ってくる必要がある。湖のところから40分ほどひたすら登っていくと、山頂の石積みが見える、11:40山頂着。360度の眺望があり南側はPitlochryの街やその周りに広がる放牧地、北側はさらに荒涼とした土地とその奥に植生の乏しい山々が見える。風を遮ることのできる斜面のところに行って少し行動食を食べながらしばし絶景を堪能。
4、下山
15時前の電車でエジンバラに向かうので、12時前に下山開始。山頂横にある小ピークを一応行ってみて、12:25前に湖のところに再び戻る。
せっかくなので、行きと別ルートをいこうと湖をぐるっと巻くルートをとる。ピークの脇を通っていくので、少しアップダウンがあるがこちらのほうが歩いている人が少ないようで1組すれ違っただけだけで、気持ちのいいトレイルだった。
30分ほどで分岐に再び戻り、同じ道を戻って13:30に駐車場に戻る。
行きは気づかなかったが、帰りに無人販売があってショートブレッドを売っていた。無人販売機は善意や性善説のかたまりがそのままこの世にでてきたような存在なのでみるとなんともいとおしい気持ちになる。それになんとここは、おつり用にChangeと書かれた瓶に小銭までおいてあるのだ。なんという善良、信頼。そしておそらくはこの信頼を裏切らずにきている顧客たちの存在、僕もこうなると買わずにはいられないので、ひとつ購入させてもらった。後日食べたが、なんとも優しい味がした。
以前もピークディストリクトに行った時に無人販売所を見て愛おしい気持ちになった。
その後COOPで軽い昼食を買って、教会横の丘の芝生で食べたのち、15時前発の電車でエジンバラに向かった。
電車とユースホステルのある街から徒歩でもいけるし、よく整備されているので、初心者含めなかなかおすすめのハイキングコースだと思った。往復15km、1100m+だが、昨日の山の方がBogや天候もあって相当ハードだった印象。やはり山はその時のコンディションに大きく左右される。
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