スタートアップの成長を導く。2023年東証グロース上場のコンサル企業の新たな挑戦
CFO領域の実行支援部隊として、仕組みづくりから伴走して自走していくまでを支援するプロフェッショナル集団、株式会社エスネットワークス。
1999年に会計コンサルティング会社として設立され、2023年12月に東証グロース市場に上場を果たした同社は、約27億円の売上高(2023年12月期)を記録。右肩上がりで継続的に成長を続けています。
さらなる飛躍を目指し、新事業の立ち上げが決定。スタートアップの事業成長を支援する「成長支援事業」が2024年より始動しました。
そこで今回は、成長支援事業の責任者として2023年に迎え入れられた早坂 友宏氏にインタビュー。
同社の次なる成長の柱になると期待される成長支援事業の立ち上げの経緯や、早坂氏がエスネットワークスへの入社を決めた理由、今後の目標について詳しく伺いました。
【プロフィール】
スタートアップ向け成長支援事業 責任者:早坂 友宏
証券会社や財務アドバイザリー会社、再生系投資ファンドで、M&AやIPO、資金調達のアドバイザリー、企業投資、企業変革、企業再生などに従事。ファンド投資先企業やSaaSスタートアップでは、管理本部長やCFOとしても活躍。 2023年、エスネットワークスの新事業「成長支援事業」の責任者として入社。管理部門の体制強化を通して、スタートアップの成長支援を行っている。
「経済発展に繋がる仕事」を志して
ーー早坂さんのこれまでのご経歴について、何か目的や意図があった上でキャリアを積み重ねてきたのですか?
ずっと「経済発展に繋がる仕事がしたい」という考えを持ってきました。
私のキャリアは2011年に、みずほ証券株式会社の投資銀行部門からスタートしています。2015年からは財務アドバイザリー会社の株式会社KPMG FASに入社しました。
いずれもM&AやIPO、資金調達など、大企業の課題解決に尽力することで、経済発展に繋がるという考えがありました。
2018年には、再生系投資ファンドのブレイン・アンド・キャピタル・インベストメンツ株式会社に入社。
投資先企業の利益改善が経済発展に貢献していくと考えて、取締役管理本部長や非常勤監査役といった立場で投資先の管理部門の中に入って、企業変革や企業再生の仕事に従事しました。
2021年からは、クラウド受付システムを提供する株式会社RECEPTIONISTにコーポレート本部長CFOとして入社。
タブレット端末で来客対応ができ、受付対応に必要な人件費や連絡コストを削減できるため、「企業規模や業種を問わずどんな企業でも活用できる」と思い、これも経済発展に寄与すると考えました。
ミッションへの共感と、エスネットワークス独自の姿勢が入社を後押し
ーー前職からの転職理由と、エスネットワークスに入社したきっかけを教えてください。
自身の力不足が原因ですが、経済環境の変化にスムーズに対応できず、CFOとして会社の事業成長に貢献できる余地が限られてきたことが転職を決意した理由です。
キャリアを活かせる新しい場を求めていたところ、当社のフロント部門のヘッドからスカウトを受け、スタートアップ向けの支援事業に関する構想を聞きました。
複数の企業からオファーがあった中で、企業成長を後押しできる当社の事業内容やMISSIONに強く共感し、興味を持ちました。
実は当社のMISSION・VISION・VALUEに共感して入社する人が非常に多いようです。私もそのひとりなので、同じ志を持った仲間と協働している実感があります。
ーーその他に、入社を後押ししたポイントはありますか?
当社独自のキャリア観にも惹かれました。エスネットワークスでは自社を「空母」と例えており、従業員は空母から飛び立つ「航空機」のような存在です。
私たちが当社のコンサルタントとして活躍したり、独立して経営者になったり、自由に飛び立っていくことを会社として歓迎しているのです。
さらに、コンサルタントと経営者の間を自由に行き来することも尊重しています。この柔軟で開放的な姿勢は他の企業にはない大きな魅力だと思い、入社を決めました。
課題を抱えるCEOを支援すべく、スタートアップの支援事業を開始
ーー早坂さんの入社前から構想があったという、新事業立ち上げの目的・経緯を教えてください。
急成長期にあるスタートアップのCEOが関わる、管理部門領域の業務負担を軽減すること。そして、事業成長に注力できる環境を用意することが、スタートアップの成長とその先の経済発展に繋がっていくと考えました。
当社のこれまでのメイン顧客は、PEファンド(※)の投資先企業でした。企業の状況に合わせて最適な人材を配置したり、業務が円滑に回るようにサポートしたりと、課題解決に繋がる実務の実行支援を実施してきました。
そうした中で、当社がサポートできる分野を見つめ直した時に、管理部門が分業化して属人化しがちな大企業/上場企業や、創業期から成長期の中で管理部門がリソース不足により混乱傾向にあるスタートアップなどに視野を広げるべきだと判断しました。
スタートアップのCEOは、事業拡大や資金調達など、重要な意思決定をする場面が多くあります。しかし日々の管理業務や組織づくり、実務レベルの判断などに時間をとられてしまうことも多く、常に悩みが絶えない状況だと考えています。
そこで、これまでのノウハウを活かしながら、CEOの負担を軽減して純粋に事業成長に注力できる環境を整えようと考え、成長支援事業を立ち上げることになったのです。
ーー現在の早坂さんの業務内容を教えてください。
スタートアップの事業成長を目的とした、管理部門領域(経理、労務、総務、人事、経営企画、財務、法務など)における実務の実行支援を行っています。
企業によっては管理部門に人的・時間的なリソースを割けず、場合によっては事業部門や開発部門の業務と管理部門の業務を兼務していることもあります。
さらに、仕事の優先順位は日々変わります。混沌とした状況の中で、従業員の受け入れや教育をしたり、資金調達の対応をしたり、上場に向けた準備の業務が始まっていく……。
目の前のそうした状況にCEOがとらわれないように、組織や業務フローの仕組みづくり、CxOレイヤー/マネージャーの採用などを含めた体制構築の業務を担い、事業成長に専念できる支援を多方面から実施しています。
ーークライアントによって支援内容に違いがあるのでしょうか?
もちろん、経営環境や抱えている経営課題によって支援の形は変わります。
例えば、ベンチャーキャピタルから一定の資金を調達して、これからさらに事業成長を加速させていく「シリーズA」のフェーズであれば、事業計画の策定やKPIの設定、CFO/管理本部長の採用などを支援します。
また、メンバーの突然の離脱や長期休暇などで日常のオペレーションに支障が出るような場合には、一時的に業務を巻き取ることも。属人化した業務を可視化、効率化した上で、後任の方に引き継いでいくといった支援も行います。
このように企業ごとの経営環境や成長フェーズを理解して、課題を抽出、解決へと導くことが、私たちのような外部支援者に期待されている役割なのだと感じています。
ーー新事業の現状について教えてください。
当社が設立から25年の間に培ったネットワークや、私のこれまでの個人的な経験などを踏まえて、多くの企業から期待感を持っていただいています。
直近では、不動産テック、Webメディア系、飲食店のDX推進、クライメートテックの会社などと相談ベースのやりとりをしています。
また、別事業部の既存案件にアドバイザー的に関わったり、クライアントとの会議に参加したりして、徐々に活動の裾野を広げているところです。
知見と人材を掛け合わせ、経営の架け橋を築く
ーー事業責任者として感じている課題があれば教えてください。
現時点での課題は、人員採用です。
スタートアップはタイミングごとに課題が増えたり、変化したりしますが、私自身は成熟・衰退期にある経営再建企業や成長過程にあるスタートアップなど、管理部門領域の実務を幅広く経験してきました。
個人ではなくチームとして取り組むことで、より大きな課題をスピーディーに解決できると考えています。採用目標としては3年で10名ほどの増員を目指しています。
ーー事業としての目標などはありますか?
やはり「経済発展に貢献すること」を目標に掲げています。
エスネットワークスは「空母」であり、従業員は「航空機」であると前述した通り、目標を達成するにはスタートアップを支えられる機体を増やしていくことが重要です。
そのため、これまでひとつの分野で専門性を高めてきたという方も「挑戦したい」という意欲があれば採用していくつもりです。
入社後はOJTで成長をサポートしますし、案件をこなしていくことで幅広く活躍できるマルチな人材へと成長できます。実際に、経理一筋だった方が会計・財務関連の知識を身につけ、CFOとして活躍している事例もあります。
管理部門を支えられる人材を増やし、スタートアップの管理部門全体のレベルアップを図ることが、日本経済の発展に繋がると信じて取り組んでいきます。
エスネットワークスという基盤で、新領域に挑める「魅力」
ーー早坂さんが感じる、エスネットワークスの魅力を教えてください。
魅力は多岐に渡ります。
まずは、あらゆる方面から自身のスキルや意見を柔軟に反映できる環境があること。自分で考えながら動くことが尊重されているため、手応えを感じながら働くことができると思います。
次に、雇用環境についてです。
当社は25年の歴史の中で、福利厚生の充実化、キャリア発展のための支援制度、研修プログラムの整備を進めてきました。安心して働ける要素が揃っています。
そして、収益基盤も安定しています。
当社は27億円超の売上高、10%程度の営業利益率の東証グロース上場企業です。数字を過度に心配することなく、盤石な基盤で新事業にチャレンジできます。
新たな分野に挑戦する私たちにとって、とても心強い環境と言えます。
ーー成長支援事業としての魅力も教えてください。
スタートアップでは、環境や課題が変化したり業務の優先順位が変わったりと、日々様々なことが起きています。中でも事業成長や経営管理の基盤となる管理部門には、実践できることが非常に多いです。
今後躍進する可能性を秘めたスタートアップをサポートできる介在価値の高さ、企業の成長支援を通じて経済発展に寄与できる貢献度が魅力だと感じています。
エスネットワークスの安定性と新しい事業に挑戦できる面白さを「魅力的だ」と感じてくれる仲間と、一緒に働けるのを楽しみにしています。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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