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ESD教材シリーズ⑪SDGS日記App

中校生にSDGs(持続可能な開発目標)に対する意識を植え付けるのは、必須科目でない事もあり、現場の先生方もご苦労成されています。
意識を改革するには、日々SDGsへの観点で物を観て、考えて、対応し、結果や過程を自分自身で判断させる習慣が必要ですが、その方法となるとこれまで有効な教育手法がないのが現状です。
そこで私達が目を付けたのが「4行日記」です。日本の教育者でありる小林惠智氏(こばやしけいち)が提唱したメソッドで下記のような項目で短い文章で日々の出来事や感情を記録する手法です。

  1. 今日の出来事: その日に経験した出来事や出来事のハイライトを短く記述します。

  2. 感じたこと・思ったこと: その日の感情や思考、気づきを4行で表現します。

  3. 学んだこと: その日に学んだことや新しい発見をまとめます。

  4. 将来の行動: 将来に取るべき行動や計画を記述します。

ただ、日記をつけることを継続させる方法は非常に難しく、どうやって興味を引き、意義を感じさせることが大切を理解させることが必要です。その解決案として1年ほど前からAI(GPT)を使い、チャット方式でSDGS Diary APPの導入を現在進めています。
以下に設計段階で検討された、いくつかのアイデアを提案します。

小中校生にSDGs(持続可能な開発目標)日記をつけることを継続させる方法は、興味を引き、意義を感じさせることが大切です。以下にいくつかのアイデアを提案させて頂きます。

  1. 具体的な目標を設定する: 生徒に具体的なSDGsの項目を選んでもらい、その目標に向けた努力やアクションを日記APPに書くことを促すことで、意義を感じることができます。

  2. 身近なテーマを結びつける: SDGsを彼らの日常生活や興味関心に結びつけるような方法を見つけると良いです。例えば、ごみの分別や節水、エネルギーの節約など、生活の中で実践できることを日記に書くことができます。

  3. インタラクティブなアクティビティ: クラス内でSDGsに関するディスカッションやゲームを行うことで、生徒たちの関心を高めることができます。アクティビティを通じてSDGsについての理解を深め、それを日記に反映させることができます。

  4. ポジティブなフィードバック: 日記の内容に対してポジティブなフィードバックを提供することで、生徒たちのモチベーションを高めることができます。他の生徒と共有する機会を設けることも励みになるでしょう。

  5. クラス全体での取り組み: SDGs日記をクラス全体の取り組みとして位置付けることで、競争や連帯感を生み出すことができます。例えば、クラス内で最も継続的に日記をつけた生徒に何らかの表彰を行うなどのアプローチが考えられます。

  6. ゲストスピーカーやフィールドトリップ: SDGsに関連する専門家や団体を学校に招いたり、フィールドトリップを行うことで、生徒たちに現実の課題や取り組みを学ぶ機会を提供できます。これによって、日記APPの内容がより深まる可能性があります。

  7. クリエイティブなアプローチ: 日記を文章だけでなく、絵や写真、コラージュなどの形式でも表現できるようにすることで、生徒たちのクリエイティビティを刺激します。

  8. 定期的な振り返りと進捗チェック: 生徒たちと定期的に日記の内容を振り返り、目標に対する進捗状況を確認することで、彼らの取り組みをサポートします。

日記をつけるポイントは、簡潔ながらも日常の出来事や感情、学びを記録し、自己表現や振り返りの手段を提供することです。短い文章で日記をつけることで、日々の経験を捉える習慣を養い、自己成長や目標達成に向けたプロセスを追跡することができます。このコンパクトな形式は、忙しい日々でも気軽に続けることができるため、継続的な取り組みがしやすくなります。また、自分自身の変化や進化を可視化する手助けとなり、長期的な成長への道筋を示すこともあります。

日記を付ける持続性の維持をどうするか?

小学生に毎日日記を付けさせることは私達の幼いころの実体験からも難しい事ですね。

持続性をどう維持するか?
余りにも日本的ですが、日本では、ポイント制度が広く普及しており、消費者や利用者に対して特典や割引を提供する仕組みが多く存在します。
ボラティア活動や日記を持続的に付ける事で取得出来るポイント制の導入も有効な手段として現在大学時代の友人たちと導入が有効手段になるのか検討始めました。
確かにポイント制は、小中校生にSDGs日記をつけることを持続させる方法として有効なアプローチの一つですが、以下のようにポイント制を導入する際のポイントと注意点を現在検討しています。

ポイント制のポイント:

  1. モチベーションの向上: ポイント制は競争や達成感を生み出し、生徒たちのモチベーションを高める効果があります。ポイントを稼ぐことで、日記を継続してつけることに興味を持つ可能性が高まる。

  2. 目標設定と進捗の可視化: ポイント制を導入することで、生徒たちは目標を設定し、その進捗を可視化する必要があります。これによって、具体的なSDGsのアクションに取り組む姿勢が養われる。

  3. ポジティブなフィードバック: ポイントのために努力した結果を認め、ポジティブなフィードバックを提供することで、生徒たちの自己評価が向上し、継続する意欲が高まる。

🇨導入へ際しての注意点検討

  1. バランスの取れた評価: ポイント制を導入する際には、日記の量や質だけでなく、その他の要素も考慮したバランスの取れた評価が重要です。単に量を競うだけではなく、日記の中身や考え方に焦点を当てることが大切です。

  2. プレッシャーの回避: ポイント制が逆効果となり、生徒たちにプレッシャーを与えてしまうことがあるため、過度な競争や評価によるストレスを避けるよう心掛けましょう。

  3. 個々のニーズに合わせる: 生徒たちは異なるペースや関心を持っているため、一律のポイント制ではなく、個々のニーズに合わせて柔軟な対応が必要です。

  4. 教育目的を忘れずに: ポイント制を導入する際には、教育目的を忘れずに取り組むことが重要です。生徒たちがSDGsについて学び、意識を高めることが主要なゴールであることを意識しましょう。

ポイント制は効果的な手法ですが、その実施方法や運用には慎重な計画と配慮が必要で生徒たちの興味やニーズに合わせて柔軟に調整することが必須となります。
現在、AIを用いた簡単な実証事業版を年末または年初を目標に開発する予定です。
ご興味がある先生方がいらっしゃいましたら詳しい資料を差し上げますのでメールでお問合せ下さい。

inf@esdacademy.net



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