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【読書感想文】キャラを作って人生を動かす~物語思考~

みなさんは「やりたいこと」がありますか?

その質問に「ある!」と答えられる人はとても幸せだと思います。
おそらく9割以上の人たちが特にないけど、生きていくために勉強をしたり働いたりしているのではないでしょうか?

幸いなことに暮らしが充足し、これからどうやって生きていこうかと悩む人が増えている日本において、そのヒントを指示してくれる本が今回紹介する「物語思考」です。

この本はネット界やスタートアップ界で有名なけんすうさんが書かれた本です。私も個人的にこの人の考え方は共感が持てる点も多いので読んでみたところ、とても納得できる点が多くありました。

今回はその読書感想文回として、ざっくりと紹介していこうと思います。

概要

まず、この本の前提としてあるのが、世の中ハウツーを学んでそれ通りにすれば、それなりにうまくいくという点です。要は方法論をしっかりと身に着ければだれしもそれなりにはなれるよと言っています。

本書では実例を挙げてくれますが、確かに一理あると思います。受験勉強だって、教科書も参考書も読まずに独学でできる人なんていませんよね。
この本では人生を楽しく生きるためのハウツーが書いてあるということです。

ということで、こんな人生を生き抜くハウツーを見ていきましょう。どうしたら、やりたいことができる人生を実現できるのかきっとわかると思います。。

私たちはすぐに自分の限界を決めがちです。しかし、本当になりたい状態があるなら、その自分自身が課した枷を取り外さなければなりません。
こうしてできた本当の「なりたい状態」に近い人物像をキャラクター(キャラ)として設定します

キャラを設定して終わりではありません。キャラができたら行動させなければなりません。そして本書では、「キャラ」と「行動」は両輪だと言われています。キャラがあるから行動できるし、行動するからキャラっぽくなるということです。

キャラと行動を作っても実際に継続できなければなりたい状態にはなれません。そのために必要な点として環境を作ることが挙げられています。自分が作ったキャラが行動しやすいような環境を整えてやることで、自然になりたい姿に近づくのです。

自分の環境やポジションは、行動に直結します。怠惰な環境にいればだらしない生活をするし、社長なら社長らしい行動をとるようになるといった具合です。適切に環境を用意して、行動し、その結果キャラ(性格)が変わるというのが良いサイクルなんですね。

最後は物語を進めるための行動変容です。具体的な行動計画を立てていくためのノウハウが紹介されています。中でも実際に行動するために、なるべく小さいステップを用意することが重要です。これはよく言われますが、なかなかできないポイントですよね。

「毎日本を読む」ではなく、「1日1回本を開く」ぐらいのステップにしてやれば、読書嫌いな人でもできます。これでもかというぐらい簡単なステップに分解して自分の行動を変えていきましょうとのことです。

基本的にこの本はけんすうさんの実体験を踏まえたハウツー本です。しかしそのエッセンスは非常に芯のある内容にも思えます。

今回紹介したいのはエッセンスを自分なりに解釈したものになりますが、具体的な方法論を知りたい方は読んでみてください。

ちなみに私がnoteをはじめるときに読んで、今でもゆるめに実践している秘訣も本では紹介されています。この内容は無料で読めるので発信のノウハウが知りたい方は一度読んでみるといいでしょう。

今の自分もキャラかもしれない

ここからはちょっとだけ自分語りをしていきます。
この本を読んでふと思ったのは、まさに今の自分も昔の自分が目指した姿になってるのではということです。

というのも、私は15年ほど前に中国の歴史小説を読み軍師の張良に憧れました。詳細は省きますが、超良は漢の初代皇帝 劉邦を支えた人で、とても頭のいい戦略家の1人です。

今の自分の頭がどうかは置いておいても、少なくとも戦略を練って行動する人間にはなりました。頭でっかちで行動力がないとも言えますが、ゆっくりじっくり考えて長期的に成功させるように戦略を立てます。

その行動は受験、就活、仕事といろんなところでつかえてるな~と実感していましたが、まさに15年前に自分もこうなりたいと願った姿に近づこうと知らないうちに行動していたのかもしれません。

なりたい姿を設定すれば同時になれない姿も出てきます。私の場合はすぐに行動するアクティブな人間は、なりたい姿の真逆でした。そのため、両方を同時に獲得することはできませんが、キャラはいつでも変えられるし、今から10年後の未来を軸に新しいキャラを作ってみてもいいのかなと思います。

それにしても自分の人生を振り返えると、けんすうさんの物語思考を経験していたなと感じますね。

最後に

今回は物語思考という本を読んだ感想を紹介しました。

けんすうさんの発信内容がふんだんに盛り込まれた書籍なので、聞いたことある情報もありますが、こうして本で通して読むとその理解が深まります。

エッセンスだけでも面白い本ですが、新たな気づきが欲しければ、読みやすい本なので読んでみるのをおすすめですね。

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