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IT アーキテクトのお仕事

最近、みな口々にDXやAIという言葉を話題に出します。

そうして世の中がより高度に発展していけばいいんですが、現実はそう甘くはありません。

実際、私が所属している事業所でも紙仕事がまかり通っており、ここは昭和かな?と思えるような仕事ぶりです。

そうはいっても経営者は日本の中心の東京で、世界を見据えて働いているわけではやり言葉に乗らないわけにもいかないという複雑な状況が今の日本の企業だと思います。

理想を言えば、簡単にDX、デジタル化を進めればいいわけですが、実際にやってみると相当骨が折れる仕事なんですね。

私も最近DX部隊の実働リーダーとなり、四苦八苦しながら仕事をしています。

今回は、自分の仕事の振り返りをしながら、ITアーキテクトと呼ばれる仕事について紹介してみたいと思います。なかなか出会うことのない職かと思いますが、デジタル化のためにはこのITアーキテクトの存在が欠かせません。今回はそんなお話です。

ITアーキテクトとは

企業DXには業務の構造とデータ構造を正していく必要があります。

それでは、システムの構造を組んでいこうと思ってもそうはいきません。なぜなら業務構造自体が全く整理されていない状態でデジタル化に向けてデータやシステムの構造を組んでも滅茶苦茶なものが組みあがってしまうからです。

アーキテクト、日本語では建築士に使われる言葉ですが、最近ではシステムを構築する人をシステムアーキテクトと呼ぶこともあり、何か物理的な建物でもソフトウェアでもいいので構造を構築する人のことを指します。

ITアーキテクトは、システムの構造を構築(設計)するシステムアーキテクトととても良く似ていますが、どちらかというと業務側をより合理的に変革し、デジタル化やシステム化しやすい形に整えるようなお仕事です。要は業務構造をITの視点から再設計するようなイメージでしょうか。

調べてみてもいろいろな説明がありますが、このようなITアーキテクトはシステム開発のプロというよりは業務改革のプロとしてシステム屋さんと手を組んでより効率的な事業構造にしていく人たちです。

私も実際に今の業務に携わるまではITアーキテクトなんて職は知りませんでしたし、周りからも君はITアーキテクトだねと言われたりはしていません。ただ、自分の仕事を世の中の職のカテゴリに当てはめてみるとITアーキテクトが一番近いかなと思ってnoteでは自称してみるという形になります。

実際にシステムアーキテクトはシステム設計を行い、システムエンジニアはその細部を設計し、プログラマーであれば内部をコーディングしていきます。しかし私の仕事はどれにも該当しないんですよね。

どちらかと言えば、業務構造を変える方に全力を出して、システム側はシステムのプロにお願いするという形になりそうです。まさに餅は餅屋といったところでしょうか?

さて、ここまでITアーキテクトについて紹介しましたが、ここからはITアーキテクトの具体的な仕事内容について紹介してみたいと思います。

システムの前に業務理解

システム導入・開発に重要なことはシステムの理解と思っていましたが、実はその前に業務理解をする必要があります。

業務構造をより合理的で効率的にするためには、まずはじめに具体的な業務内容を理解しなければなりません。これが超絶ハードルが高いんです。

そもそも、将来デジタル化するのは自分の経験のある仕事だけではありません。自分が見たことも聞いたこともない仕事をシステムに乗せるためには、その業務内容を自分なりに理解してどうシステムに落としてやるかを考えてやらなければならないからです。

そして現在、人の手によって進められていた仕事をデジタル化するためには、人がどのようなプロセスで仕事を遂行しているのかまで理解していかなければなりません。

幸か不幸か、私の業界は規制に厳しい業界であるため、表向き全ての業務には手順書(マニュアル)があります。もちろんその手順書を読んだぐらいでは理解できないほど難解なものもあるんですが、一応拠り所はあるというわけです。

この手順書の内容を理解して、全ての業務をデータとシステムに落とし込んでいく作業が主な仕事内容となります。

そうして、業務構造を俯瞰してみるだけでなく、実際に様々なシステム開発手法を使って可視化してやります。IPO、ERD、DFD、UMLなどまるで謎の組織名かのような略語があるんですが、システム屋さんが使う手法です。

これらの紹介はまた機会があったらとしますが、このようなシステム屋さんが使う手法を駆使することで、手順書内のテキスト情報だったものをぱっと見でわかるようにしてやります。

そして、これらの改めて俯瞰して見てみると、いかに自分たちの仕事ぶりが非合理的、非効率的なやりかたでやっていたのかが明確になります。

その可視化したものをもって、関係者と話し、具体的に手順書やルールを変えていきます。全てはいつか導入されるであろうシステムのために。

当然、そのシステムというのは私たちの普段の仕事を内容をより楽にしてくれるものです。経営的に言えば、より工数を削減してお金を生み出す(節約する)装置になるわけです。

最後に

今回は普段の仕事の一部であるITアーキテクトの業務内容についてざっくり紹介してみました。

私も今の業務になってから死ぬ気で毎日勉強していますが、本当にシステムの領域って幅が広くて覚えることも多いですね。

非常に大変な仕事ではありますが、とりあえず新しいスキル獲得だと思って今は頑張ってます。

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