私の傷つき解消術

このエッセイでは、私が落ち込んだり過去の傷つきを解消するときに使っている方法やプロセス、考え方を紹介します。

最終目標は手放すこと

このプロセスは、あらゆる感情や傷つきを手放すことを最終目標としています。

傷つきはいいとして、感情を手放してもよいのかと迷う人もいるかもしれません。しかし、感情は状況に即したものです。ですから、その状況が来るまでは感情を抱く必要はなく、その状況が過ぎ去ったら感情を手放していいのです。

本当に必要なものならば、何度も繰り返し現れるはずですから、安心して手放しましょう。

この考え方は「セドナメソッド」というものを参考にしています。

手順①身体の感覚を見つけよう

ある特定の感情や傷つきは、特定の身体的な感覚と結びついています。よって、その感覚を見つけることが最初のプロセスです。

マインドフルネスなどでも有名ですが、私が普段使っている方法は「フォーカシング」です。

リラックスできる状態で、まずは注目したいと思った状況(たとえば傷ついたとき)を思い浮かべます。

次に自分の身体のどの部分が反応しているかを特定します。私の場合、胸の気管の辺りやみぞおちが反応することが多いです。

さらに、その感じを言葉にします。ギュッとなる、ピリピリする、モヤモヤする、小石が詰まったように重いなど、自由な発想で言葉にしてみましょう。場合によっては、それが怒りや妬みのような感情の名前として現れることもあります。忘れそうならメモしておきましょう。

その「感覚」が移動したり変化したら、そのたびに同じプロセスを繰り返します。

この時点で、傷つきが解消することもありますが、そうならない場合は思い浮かべた状況と「感じ」に再現性があることを確認して、一旦寝ます。寝ると記憶が整理されるため、それでスッキリ解決することがあるからです。

手順②手放しの呪文を唱える

前の手順で確認した、状況と感覚を心の中で思い浮かべて、後述するセドナメソッドの質問を繰り返し唱えます(正当なものはこちらに詳しく書いてあります)。

私の場合は、これの簡易版を使っています。すなわち……

⑴ 「その感情を認める事はできますか?」→ 「はい」/「いいえ」
⑵「それを手放せますか?」→ 「はい」/「いいえ」
⑶「手放しますか?」→ 「はい」/「いいえ」
⑷「いつ?」→ 「今」

はじめに何を感じているかを確認したので、質問を1つ飛ばせるのです。

手順③それって他人の気持ちじゃない?

手順③以降は、前の手順でスッキリしななかった場合の対処法です。

手放しがたい感覚は、何かしらの心理的なブロックが関わっています。そのひとつが、他人の感情を何かしらの理由で自分のものと思い込んでいることです。

他人の感情は他人のものですから、自分自身が左右することができません。よって、どれだけ対処しようとしても残り続けるのです。

そういう感情は、元の持ち主に返すイメージで手放しましょう。持ち主が生きているか、今つながりがあるか、個人か集団かは関係ありません。当人が対処可能かに関わらず、任せるのです。

「これは私の感情ではなく、◯◯の感情です。だから◯◯に返します」というような感じで、お返ししましょう。

手順④目玉を動かす

手順③までで上手くいかないということは、それは何かしらのトラウマと関わっている可能性が高いです。

幼少期のトラウマは、ありふれた日常の中にあるちょっとしたことでも得てしまうものです。強いストレスを得た人間は、身体の力が抜けたり、凍りついて動けなくなる虚脱という状態になります。こうなると、脳にある経験から得た記憶や情動が切り離されてしまいます。

すると、それらにアクセスできなくなり、再び意味づけることで傷つきを解消できなくなるのです。

この記憶にアクセスする方法が「EMDR(眼球運動による脱感作と再処理法)」です。私は専門ではないので、調べた範囲でかなり適当に行っているのですが、目玉をリズミカルに左右に動かすだけです。動かす速さは早いときも遅いときもあります。

身体の感じに意識を向けつつ、目玉を左右に動かし、思いつくことを何となく眺めていると、トラウマに関わるヒントとなるイメージが浮かんだり、あるいはそのままスッキリ解決したりします。

手順⑤ヘソの周りや指を押さえる

それでもダメなら「FAP」という方法を使います。これもトラウマにアクセスする方法のひとつです。

https://insight-counseling.com/fap_method

私は上記のサイトを見た範囲のことしか知りませんが、結構効きました。

おわりに

私は、プロの心理療法を受けたことがないのですが、自助努力の範囲でいろいろ試して、小さな傷つきや受け入れがたい感情を受け入れたりしてきました。

その軌跡として、方法を記しておくことにしました。これをお読みの方の参考になれば幸いです。

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