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■7月18日 「メイクって楽しい」という仕合わせ
今日はまつげのエクステに行ってきました。
基本、うっっっすいツラをしているワタクシはアイメイクが必須なのですが。まつエクをしていると、「うわぁ、時間がない!」というとき、とりあえず眉だけゴリゴリ描いて、マスクをすれば外出できる程度の顔になれるので、たいへん便利なのです(笑)ありがてぇ…
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今でこそ、メイクを楽しいと思うことができますが、実はそうなったのはここ7~8年くらいのことです。
それ以前は、日焼け止めを塗る程度で一切合財メイクというものをしたことがありませんでした。化粧水や乳液すら、日常的に付ける習慣を持つことができず、化粧品屋のお姉さんにいつも怒られていました(笑)
私の世代だと、女の子が化粧をし始めるのは大学生でした。ファッションに興味があったり、自分をかわいく見せることに長けていたりする子は、高校時分から色付きリップを塗ったり、ファンデをはたいたりしていましたが、概ね大学デビューが通過儀礼だったように思います。
そんななか、私はその通過儀礼を通らずに成人しました。
今でも覚えている風景があります。
当時、幼稚園児だった妹に母は「〇〇ちゃんは、かわいいねぇ」と毎日言っていました。確かに、末の妹はかわいい顔をしている子でした。母が毎日微笑みながら「かわいい」と伝えるのも理解できるかわいさでした。
でも、小学生だった私はそれが羨ましくて仕方なかったのです。
母が私を見てくれるのは、テストで100点をとったときだけ。「100点以外点数じゃない」と私に言ってきかせていた母は、それ以外の点数を取って帰ると、それが学年一位の点数であろうと、ガチで怒りまくっていました。母の興味を引くためには、私は100点をとるしか方法がなかったのです。
それに対して、ただそこにいるだけで愛されていると感じられる環境にいた末の妹。私は、彼女のことがほんとうにうらやましかった。
そんなある日。99.9%自分が傷つく結果になることは感じてもいたのですが。ほんの出来心が湧いてきて、相変わらず妹に「かわいい」を連呼している母に尋ねてしまったのです。満を持して。
「えりちゃんもかわいい?」
めちゃくちゃ勇気が要りましたが、小学生だった私はぽつんと聞いてみたのです。そうしたら、母は。
「あんたは…そうだねぇ…愛嬌はあるよね(笑)」
超半笑いでした。
いや、そこは嘘でもいいから「かわいい」って言えよと今なら思います。しかも、半笑いて。でも、当時まだ小学生で、しかも反抗する術を全部奪われていた私は、予想通りざっくり傷つき、無言でその部屋から出ていくしかできませんでした。
そして、そんな蛮勇を働き、しかも、失敗した後、私は「自分はやっぱりかわいくないんだ」という呪縛を抱え込むことになりました。なんの呪い返しだ。また、その呪縛が緩んで、女子っぽいことをするたびに、母から「気持ち悪いからやめろ!」と叱責されました。なんてこったい。
そんなことが積み重なった結果、私の「女性性」は私のなかで「あってはならないもの」となったのです。ましてや、メイクなど言語道断。
そりゃ、化粧の大学デビューという通過儀礼もすっ飛ばすはずです(笑)だって、大学は母のいる実家から通ってたのですもの。大学生になったからといって、それまで否定され続けたものが復活することなどあるわけもなく。結局、いい大人になるまで、私は自分の「女性性」を肯定することができないままでいたのでした。
その象徴としての「メイク」…をし始めた、この7~8年。
いや、遅すぎやろと思わぬでもないですが(笑)ほら、雀百までずんどこどっこいって言うじゃないですか(言いません)。雀の踊りをバージョンアップさせるには、やはり相応の年月が必要だということなんですね。
今は、メイクをするのがとても楽しいです。グリベという超ややこしい色味のツラをしているので、似合う色を探すのがたいへんではありますが(笑)それでも、メイクをすると女子っぽい感じがして、とても楽しい。何より、それを楽しめている今がすごく幸せなのです。
酷暑が行き過ぎて、メイクをした顔がでろでろに溶けそうな今日この頃ではありますが(滝汗)今日もまたメイクできる幸せをかみしめ、るんるんでお出かけしようと思います。
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今日もここまで読んでくださり
ありがとうございます。
今日がいい日でありますように。
んじゃ、また。
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