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■8月6日 そうだ、本屋さん行こう

居心地のいい本屋さんというのがあります。買うことをしなくても、定点観測しに毎日通ってしまう本屋さん。そこに居るだけでわくわくして、買う予定のなかった本まで買ってしまう本屋さん。そういうお店を見つけると、それだけでめちゃくちゃうれしくなります。

もうすっかり忘れてしまいそうですが、私自身は2年ほど書店員をしていました。ワンオペでコミックを担当する、なかなかに激務な地獄を全力疾走していたのです。そのため、コミックの特典とかフェアとか、そういうものに妙に詳しいです(笑)

今ですと、やはり大きいのは集英社の夏コミですよねぇ…あれはガチで「コミック愛」を試されます。えげつなく売り上げ順位でますしね…って、なんの話だ。

そうそう、居心地のいい本屋さんのお話。

名古屋にも行ってみたい本屋さんはいろいろあるのですが、灼熱のなかを行く気力が湧かず、未だ行けていません。が、その分、名古屋から出たときは、なるべく行くようにしています。

今回の京都旅行でも、体力の関係で1店舗だけになってしまいましたが、すてきな本屋さんに参りました。それが、大垣書店京都本店さんです。

きっかけは、今回の京都旅行の主目的である『医療のトリセツ』に関する選書フェアでした。

昨日も書きましたが、京都へは同人誌『医療のトリセツ』のサイン本お渡し会を参加するために参りました。そのイベントに連動して、大垣書店京都本店さんでは、「SNS医療のカタチ」に関わる先生たちの選書フェアが開催されたのです。

お店について、自動扉を入るとすぐに『医療のトリセツ』と、先生方の自著がドンっと並んでいます。

そして、その周りには先生たちが選ばれた本が所狭しと並んでいるのです。これを見て、気持ちが上がらないわけがない。「あ~やばい、何かホルモンみたいの出る~」と自覚しながら、そのコーナーをとりあえず3周ほど(不審者)。あれこれ迷った挙句に、旅先なんだからと何とか1冊に絞って手に取り、そのまま店内へ参りました。

そこからは…もうお祭りです。

それほど広いわけではないフロアに、「マジ、これおススメ!」という熱意と個性をぎゅぎゅぎゅぎゅっと込めた棚は見ていて、ほんとうに(主にお財布方面が)やばくて。これとこれを並べるんだぁ~とか、この面陳すてきすぎる…とか。その日すでに2万歩以上歩いたあとでへとへとだったのに、お店のなかをムダにぐるぐるしちゃいました。

それでも、4冊にとどめた私プライスレス。そのうち、コミックが2冊って…それ、名古屋でも買えるやん?ってなったのはココだけの話。

なんなら、次の日にイベント終了後に席がお隣だった方とまたお店に伺って、2冊ほど購入したのはなかなかの蛮勇だったかと(笑)

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先にも書いたように、私はコミック担当の書店員をしていました。毎日、店を回すための業務に追われ、新刊と入ってきた既刊を並べるだけで這這の体でした。お客様に来ていただくための動線をつくるとか、ぱっと見で意図の伝わる棚をつくるとか、そんな体力も気力も知恵もないまま、自分を壊して終わりました。

それでも、自分の「好き」の気持に従ってポップを書いたり、作品を並べたりした棚から売れたときの嬉しさ、コミックとは思えないほど来るのに手間のかかる売り場に通ってくださる方が増えたことの楽しさは、ある明るさを持って私のなかに今も残っています。

だからこそ、本屋さんで気愛や喜びの詰まった棚を見る幸せは人一倍です。その棚になるまでの時間をも感じて、じわじわ圧倒もされながら。それでも、泣きたくなるほど幸せで。

さすがにお財布にも置き場所にも限界があるので、ある程度自制はしますが(笑)、それでもそういうお店に入ると、何か買わずにいられない衝動に駆られ、「そのお店で目が合ったから買う」ということをします。

必要だと分かっている本なら、ネットで買うのがいいと思います。その方がポイントが付きますし、私もよく使っています。でも、すてきな本と出会うなら、ダントツで書店さん! これは間違いないです。

すてきな本と出会える本屋さんを探すのも旅の楽しみの一つですし、きっと近所にもすてきな本屋さんはあるはず。今日のお散歩の寄り道場所の一つに本屋さんを加えてみるのもいいかなって思います。

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今日もここまで読んでくださり
ありがとうございます。
今日がいい日でありますように。
んじゃ、また。

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