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■2024年度共通テスト国語について①―現代文のこと

今年も共通テスト本試が終わりました。問題と解答が新聞に掲載されたり、翌日には各予備校のHPにも載ったりしますから、それを見て、解かれた方も多いのではないでしょうか。

そうして何気なしに解いたものが、良い点数であると妙にうれしかったりもして。大人になっても、「テスト」は絶妙に高揚感を煽ってきます。

さて、そんな共通テスト。今年の国語の問題には、どんな傾向があり、どのような力を見定めるものであったのか。あるいは、共通テストの問題で得点するには何に気を付ければいいのか。今回はそのあたりのお話を書いていきます。

大人である私たちにとって、共通テストは人生に直結するものではありません。どちらかというと、風物詩的に手慰みに解くものだったりはします。ですが、解くからにはなるべく「正解」を多く得たいですよね。

また、国語という科目は生活や思考に直結します。つまり、国語について知ることは、受験とは無縁な私たち大人にとっても、生活や思考に役立つなどこの上なく有益なのです。

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私は受験国語の講師として、人生の多くの時間を費やしてきました。中学受験、高校受験、大学受験全部に関わり、国語であれば科目を選ばないオールラウンダーな講師です。現代文、古文、漢文、小論文拘わらず、教えてきました。

そんな私の詳しい経歴はコチラです。

最近では、「国語の問題を解くのが大好き」というオタク気質が体内に領域展開していることに気づき、その気質を存分に満たす仕事を主にしています。

そんな私が「国語」という科目について書いた記事はこちらに収めてあります。もちろん、今回の記事もこのマガジンに入ります。

ではでは、2024年度共通テスト国語―現代文編行ってみましょう。


■第1問 評論

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